2018年10月03日

健康メニュー|シチュー 体を温め、栄養も効率よく摂れる

肌寒い季節になると恋しくなるアツアツのシチューは、体を温めてくれますし、手軽にたっぷり野菜を摂れるので、栄養面で考えてもおすすめのメニューです。今回は、栄養面から見たシチューの特徴や、おすすめの具材をご紹介します。


 

肌寒い季節になると恋しくなるアツアツのシチューは、体を温めてくれますし、手軽にたっぷり野菜を摂れるので、栄養面で考えてもおすすめのメニューです。今回は、栄養面から見たシチューの特徴や、おすすめの具材をご紹介します。

温かいシチューは3食いつでも食べたいメニュー

シチューやスープ、おみそ汁など温かい汁物は、体を中から温め、胃腸の働きを促す効果があります。1日のスタートである朝、体のエンジンをかけ、しっかり朝食をとるにはうってつけの1皿なのです。
また、野菜も肉も入っていて、スープに溶けだした栄養も汁ごと食べられるシチューは、忙しいお昼にも1皿でバランスよく栄養を摂れる頼もしいランチメニューでもあります。
夜食べるのが遅くなってしまっても、シチューならスープのボリュームで食べ過ぎを抑えてくれますし、煮込まれているので消化も良好。温かい汁物はリラックス効果も高く、心地よい睡眠へ向かうためにもおすすめです。

にんじん、たまねぎ、じゃがいも……定番素材は栄養面でもシチュー向き

 

クリームシチューでも、ビーフシチューでも定番の具材といえばにんじん、たまねぎ、じゃがいもです。この3つは、栄養面でもまさにシチュー向きなのです。
にんじんには、体内でビタミンAとなって体の成長を促進したり、視力や目の角膜を健やかに保ったり、免疫力を高めてくれる「βカロテン」がたっぷり含まれています。
たまねぎには強い抗酸化作用があり、活性酸素が血管に影響して、血栓が発生するのを防いでくれる「ケルセチン」が豊富です。

ビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、じゃがいもに含まれる「ビタミンC」はでんぷんに守られているため熱に強く、煮込んでも大丈夫。
また、にんじん、たまねぎ、じゃがいものいずれも「カリウム」が豊富なので、塩分の摂り過ぎが心配される汁物にはうってつけというわけです。

クリームシチューとビーフシチュー、それぞれ栄養面でも特徴が

ストレス軽減、骨を強くするならクリームシチュー

クリームシチューに使われる牛乳がカルシウム豊富なことはよく知られています。カルシウムには興奮を抑えたり、骨を健やかにする働きがあります。ここで見逃せないのが、シチューの定番具材であるじゃがいも。じゃがいもに含まれるビタミンCは、牛乳のカルシウムの吸収も助けてくれるのです。

抗酸化作用で若々しく!ならビーフシチュー

ビーフシチューに使われるデミグラスソースは、ワインやトマトなどを材料としています。ワインの色素成分であるポリフェノールには強い抗酸化作用があり、ほかにも、血圧を下げる、認知症を予防するなど、さまざまな健康効果が報告されています。
トマトに含まれるリコピンも抗酸化力に優れた栄養素です。リコピンは脂質に溶けやすいので、シチューで脂肪(油)を一緒に摂ることで、より吸収されやすくなります。
ワインとトマトについては、下記の記事も参考にしてみてください。

シチュー+αのバリエーション

どんな味にもなじみやすいシチューだけに、定番以外にもさまざまな具材を加えたレシピが見られます。続いては、ぜひシチューに入れたい具材のバリエーションをご紹介します。

マッシュルームで筋力低下を防ぐ

マッシュルームには、うま味成分であり、消化機能を助ける、免疫力を高めるなどの働きがあるグルタミンが豊富に含まれています。グルタミンは運動時や風邪をひいた時など、体にストレスがかかる時、特に消費され、不足すると、体が筋肉を分解してグルタミンを作り、補おうとします。筋力を低下させないためにも十分に摂っておきたい栄養素なのです。

ブロッコリーでさらに健やかに

ブロッコリーにはビタミンCやカリウム、葉酸が豊富に含まれていて、肌を健やかにする、免疫力を高めるといった働きをサポートします。シチューの場合は鍋に入れるより、別で火を通してトッピングする方が彩りを損ないません。栄養が水に溶けださないよう、ゆでるよりも蒸すかレンジ加熱がおすすめです。

作り置きしやすく、冷凍保存も可能なシチュー。パン、パスタ、ご飯いずれにも合わせやすいので飽きずに食べられる点も見逃せません。定番のクリームシチューとビーフシチューはもちろん、コーンクリームやトマトクリームなどさまざまな味を試してみてはいかがでしょうか。