2018年10月18日

世界遺産|日本最北端の世界自然遺産・知床(北海道) 今もなお大自然が残る北の大地

北海道北東部・知床半島は、オホーツク海と根室海峡を有する自然豊かな場所。海と陸が織りなす珍しい動植物の生息地であり、昔ながらの自然が色濃く残されていることから、2005年、世界自然遺産に登録されました。今回は、「知床八景」や流氷など、今もなお大自然が残り、動植物たちの楽園ともいえるこの地をご紹介します。


北海道北東部・知床半島は、オホーツク海と根室海峡を有する自然豊かな場所。海と陸が織りなす珍しい動植物の生息地であり、昔ながらの自然が色濃く残されていることから、2005年、世界自然遺産に登録されました。今回は、動植物たちの楽園ともいえるこの地をご紹介します。

大自然を堪能しよう

 

世界自然遺産に登録されるほど、昔からの自然が残る知床。ここを訪れるなら、その豊かな自然を満喫するのが一番です。また、このあたりは火山が多数存在することから、良質な温泉が多く湧き出ています。
息をのむほどの美しい自然と、大地が生み出す湯のめぐみ。ここからは知床へのアクセス方法と、おすすめの観光地をいくつかピックアップしてお届けします。

知床までのアクセス方法

知床を訪ねる時は、観光地の一大拠点・ウトロを目指しましょう。この場所を拠点に、北へ南へと足を伸ばす方法がおすすめです。
ウトロへは、女満別空港からだとバスで約2時間、釧路空港からだとバスや電車を乗り継いで約4時間ほどで行くことができます。

 

知床八景

知床へ来たら外せない「知床八景」と呼ばれるスポット。今回はそこから厳選して2カ所ご紹介します。

知床五湖

 

冬も散策できる5つの湖。原生林に囲まれた5つの湖は、神秘的なたたずまいをみせてくれます。湖に移る知床連山の大パノラマには、きっと圧倒されるでしょう。

夕日台

 

ウトロ地域の知床国営野営場の一角にある、夕日の名所です。太陽が海を赤く染めながらゆっくりと沈んでいく様子は、息をのむほどに美しい光景です。流氷が到着する時期は、氷に夕日の光が反射し、黄金色に染まります。

流氷の町・知床

 

知床八景も美しいですが、知床は流氷の町としても知られています。1月下旬ごろ、ロシアから流れてくる流氷が知床半島へと接岸します。流氷がオホーツク海を覆うさまは、知床だけの景色。特にウトロ周辺の「乙女の涙」と呼ばれる滝や、プユニ岬からの眺めが素晴らしいと評判です。

温泉で旅の疲れを癒やす・ウトロ温泉街

 

知床半島の西岸に位置するウトロは一大観光地ですが、温泉宿としも有名な町。大浴場や露天風呂からオホーツク海が一望できる絶景宿など、魅力的な宿が点在しています。自然を満喫したあとは、温泉で体を癒やしてみてはいかがでしょうか。

自然がくれるおいしい恵み。採れたてをとことん味わう

 

海も陸も、多くの自然が残されている知床ならではの、新鮮な魚介類を堪能してみませんか? 地元産のエゾバフンうにを使った「生うに丼」や、焼きガニ・茹でガニのほか、越冬熟成させて甘みを引き出した「知床栗じゃが芋」を使った料理など、目移りしてしまうほど美味しそうなものばかり。
知床斜里市街や、ウトロ温泉街などには飲食店が集中しているので、美食に舌鼓を打つのもよいかもしれません。

お土産にもぴったりの知床グルメ

 

流氷がやってくる時期は、休漁する場合もある知床の漁師たち。彼らはそんな時のために、採った海産物が長期間保存できるよう、知恵と工夫をこらし、素晴らしい加工食品を生み出しました。その代表的な品物が、いくらの醤油漬けや、魚介類を干したものになります。

特に「知床しゃりブランド」に認定された料理や食材がおすすめです。知床・斜里町産の鮭を使った「いくら醤油漬け」や、北海道名物の「ホッケ」に、1万本に1本の割合でしか水揚げされていない幻の鮭「鮭児(けいじ)」も、ご当地グルメとして喜ばれます。
これらを手に入れるには、JR知床斜里駅から徒歩5分の道の駅「しゃり」や、知床世界遺産センターからほど近い「道の駅うとろ・シリエトク」がよさそうです。

自然の美しさと美食を堪能するには、ぴったりの旅行先である知床。たくさんの魅力を堪能するには、ぜひ連泊で、大地の魅力をあますことなく体感してはいかがでしょうか。

※掲載されている情報は平成30年9月現在のものです。