2020年07月31日

野菜の豆知識|ズッキーニ 実は生でも食べられる便利な野菜

最近、お店などでよく見かけるようになったズッキーニ。南フランス料理「ラタトゥイユ」の具材として知られていますが、実は生でも食べられ、ほかにもさまざまな食べ方があるのです。今回は、ズッキーニの栄養やおすすめの食べ方についてご紹介します。


 

最近、お店などでよく見かけるようになったズッキーニ。南フランス料理「ラタトゥイユ」の具材として知られていますが、実はほかにもさまざまな食べ方があるのです。今回は、ズッキーニの栄養やおすすめの食べ方についてご紹介します。

ズッキーニとは?

キュウリのような見た目だけれど、実はかぼちゃの仲間

ズッキーニは濃緑色や黄色の細長い形をしたものがよく見られます。一見キュウリのようですが、実は、ハロウィンの飾りに使われたりする「ペポカボチャ」という、かぼちゃの仲間なのです。ちなみにズッキーニのなかにも、いわゆるかぼちゃ型ではないのですが、丸くコロコロとした品種のものがあります。

年中出回るが、旬の時期は夏

市場には年中出回っているズッキーニですが、旬の時期は3月~9月。特に6月~9月の暑い時期においしくいただける夏野菜のひとつです。

実は生食することもできる

 

ズッキーニの食べ方としては、南フランスのトマト煮込み料理「ラタトゥイユ」や、イタリアのトマト煮込み料理「カポナータ」、グリル焼きやフライなどで加熱するメニューがよく知られています。ところが実は、ズッキーニは薄くスライスすれば生で食べても大丈夫なのです。シャキシャキとしてみずみずしい食感と、淡泊な味わいは、まさによく引き合いに出されるキュウリのようでもあります。

「ラタトゥイユ」については、以下の記事も参考にしてみてください。

ズッキーニが含む栄養素は?

かぼちゃ同様βカロテンやビタミンCが多い

ズッキーニは、仲間のかぼちゃ同様、若々しさを保つ抗酸化作用に優れたβカロテンやビタミンCを豊富に含んでいます。ちなみに、βカロテンは油と一緒に摂ることで吸収されやすくなりますし、ビタミンCは加熱に弱いですから、サラダにする場合はオリーブオイルなどを使ったドレッシングで食べるとよいでしょう。

ビタミンB2、カリウムや食物繊維も

皮膚や粘膜を健やかに保つビタミンB2も、ズッキーニに多く含まれる栄養素です。加えて、たんぱく質や糖分などをエネルギーへ変える働きもあります。お通じを整え、お肌を健やかに保ってくれる食物繊維も多い野菜です。

ズッキーニのおすすめの食べ方

煮込み料理は定番、汁ごと食べて栄養も逃さず

ラタトゥイユやカポナータのような煮込み料理は、油でβカロテンの吸収を高め、汁に溶けだしたビタミンCやビタミンB2も残さず摂れますので、栄養面でもおすすめの食べ方です。トマト煮込みのほかに、カレーや和風の煮物に加えて煮込んでもおいしくいただけます。

フライやソテー、炒め物で素材の味を楽しむ

ズッキーニのシャキシャキとした食感や素材の味を楽しむのであれば、フライやソテーがおすすめです。熱に弱いビタミン類を生かすのであれば、サッと手早く加熱しましょう。カレーのトッピングとして一緒に盛り付けたり、中華風の炒め物にしたりしてもおいしいですよ。

酢の物、浅漬け、ぬか漬けなどで和風に

生で食べられる性質や淡泊な味わいを活かして、酢の物、浅漬け、ぬか漬けなどでズッキーニを食べるのもおすすめです。和食にも違和感なくなじむ一品になります。

「ズッキーニ+味噌」、おみそ汁で血液と脳を健やかに

ズッキーニは味噌に多い鉄分の吸収を助けるビタミンCを豊富に含んでいます。そしてズッキーニに多く含まれるビタミンB2は、味噌に多く含まれ、脳の働きを活性化するグルタミン酸の吸収率を高めてくれます。ズッキーニを煮る時は水から、先に油で軽く炒めてから水やだし汁を加えるのもおすすめです。

和洋中とさまざまな味に合うズッキーニ。旬の時期は新鮮なものが手に入りやすくなる時期でもあるので、ぜひいろいろな調理法を試して、わが家ならではのズッキーニ料理を見つけてみてくださいね。