健康習慣|自分にぴったりなのは? 「健康茶の選び方」
種類が多すぎて、いったいどれが良いのか迷ってしまう「お茶」。健康茶を選ぶ際には、「どんな目的で」飲むのかを明確にしてから探してみると、自分にぴったりな健康茶が見つかりますよ。今回は目的によって健康茶を分類し、それぞれのおいしい淹れ方をご紹介します。
種類が多すぎて、いったいどれが良いのか迷ってしまう「お茶」。健康茶を選ぶ際には、「どんな目的で」飲むのかを明確にしてから探してみるのがおすすめです。今回は目的によって健康茶を分類し、それぞれのおいしい淹れ方をご紹介します。
健康茶は目的に合わせて選ぼう
ひとくちに健康茶といっても、その効能はお茶によってさまざま。「どんな効果を期待しているか」に注目するのが、自分に適した健康茶を選ぶコツです。
以降では、効能別のお茶の種類と、おいしい淹れ方をご紹介します。なお、お茶の浸出時間は茶葉の大きさによって左右されます。ここではごく一般的な淹れ方をご紹介しますので、購入したお茶に添付されている淹れ方を基本に、好みの濃さに調整してみてください。
生活習慣病を予防したい
■煎茶
煎茶は緑茶のひとつで、日本では最も日常的に飲む緑茶の代表格です。
<効能>
動脈硬化や高血圧を予防する働きがあるとされるカテキンと、高血圧の原因となるナトリウムを排出するカリウムが豊富です。煎茶のカテキンは一煎目よりも二煎目に多いので、できれば二煎まで飲みましょう。
<淹れ方>
■黒豆茶
日本ではおせちで親しまれている黒豆のお茶です。
<効能>
脂質の代謝を促すサポニンが豊富で、種皮に含まれるポリフェノールには、血流の改善や血圧の抑制が期待できます。また、サポニンには興奮やストレスを鎮める働きもあります。
<淹れ方>
冷え性を改善したい
■そば茶
そばの実を原料とした、香ばしい香りのお茶です。
<効能>
そばポリフェノールとも呼ばれるルチンは、血管を強くして血流を促す効果が期待されています。冷えやすい体質を改善するのに役立ちます。
<淹れ方>
■杜仲茶
中国原産の杜仲(とちゅう)の木の葉を煎じたお茶です。
<効能>
血管を広げて血流を促すとされています。高い利尿作用があるので、むくみを伴う冷え性の方におすすめです。
<淹れ方>
お肌の調子を整えたい
■ルイボスティー
南アフリカで古くから飲まれている健康茶です。紅茶のように赤くほんのり甘みがあります。
<効能>
整腸作用があり、便秘を改善することで肌の調子を整えます。近年の研究では、シミ・シワの原因のひとつである活性酸素に対抗する酵素を持つことが分かりました。また、花粉症にも効果的といわれています。
<淹れ方>
■マテ茶
主に南米で生産されるお茶です。原料となるマテの木は、活力を与える不思議な木とされています。
<効能>
飲むサラダとも呼ばれ、鉄分・カルシウム・亜鉛・葉緑素など、食事で不足しがちなミネラル分を多く含みます。肌のくすみが気になる方、野菜不足の方におすすめです。
<淹れ方>
リラックスに・眠る前に飲みたい
寝る前に飲むお茶は、ノンカフェインのものを選びましょう。今回ご紹介したなかでは、煎茶とマテ茶以外はカフェインが入っていないので、就寝前の健康茶としてもおすすめです。
■アマチャヅル茶
中国などでは古くから薬草として使用されてきた、アマチャヅルの葉を用いたお茶です。
<効能>
興奮やストレスを鎮めるサポニンは多くの種類がありますが、アマチャヅル茶はサポニンの種類・含有量ともに豊富です。なかには、朝鮮人参や高麗人参と同じ種類のサポニンも含まれています。ストレスが原因の不眠や胃の不調に効果が期待されます。
<淹れ方>
■カモミールティー
ヨーロッパで古来より民間薬として愛されてきたお茶です。香りにもリラックス効果があるため、アロマオイルとしても人気です。
<効能>
高いリラックス効果で、不眠やイライラ、気分の落ち込みを改善します。月経に伴う腹痛や吐き気にも効果があることから、マザーズハーブとも呼ばれています。
<淹れ方>
お茶は昔から人々の健康を支え、世界の国々で飲まれてきました。あなたも毎日のリラックスタイムに、自分自身に合った健康茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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