2022年02月08日

健康メニュー|人気の「高カカオチョコレート」期待できる効果と注意点

チョコレートは甘いお菓子、というイメージがありませんか?しかし近年は、甘さが控えめでカカオの含有率が高い「高カカオチョコレート」が人気を集めています。そこで今回は、高カカオチョコレートに期待できる効果や注意点、正しい食べ方をご紹介します。


チョコレートは甘いお菓子、というイメージがありませんか?しかし近年は、甘さが控えめでカカオの含有率が高い「高カカオチョコレート」が人気を集めています。そこで今回は、高カカオチョコレートに期待できる効果や注意点、正しい食べ方をご紹介します。

 

高カカオチョコレートが人気

 

「カカオ」はどのようなチョコレートにも含まれる原料の1つですが、近年人気の高カカオチョコレートとは、普通のチョコレートよりもカカオの含有量が高いものを指します。普通のチョコレートのカカオ含有量は30~40%程度といわれますが、高カカオチョコレートはカカオ含有量が70%以上のチョコレートとされています。

普通のチョコレートは、カカオにミルクや砂糖を加え、甘さを出しています。一方、高カカオチョコレートはカカオの含有量を増やして、チョコレートの甘さの元であるミルクや砂糖が控えめ。そのため、甘さがかなり控えめのビターな味わいで、カカオが持つ独特の苦味を感じられます。カカオ含有量が多いチョコレートほど甘さが少なく苦味も強いので、普通のチョコレートに慣れている方にとっては、高カカオチョコレートが食べにくいと感じることもあるでしょう。

カカオに含まれる優れた抗酸化作用「カカオポリフェノール」

 

なぜ高カカオチョコレートが注目され、人気を集めているのでしょうか。その理由の1つが、カカオに含まれる成分の優れた抗酸化作用です。

チョコレートの原料であるカカオに多く含まれるポリフェノールの一種「カカオポリフェノール」は、優れた抗酸化作用を持ちます。特に動脈硬化の原因であるLDLコレステロールの酸化を防ぎ、さらに血管を拡張する作用により、動脈硬化の予防に高い効果が期待できるといわれます。LDLコレステロールに限らず、体内の酸化を抑えることにより、血圧低下、腸内環境改善や老化防止など、さまざまな健康によい効果が期待できます。また、カカオの苦味成分である「テオブロミン」には、自律神経を整えたり、脂肪蓄積を抑えたりする効果も。

このように、お菓子でありながら健康効果を得られる点も、人気の理由となっています。

高カカオチョコレートで気をつけることは?

 

健康によい効果が期待できる高カカオチョコレート。とはいえ、たくさん食べれば食べた分だけ健康になるというわけではありません。チョコレートの食べ過ぎは、逆に不健康につながる恐れもあるのです。

チョコレートはポリフェノールが豊富なだけではなく、脂質やエネルギーも多い食べ物です。カカオの含有量が多い高カカオチョコレートは、普通のチョコレートより脂質も多く含みます。そのため、食べ過ぎると摂取カロリーが増え、肥満の原因になってしまいます。苦味成分のテオブロミンは、よい効果がある一方で、過剰摂取すると利尿作用や興奮作用も高めてしまいます。

また、チョコレートにはカフェインも含まれているため、過剰摂取してしまうと、頭痛や不眠の原因になることも。そもそも、カカオポリフェノールはたくさん摂取しても、24時間後にはほとんど排出されてしまいます。たくさん食べ過ぎると、むしろ体の不調につながることもあるのです。

健康のために高カカオチョコレートを食べるなら、目安は1日あたり200キロカロリー程度です。カカオに含まれるポリフェノール量は多く、1日20グラム程度のチョコレートを食べただけでも心臓病のリスクが減るといわれるほど。適量を守ることで、カカオポリフェノールの効果を最大限に得られます。

ビターな味わいの高カカオチョコレートを毎日少しずつ食べるだけでも、カカオポリフェノールが持つさまざまな健康効果が期待できます。食べ過ぎには注意しながら、健康的な食生活の一部として、高カカオチョコレートをおやつに取り入れてみましょう。