2021年03月29日
中国料理の前菜や炒め物で使われる豆腐皮(トウフーピー)は腹持ちがよく、たんぱく質などの栄養も豊富な食材。豆腐をシート状に引きのばしたいわゆる湯葉の仲間で、中華料理以外にも幅広く調理できます。今回は、豆腐皮(トウフーピー)の概要や、おすすめの食べ方についてご紹介します。
中国料理の前菜や炒め物で使われる豆腐皮(トウフーピー)は腹持ちがよく、たんぱく質などの栄養も豊富な食材。豆腐をシート状に引きのばしたいわゆる湯葉の仲間で、中華料理以外にも幅広く調理できます。今回は、豆腐皮の概要や、おすすめの食べ方についてご紹介します。
豆腐皮は、大豆を原料とする中華料理の食材です。豆腐を薄く平らなシート状に伸ばしたもので、いわゆる和食の「湯葉」と同じ素材、製法、形状ということから、「中国湯葉」と呼ばれることもあります。
ほぼ同じともいえる豆腐皮と湯葉ですが、豆腐皮は湯葉よりやや厚みがあり、1枚あたりが大きく、歯ごたえのある食感が特徴です。細長い麺状に刻むのは、よりしっかりした質感の豆腐皮ならではで、湯葉ではあまり見られない食べ方です。
湯葉には鍋から引き上げたままの「生湯葉」と、それを干して作る「干し湯葉」がありますが、豆腐皮も同様に、生のものや干したものが見られます。日本では、半乾燥の豆腐皮を冷凍したものがスーパーなどで手に入りやすく、水戻しも必要ないので手軽です。
短冊状に切ったり、きしめんのように細長く切ったりした豆腐皮は炒め物の定番。豆腐と同じで味付けを選ばないうえ、麺類のようなボリューム感がでるのにヘルシー。食べ応えも抜群です。
錦糸卵のように細く切った豆腐皮は、野菜と和えたり、サラダに仕立てたりして食べられています。細く切っても心地よい歯ごたえがありますし、和え衣やドレッシングなども絡みやすく、水っぽくなりません。
鍋料理の最後に、おじややうどん、中華麺などを入れて食べる「シメ」。うま味も栄養もたっぷりのスープを残さずいただける食べ方ですが、炭水化物が中心なので食べすぎが気になります。
そこで、うどんや中華麺の代わりに、細長く刻んだ豆腐皮を鍋に入れれば、スープをおいしく食べられて、しかもヘルシーなシメに。麺のように、時間が経っても伸びたりしないのもポイントです。
パスタやラザニアも食べすぎが気になる食材ですが、ゆでた豆腐皮を代用すればヘルシーに。ソースが薄まらないよう、ゆでたあとはしっかり水を切るのがコツです。豆腐の風味が気になる方は、ミートソースやカルボナーラなど、比較的味の濃いソースがおすすめです。
湯葉よりも破れにくい豆腐皮ですから、シート状の形を活かす調理法もより手軽に試せます。くるくると巻いて輪切りにすれば、味しみがよく食べ応えもある煮物の具に。レタスで肉みそを包んで食べる中華料理の生菜包(ションツァイパオ)のように、肉や野菜を豆腐皮で包んで食べるのも楽しいですね。
繊細な湯葉とはまた違った形の、バリエーション豊富な食べ方が見られる豆腐皮。大豆の良質なたんぱく質がたっぷり摂れて、ご飯や麺類の食べすぎも防げますから、いろいろなアレンジを試しながら、毎日の献立に取り入れてみてください。