2022年05月06日

健康メニュー|焼菓子 フィナンシェとマドレーヌの違いは?

フィナンシェ、マドレーヌ、バウムクーヘン……どれもよく目にする洋菓子ですが、「焼菓子」という便利な名前があるだけに、それぞれの違いについては意外と意識していないかもしれませんね。今回は、身近な焼菓子の特徴や、由来などについてご紹介します。


 

フィナンシェ、マドレーヌ、バウムクーヘン……どれもよく目にする洋菓子ですが、「焼菓子」という便利な名前があるだけに、それぞれの違いについては意外と意識していないかもしれませんね。今回は、身近な焼菓子の特徴や、由来などについてご紹介します。

フィナンシェとマドレーヌの違いとは?

フィナンシェはフランスの「お金持ち」

 

フィナンシェはフランス語で「金融家」、「お金持ち」という意味。これはフィナンシェのルーツが、フランスの金融街にある菓子店だったことからきているそう。やや薄い長方形の形状は、金融マンが手や背広を汚さず食べられるためといいます。さらにこの形には、彼らにとって縁起のいい金塊・金の延べ棒のイメージもあるんだとか。

マドレーヌもフランス生まれ

 

マドレーヌも、フィナンシェと同じくフランス発祥です。マドレーヌはフランスの人名で、このお菓子を作った人にちなんでいるといわれます。ただその人物については、巡礼者の少女だった、領主に仕えるメイドだった、料理人の男性だったなど、いくつかの説が見られます。ホタテの貝殻を模した形状が一般的です。

フィナンシェとマドレーヌの大きな違いは材料

どちらもふっくらとして甘い、フィナンシェとマドレーヌ。その大きな違いは材料にあります。まずは卵。フィナンシェは卵白のみを使用するのに対して、マドレーヌは全卵を使用するのです。また、バターの使い方も違います。フィナンシェには焦がしバターを用いることが多いのに対して、マドレーヌには溶かしバターを使うのが一般的です。

バウムクーヘンはなぜ縁起がいいの?

 

バウムは「木」、クーヘンは「お菓子」

バウムクーヘンはドイツ発祥。ドイツ語でバウムは「木」、クーヘンは「お菓子」という意味なのです。焼きながら生地を塗り重ねて作られ、カットした断面は大木の年輪のように見えるといわれます。年月を重ねた大木は、末永い幸せの象徴。そのため、バウムクーヘンは、結婚式や長寿祝いなどの縁起物として好まれるようになったのです。

ウイークエンドシトロンは週末のごちそう?

 

ウイークエンドシトロンはフランス生まれ

「ウイークエンド」は英語で、「シトロン」はレモンを意味するフランス語。2つの言語が混ざっているのでは?思った方もいるかもしれません。実は、フランス語でも「週末」は「ウイークエンド」なのです。そんなウイークエンドシトロンは、レモンアイシングでコーティングされたバターケーキのこと。ウイークエンド~という名前には、「大切な人と一緒に過ごす週末に食べるお菓子」という意味が込められているといわれます。

ケーク・オ・フリュイは英語がルーツのフランス菓子

 

ケーク・オ・フリュイはフランス生まれ

ケーク・オ・フリュイはフランス発祥。ケークはいわゆる「ケーキ」、フリュイは「果物」で、ドライフルーツ入りのバターケーキのことを指します。ちなみにフランス語で「ケーキ」は、ガトー。実は、ケークというのはイギリス英語なのです。

似た名前の仲間がいっぱい!

フランス菓子には、ケーク・オ・フリュイの他にも「ケーク・オ・ショコラ(チョコ)」、「ケーク・オ・ブール(バター)」、「ガレット(丸くて薄い料理)・オ・フリュイ」、「プディング(プリン)・オ・フリュイ」など、一見よく似た名前のお菓子がたくさん。英語でいえば「フルーツケーキ」のことなので、当たり前といえば当たり前なのですが、覚えておくと店頭で選ぶ時に分かりやすいかもしれません。