2022年03月25日
全国各地にはさまざまな種類のうどんがありますが、特に有名なもののひとつが香川県の「讃岐うどん」。讃岐うどんの特徴は、何といってもそのコシの強さ。あっさりしただしをかけるのが定番ですが、食べ方にさまざまなバリエーションがあります。今回は、讃岐うどんのおいしさの秘密やおすすめの食べ方などをご紹介します。
全国各地にはさまざまな種類のうどんがありますが、特に有名なもののひとつが香川県の「讃岐うどん」。讃岐うどんの特徴は、何といってもそのコシの強さ。あっさりしただしをかけるのが定番ですが、食べ方にさまざまなバリエーションがあります。今回は、讃岐うどんのおいしさの秘密やおすすめの食べ方などをご紹介します。
讃岐うどんといえば香川県の名物料理。讃岐地方は温暖で降雨量が少ない瀬戸内海式気候で、たびたび干ばつに見舞われてきました。安定的な米の生産ができないため、代わりに雨が少なくても育つ小麦の栽培に注力した歴史があります。製塩も盛んであったことから、小麦と塩を使ってうどんが作られるようになり、讃岐うどんとして発展しました。今や香川県は自ら「うどん県」と名乗り、讃岐うどんは全国的に知られる名物となっています。
讃岐うどんは、麺にツヤがあってコシが強いのが特徴。讃岐うどんとして認められるには、全国生麺類公正取引協議会が定めた、下記の5つの基準を満たす必要があります。
讃岐うどんには、さまざまな食べ方があります。もちもちとした麺と風味豊かなだしのハーモニーを楽しめるシンプルな食べ方から、卵や野菜などを加えてアレンジした食べ方まで。皆さんはいくつご存じでしょうか。
もっとも基本的な食べ方。麺をゆでたら、ぬめりが取れるまで水洗いし、あたためなおしてだしをかけていただきます。だしはいりこやかつおが定番。お好みでネギや天かすなどをのせます。
釜のなかでゆで上がった麺を、ゆで汁と一緒に器に移したうどん。熱いつけだしにつけて味わいます。麺を水で締めないため、ふんわりとした食感に仕上がります。
ゆで上がった麺を冷水で締め、濃いめのつけだしを直接かけていただきます。たっぷり薬味をのせ、豪快にかきまぜて味わいましょう。薬味はネギや大根おろしがおすすめ。
ゆでて冷水で締めた麺に、醤油をかけて味わいます。讃岐地方で使われている生醤油は、サバ節やかつお節、昆布、みりんなどを醤油にブレンドした、だし醤油の一種。麺のおいしさが引き立つ食べ方です。
生卵を割り入れた器に、ゆで上がった麺をそのまま移し、醤油をかけていただきます。熱々の麺によって卵が半熟状態になるのがポイント。まろやかな味わいを楽しめます。
ゆで上がった麺を冷水で締めたあと、もう一度お湯でゆがいて、あたたかい状態でいただく食べ方。つけだしで味わいます。釜あげうどんと似ていますが、冷水で締めることで麺のぬめりが取れ、つるりとした食感になります。
大根やニンジン、里芋などの野菜を煮込み、麺の上に豪快にかけたもの。だしに野菜の甘みやうま味が溶け込み、体をあたためてくれます。冬の郷土料理として地元の人たちに愛されています。
大根やニンジン、里芋のほか、肉も加えて味噌仕立てで煮込み、うどんを加えてさらに煮込んだもの。香川県の一部地域では、ドジョウを入れた「どじょううどん」も親しまれています。
讃岐うどんの本場・香川県では、うどんにちなんだ風習があります。うどんを愛する県ならではの、ユニークな文化ですね。
大晦日に食べるものといえば「年越しそば」が定番ですが、香川県では「年明けうどん」がじわじわと定着しているそうです。讃岐うどんの普及のために地元の麺業界が提唱したもので、1月1日から15日までに、赤いトッピングを添えたうどんを食べて新年を祝います。
香川県西部で行われている「初風呂うどん食え」。家を新築した時は新しい風呂に年長者から入り、湯船でうどんを食べるのだとか。長く太く生きられるようにとの願いが込められています。