2021年08月16日

健康メニュー|暑い季節におすすめ! 夏バテ予防に効果的な「甘酒」

日本で昔から飲まれてきた「甘酒」。あたためて飲むことが多く、ひな祭りの際の定番の飲み物であることから、冬から春にかけての風物詩と思われがちです。しかし、実は甘酒は夏の季語。元々は、暑気払いとして夏に飲まれてきたものなのです。今回は夏におすすめの飲み物として、甘酒の持つ健康効果や美容効果、おすすめの飲み方などをご紹介します。


日本で昔から飲まれてきた「甘酒」。あたためて飲むことが多く、ひな祭りの際の定番の飲み物であることから、冬から春にかけての風物詩と思われがちです。しかし、実は甘酒は夏の季語。元々は、暑気払いとして夏に飲まれてきたものなのです。今回は夏におすすめの飲み物として、甘酒の持つ健康効果や美容効果、おすすめの飲み方などをご紹介します。

 

夏のスタミナ、冬の冷えによい 「甘酒」の持つ効果

 

酒粕や米麹を原料とする甘酒は、ブドウ糖の含有量が多く、ビタミンやミネラル、必須アミノ酸などの栄養素を豊富に含んでいます。江戸時代には、庶民の栄養やカロリー補給のために飲まれていたこともあるほどです。夏場に飲めば、暑くて何も食べたくないという時でもしっかりと栄養補給ができるので、夏バテや疲労改善にも効果が期待できます。

冬の冷え性に悩んでいるという場合も、甘酒を飲んでみましょう。体のエネルギー源であるブドウ糖や血行促進作用を持つコウジ酸の効果で血流がよくなり、内側から体をあたためられるので冷え性改善効果も感じられるでしょう。また、甘酒は栄養満点なので風邪予防に飲むのもおすすめです。

また、甘酒はオリゴ糖や食物繊維も豊富に含んでいます。これらの働きにより、腸内環境の改善と便秘解消が期待できます。アミノ酸の一種「GABA(γ-アミノ酪酸)」の血管収縮を抑制する働きで血圧が下がるので、生活習慣病の改善にもつなげられるでしょう。

気になるクマ軽減効果も! 甘酒の美肌効果

 

腸内環境の良し悪しは肌の調子にも影響するといわれますが、上記のような甘酒の腸内環境改善効果で、美肌効果も期待できます。甘酒は健康な肌の素となる、たんぱく質の代謝をサポートするビタミンB群も含んでおり、肌の代謝を活発にすることで健康な肌づくりにも役立ちます。

そして甘酒に含まれるアミノ酸の血行促進作用が、皮膚の表面温度を上昇させてくれるので、目の下のクマ改善もサポートしてくれるなど、さまざまな美肌効果が期待できます。

甘酒の効果的な飲み方

 

甘酒が持つさまざまな健康効果を得るためには、毎日朝晩1回ずつ、1日2杯飲むのがおすすめです。冷え性改善目的なら、代謝を高めやすくなる朝に飲んでおきましょう。腸内環境は就寝中に整えられるため、便秘解消、美肌、腸内の環境改善が目的なら、夜のうちに飲むのが効果的です。

甘酒は、あたためても冷やしてもおいしくいただける飲み物です。健康効果を狙うなら、甘酒の飲み方も意識してみましょう。冷え性が気になるのであれば、冷やさずに常温またはあたためた状態で、さらに生姜をプラスするとさらに温熱効果がアップし、体を内側からあたためられます。

麹の独特の香りや味が苦手で、甘酒はそのままでは飲みにくいという場合は、アレンジしてみるのも1つの手です。甘酒のロックやソーダ割り、豆乳割りは、麹の香りが気になりにくくなる簡単アレンジとしておすすめ。溶かした粉ゼラチン、豆乳、はちみつを混ぜてから容器に入れて冷やし固めれば甘酒プリンになります。フルーツを入れると、さらに違った味わいで甘酒をおいしくいただけます。

お気に入りの銘柄を見つけよう

 

甘酒は、缶入りやワンカップ、紙パック入りなどの製品が自動販売機やコンビニなどで気軽に購入できます。これらは定番タイプの甘酒ですが、味にこだわるのであれば本格的な酒蔵が製造する甘酒にも注目してみましょう。

酒粕を原料とする甘酒は、日本酒の蔵元でも製造されています。それぞれの蔵が持つ特徴は甘酒の味にも現れているので、異なる蔵の甘酒を飲み比べて、お気に入りを見つけてみるのも楽しいかもしれません。ユニークなところでは、フルーツを加えたフレーバーで飲みやすくアレンジした「フルーツ甘酒」も。甘酒の健康効果とともに、好みのフルーツの味わいを楽しむと続けやすくなるでしょう。

夏バテ防止のための栄養補給や冬の冷え性予防に限らず、美肌効果や便秘解消など、季節を問わず健康な生活のサポートをしてくれる甘酒。お気に入りの銘柄やフレーバーの甘酒を見つけて、健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。