2021年11月16日

健康メニュー|ワインのお祭り!「ボジョレー・ヌーヴォー」

秋が深まってくると、酒屋さんやお酒コーナーでよく見かけるのが「ボジョレー・ヌーヴォー」。その年の新酒ということは分かるけれど、なぜこれほど盛り上がるのか、ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。今回は、ワインのお祭りともいえるボジョレー・ヌーヴォーや、ワインの栄養などについてご紹介します。


 

秋が深まってくると、酒屋さんやお酒コーナーでよく見かけるのが「ボジョレー・ヌーヴォー」。その年の新酒ということは分かるけれど、なぜこれほど盛り上がるのか、ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。今回は、ワインのお祭りともいえるボジョレー・ヌーヴォーや、ワインの栄養などについてご紹介します。

ボジョレー・ヌーヴォーとは?

そもそもの意味は「ボジョレー地区のブドウで作った新酒」

ボジョレー・ヌーヴォーの「ボジョレー(Beaujolais)」はフランスの地名、そして「ヌーヴォー(Nouveau)」にはフランス語で「新しいもの」という意味があります。
新しいものとは、ここではワインのこと。毎年秋に、フランスのボジョレー地区で収穫されたブドウで造られる赤ワインの新酒をこう呼んでいるのです。

ワインの品質を守るための解禁日が、いつしかお祭りのように

ボジョレー・ヌーヴォーといえば「解禁日のお祭り騒ぎ」を連想する方もいるかもしれませんね。この解禁日、他のお酒ではあまり耳にしませんが、なぜ設けられているかご存じでしょうか。
年代ものが珍重されることも多いワインですが、実はボジョレーのワインは新酒のほうがおいしいのです。ブドウをつぶさずに発酵させる独特の手法で作るため、醸造期間が数ヵ月と短くなっています。しかも早く出せば出すほど売れることから、発酵が十分でないワインが出回らないよう、毎年11月第3木曜日を解禁日と定めたのだそうです。その後、日本でもこの数十年で「解禁日に楽しむ」イベントがすっかり定着してきました。

赤も白も!ワインの栄養

赤ワインには抗酸化作用に優れたポリフェノールがたっぷり

ボジョレー・ヌーヴォーをはじめとする赤ワインには、ブドウに含まれる天然色素、ポリフェノールがたっぷり。ポリフェノールは若々しさを保つ抗酸化作用に優れ、美容や健康にとてもいいとされています。

白ワインには量は少ないが効果に優れたポリフェノールが

ボジョレー・ヌーヴォーは基本的に赤ワインですが、店頭などではボジョレーの近隣で生産された白ワインなど、ボジョレー・ヌーヴォーにちなんだ白ワインが並ぶこともあるようです。白ワインはブドウの品種や製法が違うため、赤ワインほど多くのポリフェノールを含んではいませんが、少なくても優れた効果があるといわれます。

新陳代謝を促したり、腸内環境を整えたりする栄養素も

赤ワインも白ワインも、血行をよくして新陳代謝を促すビタミンやミネラルが豊富に含まれています。また、赤ワインのポリフェノールは善玉菌のエサになり、白ワインに含まれる有機酸は腸内細菌のバランスを整えるなど、腸内環境にも効果が期待できます。

ビールや日本酒より低糖質

果物を原料とするワインは糖分も多いのではないかとつい思ってしまいますが、実はビールや日本酒といったお酒よりも低糖質。ただし、甘い風味のデザートワインなど、種類によっては糖分が追加されている可能性があるので要注意です。ちなみに、最も糖質控えめなのは赤ワインとされていますが、白ワインよりもロゼワインのほうが糖質は多め。色の濃さで……というわけではないようです。

アルコールを気にせず味わう方法も

 

ホットワインはアルコールが飛ばせて、赤でも白でもおいしい

身体のためにワインを飲んでみたいけれどお酒は苦手という方におすすめなのが、ワインをあたため、アルコールを飛ばして味わうホットワインです。フルーツの甘みやスパイスの香りで飲みやすくなりますし、身体もあたたまるので寒い時期にはぴったり。赤ワインで作るものが知られていますが、白ワインでもおいしくいただけます。

ホットワインについて詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。

最近はノンアルコールワインも多彩に

ワインがノンアルコールになったらブドウジュースでは?と思う方もいるかもしれません。ノンアルコールワインは、ブドウを絞ったジュースとはそもそも製法が違います。「発酵させて作る」ワインの製法を踏襲しているのです。アルコールが発生しにくい酵母を選んだり、発酵を途中でやめたり、もしくはでき上がったワインからアルコールを取り除いたりして、発酵しているけれどもアルコールがほとんど含まれないワインになるのです。最近は、ノンアルコールワインも以前より多くの種類が出回っています。

おいしくて身体にもいいワインですが、もちろんアルコールの摂り過ぎには注意が必要です。飲み過ぎは控え、ホットワインやノンアルコールワインも上手に取り入れながら、いいとこ取りでワインを楽しんでくださいね。