2023年05月24日

健康メニュー|「イカと里芋の煮物」ダイエット&免疫力UPに

こっくり飴色が食欲をそそる「イカと里芋の煮物」は、ほっと落ち着く家庭料理。2つの食材を組み合わせることによって、お互いの栄養素が働きあって、疲労回復・滋養強壮にぴったりのメニューになります。


 

こっくり飴色が食欲をそそる「イカと里芋の煮物」は、ほっと落ち着く家庭料理。2つの食材を組み合わせることによって、お互いの栄養素が働きあって、疲労回復・滋養強壮にぴったりのメニューになります。

「イカ」は消化の良い、良質なタンパク源

 

イカはかつて「消化に悪そう」や、「コレステロールが高そう」というイメージがありましたが、そうした負のイメージは誤解だったことが分かっています。ほかの魚と消化率を比べてみると、例えばスケトウダラで96.0%、煮付けカレイが94.0%なのに対して、皮つきのスルメは90.0%、煮付けスルメイカは93.5%と、特別に消化が悪いというわけではありません。

また、健康診断などでよく聞く「コレステロールが高い」というのは、血液中のコレステロールのことを意味し、食べ物に含まれるコレステロールのことではありません。また、血中コレステロールの7~8割は体内で作られますが、体の調節機能によって、高コレステロールのものを食べると体内で作る量は減り、逆にコレステロールの少ない食事では体内で作る量が増えるようにできています。

そのため、動脈硬化学会は「食事で体内のコレステロール値は変わらない」とし、厚生労働省ではコレステロールの目標量を撤廃しています(食事摂取基準)。つまり、健康な方にとって、いまやコレステロールの制限は必要ないものとなったのです。さらに、イカに多く含まれるタウリンはコレステロール低下、血圧の正常化、糖尿病の予防などの作用を持つことで知られていますから、イカのコレステロールについて過剰に心配する必要はありません。
ただし、イカはプリン体が多いので、尿酸値の高い方や高尿酸血症の方は注意しましょう。

イカは低カロリー・低脂肪・高タンパク質で、成人病予防効果のあるタウリンやEPA、DHAなども含まれています。さらに、ナトリウム(塩分)を排出してくれるカリウムも豊富で、高血圧やむくみが気になる方にもおすすめできます。

ぬめりがポイント! 「里芋」の栄養

 

里芋に山芋、オクラなど、昔から「ぬめり」のある食材は、滋養強壮があるといわれてきました。里芋のぬめりには、胃の粘膜を保護したり腸の働きを助けたりする効果や、血圧やコレステロールを下げる(カリウム)、粘膜を保護して免疫力を高めるといった働きがあります。

里芋のぬめり成分は、たんぱく質の消化吸収を高めるため、肉や魚などと食べ合わせると、体作りにも役立ちます。もちろん、イカとも好相性の食べ合わせです。さらに、里芋はイモ類のなかで最も低カロリー。食べごたえもあるため、ダイエット中の方に適しています。

「イカと里芋の煮物」で元気をチャージ

ここまで見てきたように、イカと里芋にはどちらも滋養強壮があり、胃腸にも優しい食材。両方の食材をメインにした「イカと里芋の煮物」は、栄養バランスも優れた一品です。普段の食事に良いのはもちろんのこと、体力が落ちている、疲れがとれないといった方におすすめの組み合わせです。

手間のかかる「イカと里芋の煮物」を手軽に楽しむなら、おいしい魚料理が湯煎するだけで完成しする「厳選さかな定期便」がおすすめ。毎月10種類×2食のメニューで、日々の食卓においしさと栄養をお届けします。1食ずつ小分けされているのも使いやすいポイント。この機会にぜひお試しください。