2022年07月05日

健康法|クエン酸についておさらいしよう そもそも「クエン」とは?

「クエン酸」と聞いてどのようなことをイメージするでしょうか。「疲労回復に効果的」「掃除に活躍する」という知識はあっても、その正体を意外と知らないかもしれません。今回は、健康的な暮らしに役立つクエン酸の活用方法をご紹介します。


 

「クエン酸」と聞いてどのようなことをイメージするでしょうか。「疲労回復に効果的」「掃除に活躍する」という知識はあっても、その正体を意外と知らないかもしれません。今回は、健康的な暮らしに役立つクエン酸の活用方法をご紹介します。

クエン酸とは?

 

クエン酸とは、レモンやみかんといった柑橘類をはじめ、梅や酢などに多く含まれる酸味成分のこと。そのため、これらの食材を口にすると“酸っぱい”と感じます。「クエン」は漢字で書くと「枸櫞」。レモンの近縁種のひとつであるシトロンの漢名「枸櫞」に由来します。

市販のクエン酸は、無色または白色のサラサラした粉末状をしています。食品にさわやかな酸味を加えることを目的に、食品添加物として使われることがあります。清涼飲料水やジャム、果物の缶詰などがその用途例です。また、pH調整剤として使われることもあります。食品のpHを調整することによって、カビ・細菌の繁殖抑制や変色防止に役立ちます。さらに、ゴボウやレンコンのアク抜き、梅干しを漬ける時に発色をよくするためにも使われます。

クエン酸はどのように体によい?

 

クエン酸が発見されたのは18世紀のことですが、その健康効果は古代ギリシアの時代から人々に知られていたといわれています。なかでもよく知られているのは疲労回復への効果。クエン酸は、体内でエネルギーをつくり出すサイクルである「クエン酸回路」において中心的な役割を担っています。このクエン酸回路がスムーズになると、エネルギーが効率よく生成され、その過程で疲労の原因となる乳酸が減少するため、疲労回復に役立ちます。そのほか、酸味によって唾液・胃液の分泌が促進され、食欲を増進させる効果も期待できます。

クエン酸はなぜ掃除に役立つ?

 

クエン酸は食品添加物として使われますが、日常生活では掃除にも役立ちます。自然由来の成分であるため、安心して使えることで注目されています。市販のクエン酸には食用と掃除用(工業用)があり、食用のものは食品衛生法の基準を満たして製造されていますが、掃除用のクエン酸はその基準は満たしていません。掃除用は口に入れることを前提としていないため、両方の用途に使いたい場合は購入時に注意しましょう。

酸性であるクエン酸は、アルカリ性の成分を中和します。特に、キッチンやお風呂の水アカや石鹸カス、トイレの尿石汚れなど、水回りの汚れに適しています。これらの汚れはカルシウムやマグネシウムといったアルカリ性のミネラル成分が含まれているため、クエン酸と反応するのです。また、トイレのニオイの原因になるアンモニアもアルカリ性なので、消臭効果も期待できます。

ちなみに、キッチンの油汚れやリビングの皮脂汚れは酸性なので、クエン酸ではなかなか落ちません。アルカリ性の重曹で中和すると落ちやすくなります。

クエン酸のおすすめの摂り方・活用法

 

食用に掃除用にと幅広く活躍するクエン酸。賢く取り入れて健やかな暮らしに役立てたいものです。そこで、おすすめの摂り方と活用法をご紹介します。

おすすめの摂り方

クエン酸は、柑橘類のほか梅や酢にも豊富に含まれているので、積極的に摂りましょう。特に梅干しは、冷蔵庫に常備しているご家庭が多いのではないでしょうか。ごはんのお供としてそのまま食べるだけでなく、料理の味付けに使うのもおすすめ。暑い夏には、飲みやすく手軽にクエン酸を摂れる梅シロップもいいですね。酢と納豆を一緒に食べる「酢納豆」は、2つをよく混ぜるだけで簡単にできます。食卓にもう一品欲しい時の救世主になってくれそうです。

おすすめの活用法

クエン酸にはカビ・細菌の繁殖抑制の効果もあることから、加湿器のお手入れに使うと効果的です。クエン酸を水で薄めたクエン酸水でこすり洗いやつけおきをすると、汚れやニオイがすっきり落ちます。また、柑橘類を食べた後の皮はカラカラに乾燥させて入浴剤として再利用を。クエン酸には、肌の調子を整えたり体臭を和らげたりする効果も期待できます。

疲労回復にパワーを発揮するクエン酸は、これからの季節の夏バテ予防に一役買ってくれそうです。おいしく食べて、元気いっぱいに過ごしたいですね。