2022年02月01日

健康メニュー|節分メニューをヘルシーに!

2月の行事といえば、節分。豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりするのが定番ですよね。そんな節分の日に食べられている行事食も、ちょっと工夫すればヘルシーに食べられます。今回は、節分の行事食について、定番の恵方巻きや大豆のヘルシーな味わい方についてご紹介します。


 

2月の行事といえば、節分。豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりするのが定番ですよね。そんな節分の日に食べられている行事食も、ちょっと工夫すればヘルシーに食べられます。今回は、節分の行事食について、定番の恵方巻きや大豆のヘルシーな味わい方についてご紹介します。

節分とは?行事食には何がある?

 

豆をまいて鬼を追い払い、福を呼び込む「節分」。節分は「季節を分ける」という意味を持ち、二十四節気(にじゅうしせっき)で1年のはじまりを意味する「立春」の前日に行われます。新しい春を迎えるにあたり、健康と開運を祈願するというのが、節分という行事なのです。

節分について詳しくは、以下の記事をご参照ください。

節分に食べる料理は、豆まきにも使われる豆をはじめ、いわしやけんちん汁など7種類あります。いわしは、鬼が嫌いな焼いたいわしの臭いで鬼を追い払う意味合いがあり、けんちん汁は関東地方の一部で食べられているメニューです。こうした節分の行事食のなかでも、近年日本全国に広まっているメニューといえば、恵方巻きではないでしょうか。

恵方巻きは、江戸時代から明治時代にかけて節分のお祝いとして、関西で食べられていたものです。しばらくの間は関西地方を中心に食文化でしたが、1989年にコンビニエンスストアのチェーン店が販売して以降、徐々に全国に広まり、今では節分の代表的な行事食となりました。

恵方巻きをヘルシーに!

 

主に関西地方で食べられていた恵方巻きも、現在は節分メニューのひとつとして全国のスーパーやコンビニエンスストアで購入できるようになりました。市販の恵方巻きにはさまざまな具材が使用されていますが、基本の恵方巻は栄養豊富で縁起のよい、以下の7つの具材を使っています。

かんぴょう

細く長い形状から、「長生きできるように」との願いが込められています。

しいたけ煮

しいたけは古来より神様へのお供え物とされており、その形状が陣笠に似ていることから、身を守るという意味も持ちます。

伊達巻(もしくはだし巻き、厚焼き玉子)

黄色は金運を呼び込む縁起のよい色なので、金運や豊かな富のげん担ぎとして、黄色い卵を使った伊達巻やだし巻きなどの具材が用いられています。

ウナギ(またはアナゴ)

体が長いウナギやアナゴは、昔から長寿を表す縁起のよい食べ物です。その他にも、出世や上昇を意味するともいわれます。

桜でんぶ

桜でんぶの材料である鯛は、「めでたい」という語呂合わせにも使用される縁起のよい魚なので、鯛を使った桜でんぶも縁起物とされています。

エビ

長いひげに曲がった腰を持つエビは、その姿から健康長寿を表す生き物とされています。さらに目玉が飛び出ていることから、「めでたし」という語呂合わせで縁起のよい食材といわれています。

きゅうり

語呂合わせで、きゅうりも「9つの利」をもたらしてくれる縁起物とされています。

恵方巻は、その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん)という神様がいる方角を向き、黙々と丸ごと1本食べきるのが基本の食べ方です。1本食べるとかなりのカロリーになるのでは、と思ってしまいそうですが、一般的な具材を使った18センチもので500キロカロリー程度、とそこまで高カロリーではありません。気になる場合は、酢飯の量を調節したり、ハーフサイズの太巻きを選んで購入したりするのがおすすめです。

また、栄養豊富な具材を使っていたとしても、一気に1本食べきってしまうのはヘルシーとはいえないもの。体のことを考えて恵方巻を食べるなら、早食いを避けてできるだけよく噛んで食べる、就寝時間の3時間前までに食べ終えることを意識してみましょう。
それでも、1本食べきれない場合は無理をしないようにしてください。もともと縁起のよい具材が詰まった恵方巻き、食べるだけでもご利益にあずかれそうですね。

節分の豆をアレンジして食べよう

 

節分の豆まきに使う大豆は、どうしても余ってしまいがち。ヘルシーで栄養豊富な大豆を捨てるのはもったいないので、余ったらアレンジレシピで味わってみましょう。

最もシンプルなメニューは、水で戻した大豆を煮た「水煮」。カレーやサラダ、スープなどに加えてもおいしく、冷凍保存も可能です。また、節分でまく煎り大豆は、フードプロセッサーなどで粉砕するだけで自家製きなことしても味わえます。

詳しい大豆活用レシピは、以下をご覧ください。

節分の行事食には、伝統的な縁起のよい食べ物が多く登場します。一気に食べてしまいがちな恵方巻も、ちょっと気を配ればヘルシーな食べ方ができます。余った大豆も活用して、節分メニューをヘルシーに楽しんでみましょう。