川湯温泉は和歌山県田辺市本宮町(ほんぐうちょう)にある温泉。同町にある湯の峰(ゆのみね)温泉と渡瀬(わたぜ)温泉の3 つを合わせて「熊野本宮(くまのほんぐう)温泉郷」と呼びます。河原を掘れば温泉が湧くことで有名で、冬季には川をせき止めた大露天風呂が設置されます。
2018年02月20日
川湯温泉は和歌山県田辺市本宮町(ほんぐうちょう)にある温泉。同町にある湯の峰(ゆのみね)温泉と渡瀬(わたぜ)温泉の3 つを合わせて「熊野本宮(くまのほんぐう)温泉郷」と呼びます。河原を掘れば温泉が湧くことで有名で、冬季には川をせき止めた、ダイナミックな大露天風呂が設置されます。
川湯温泉は和歌山県田辺市本宮町(ほんぐうちょう)にある温泉。同町にある湯の峰(ゆのみね)温泉と渡瀬(わたぜ)温泉の3 つを合わせて「熊野本宮(くまのほんぐう)温泉郷」と呼びます。河原を掘れば温泉が湧くことで有名で、冬季には川をせき止めた大露天風呂が設置されます。
川湯温泉は熊野本宮温泉郷のひとつで、熊野川の支流「大塔川(おおとうがわ)」に沿って10数軒の民宿・旅館・喫茶がならぶ、こぢんまりとした静かな温泉街です。
「河原を掘れば温泉が湧く」という、全国でもとても珍しい環境で、例年12月~2月末日の間は大塔川をせき止めた大露天風呂「仙人風呂」が設置されることで有名。川底から絶えず湧き出す70℃以上の源泉に、大塔川の清流を引き入れて40℃前後に調整されています。
広いお風呂のなかで熱い場所やぬるい場所があったり、川の増水時には入れなかったりもしますが、それも自然の恵みを活用しているから。目の前の山々や、温泉が足元から湧き出すプクプクした水泡など、大自然を肌に感じながら温泉を楽しむことができます。
仙人風呂は混浴で、水着を着たり、バスタオルを身体に巻いたり、旅館の入浴着を着ている人などさまざま。簡易的な脱衣場が男女別々に用意されています。
仙人風呂期間の日中は観光客が多く訪れますが、夜間や早朝は人手もまばらで静か。満天の星の下、せせらぎを聞きながらゆったりと湯あみが楽しめます。
そして、夜の入浴気分を盛り上げるのは、期間中の毎週土曜日に実施される「湯けむり灯篭(とうろう)」。川面に立ち上る湯気が灯篭にほんのりと照らされる様子はなんとも幻想的!灯篭の灯りと星空だけの、ここだけの世界を満喫できます。
新年の風物詩としてにぎわうのが、毎年1月に催されるかるた大会。
杉の木でできたかるたが温泉にぷかりと浮かび、かるたが詠み上げられると、参加者は札を目指してダッシュ!
大人から子どもまで楽しめるこのかるた大会は、県内・県外から多くの参加者が集まります。
仙人風呂の期間外の川湯温泉は、川底を自分で掘って露天風呂が楽しめる場所に。スコップを持参して川底を掘り起こし、オリジナルの露天風呂を作れます。
※仙人風呂の期間は個人で掘る場所がなくなります。
特におすすめなのが夏!冷たい清流で川遊びをして、自分で作ったミニ露天であたたまる、ここでしかできないぜいたくな楽しみ方です。
前述したように、熊野本宮温泉郷は川湯温泉・湯の峰温泉・渡瀬温泉の3エリアに分かれています。その全てを一周しても10kmほどなので、ぐるっと温泉めぐりをすることも可能。特に湯の峰温泉のつぼ湯はぜひ訪れていただきたい場所です。
湯の峰温泉のつぼ湯は公衆浴場とともに湯の峰温泉のほぼ中心部に位置し、熊野詣の湯垢離(ゆごり・神仏に祈願するために心身を温泉で浄めること)場として世界遺産に登録された温泉。お湯の色が日に何度も変わることから「七色の湯」とも呼ばれる温泉です。
公衆浴場の番号札を受け取り、板で囲っただけのつぼ湯の扉を開けると、つぼ状の天然石に湯が満たされた野趣に富んだ湯殿が!2~3名用のお風呂で、30分交代制なためグループで入浴できます。混み合うときには順番を待って入浴するようにしましょう。
つぼ湯はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
川湯温泉は一年を通じて、文字通り“川の湯”を堪能できる珍しい温泉。つぼ湯で有名な湯の峰温泉、釣りやキャンプが楽しめ温泉もある渡瀬温泉と、熊野本宮温泉郷の湯くらべをしてみるのも一興です。
いにしえから熊野参詣する人の疲れた身体を癒やしてきた温泉で、日ごろの疲れを洗い流しましょう!
※掲載されている情報は平成29年12月現在のものです。