2023年04月25日

健康習慣|夕方からはノンカフェインのお茶を飲もう

気分転換や食後のひとときに欠かせない、おいしいお茶。しかし覚醒作用のあるカフェインが入った飲み物は、できれば夕方以降は避けたいものです。そこで、午後からのティータイムにおすすめのノンカフェインのお茶の種類や味わい、栄養効果など、その魅力をご紹介します。


気分転換や食後のひとときに欠かせない、おいしいお茶。しかし覚醒作用のあるカフェインが入った飲み物は、できれば夕方以降は避けたいものです。そこで、午後からのティータイムにおすすめのノンカフェインのお茶の種類や味わい、栄養効果など、その魅力をご紹介します。

 

夕方以降は「ノンカフェイン」のお茶を

 

コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインは、眠気を解消したり集中力を高めてくれたりする効果があります。適量であれば、病気の予防や死亡リスクの減少、メンタルダウンの予防効果が期待できることが科学的に多数報告されています。一方で、過剰に飲んだり遅い時間に飲んだりすると、不眠症状や不安、心拍数の増加、吐き気などの症状が出てしまうことがあります。

おいしく楽しむために、カフェインの適切な摂取量と時間帯の目安を知っておくのがおすすめ。年齢や体格によって個人差はありますが、カフェインの血中濃度は摂取後30分~2時間程度が最大で、半減期(半分のカフェインが体内に残っている時間)も約2~8時間あるといわれています。心身の健康と良質な睡眠のためには、夕方以降のカフェイン摂取を避け、1日2~3杯が目安。夕食時や寝る前には、ノンカフェインのお茶や水など飲み物を工夫するとよいでしょう。

ノンカフェインに見えて、カフェインが含まれるお茶もある

 

「ノンカフェイン」とは、カフェインが一切含まれていない原料を使用した飲み物のこと。麦茶やそば茶、ルイボスティーなどがノンカフェインのお茶です。

緑茶や烏龍茶など、茶葉から作られたお茶にはカフェインが含まれています。では、ほうじ茶やジャスミンティーにはカフェインが含まれるのかご存じでしょうか。ほうじ茶は緑茶を炒って作られるので微量ながらカフェインが含まれ、緑茶にジャスミンの香りをつけて作るジャスミンティーもカフェインが含まれます。

はじめてでも飲みやすい、ノンカフェインのお茶

 

普段あまりノンカフェインのお茶を飲まない場合、どのような種類があるか意外と知らないかもしれません。そこで、入手しやすく飲みやすいノンカフェインのお茶の種類とともに、味わいや栄養値などをご紹介します。

ルイボスティー

ルイボスティーとは、南アフリカのセダルバーグ山脈で採れるマメ科の針葉樹でハーブの一種「ルイボス」の落葉を発酵・乾燥させたもの。鮮やかな赤色が特徴で、渋みが少なく、ほどよい酸味があります。ポリフェノールやミネラルが豊富に含まれ、リラックス効果や美肌効果、生活習慣病の予防・改善効果などがあるといわれています。

コーン茶

トウモロコシの実を焙煎した韓国発祥のお茶です。甘くて香ばしく、コクがあるのが特徴で、アイスティーにしてもおいしくいただけます。ビタミンやミネラル、水溶性食物繊維などさまざまな栄養素が含まれています。なかでも強力な抗酸化作用のあるビタミンEが豊富。肌の健康維持や老化対策などにつながります。

そば茶

そばの実を焙煎した穀物茶のこと。琥珀色で、香ばしさとまろやかな風味が魅力です。また、そば特有の栄養素であるルチンが多く含まれています。ルチンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、血管強化や生活習慣病の予防・改善効果などがあるといわれています。

甜茶(てんちゃ)

「舌」に「甘」と書くように、甜茶は甘みが持ち味のお茶です。中国南部原産で、バラ科のテンヨウケンコウシ、アカネ科のギュウハクトウ、ユキノシタ科のロウレンシュウキュウ、ブナ科のタスイセキカヨウの4種類があります。なかでもテンヨウケンコウシには、アレルギー症状の原因物質を抑える甜茶ポリフェノールが含まれ、アレルギーの予防・改善が期待できます。

ノンカフェインのお茶については、下記の記事も参考にしてみてください。

「カフェインレス」と「デカフェ」との違いとは?

 

ノンカフェインと似た飲み物の分類として、「カフェインレス」と「デカフェ」があります。その違いについて見ていきましょう。

カフェインレス

カフェインが微量に含まれているもののこと。コーヒーに関しては「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」にカフェインレスの定義があります。カフェインを90%以上除去したコーヒー飲料・レギュラーコーヒー・インスタントコーヒーにのみ、カフェインレスと表示することができます。お茶類に関しては、厳密な規定はないようです。

デカフェ

「decaffeinated」の略で、本来カフェインを含んでいる飲み物からカフェインを除去したもののこと。こちらもコーヒーに関しては同じく規定があり、カフェインを90%以上取り除いたコーヒーのことを「デカフェネィテッドコーヒー(デカフェ)」と表示することができます。

コーヒー風のノンカフェインの飲み物「たんぽぽコーヒー」について、こちらの記事で紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

カフェインを気にせず飲めるノンカフェインのお茶は、夕食後や寝る前におすすめ。コーヒーや緑茶などカフェイン入りの飲み物と上手に付き合いつつ、ノンカフェインのお茶を取り入れて、リラックスタイムを充実させてみてはいかがでしょうか。