豊島区雑司が谷は東京都の山の手エリアにありながら、鬼子母神堂(きしもじんどう)をはじめとした多くの寺社が点在し、下町情緒が今なお残る魅力的な街です。スポットを回りながら、お気に入りの場所を見つけるおすすめの散策ルートをご紹介します。
2017年03月14日
豊島区雑司が谷は東京都の山の手エリアにありながら、鬼子母神堂(きしもじんどう)をはじめとした多くの寺社が点在し、下町情緒が今なお残る魅力的な街です。有名な鬼子母神堂を訪ね、活気ある商店街を散策する、雑司が谷の生活の魅力を肌で感じられるコースをご紹介します。また、雑司ヶ谷に向かう際には、ぜひ都内で唯一の路面電車「都電荒川線」に乗っていただき、「鬼子母神前」で降車してください。
豊島区雑司が谷は東京都の山の手エリアにありながら、鬼子母神堂(きしもじんどう)をはじめとした多くの寺社が点在し、下町情緒が今なお残る魅力的な街です。スポットを回りながら、お気に入りの場所を見つけるおすすめの散策ルートをご紹介します。
有名な鬼子母神堂を訪ね、活気ある商店街を散策する、雑司が谷の生活の魅力を肌で感じられるコース。お天気のよい日のお散歩にぴったりです。
雑司が谷へ向かう際にぜひ乗っていただきたいのが、都内で唯一の路面電車「都電荒川線」。小さな1両編成の車窓には、再開発の手が及んでいない素朴な東京の景色が流れていきます。ワンマン運転なので、「鬼子母神前」のアナウンスを聞いたら降車ボタンで降車することを知らせしましょう。
雑司が谷案内処は「鬼子母神前」駅から徒歩約2分、鬼子母神大門のケヤキ並木の中ほどにある案内所です。「雑司が谷を知るなら『案内処』へ」と、多くの方に親しまれる施設を目指して開設された無料案内所で、1階は案内コーナー、2階は展示ギャラリーになっています。
(画像は雑司が谷の郷土玩具「元禄かざぐるま」)
散策用地図や近辺の施設の案内書があるので、興味のある施設を散策前にチェック。雑司が谷の郷土玩具である“角兵衛獅子(かくべえじし)”、“すすきみみずく”、5色の“元禄かざぐるま”の展示販売は、雑司が谷に着いて早々に購入してしまいそうなかわいらしさ。雑司が谷散歩の起点として活用しましょう。
鬼子母神は江戸時代前期より、子授け・子育ての神様として庶民に愛されてきました。鬼子母神境内にある大銀杏(おおいちょう)は、樹齢約700年に及ぶといわれる大樹で、子授けイチョウ、子育てイチョウとして親しまれています。
ところで、上の画像の「鬼子母神」と書かれた扁額(へんがく)の「鬼」の文字が、1画足りないことに気づかれたでしょうか?これは祀っているのが鬼形ではなく、お釈迦様によって改心した美しい菩薩の姿であることから、「鬼」のツノが付かない字を用いているのだそうです。
境内の大銀杏のすぐそばにある駄菓子屋さんも、参拝時はぜひ訪れたい懐かしスポット。ポン菓子やミルクせんべい、あんこ玉に棒きなこ……昔懐かしい駄菓子の数々に、ついつい長居をしていまいます。お向かいのだんごやさんでは、”焼き”と”こしあん”の「おせんだんご」が販売されています。境内で召し上がる方もいらっしゃいますよ。
※「おせんだんご」は8のつく日(8、18、28日)と土日祝日に営業しています。
毎月、鬼子母神と大鳥神社で開催される「手創り市」は、いつも多くのファンが駆けつけるイベント。手作りの革製品や布製品、お菓子やパンなどが所狭しとならび、どれもとても丁寧に創られています。作家さんから直にお話を聞きながら購入できるのも大きな魅力です。
和雑貨と古本のお店「旅猫雑貨店」は、昭和の風情が残る弦巻通り(つるまきどおり)商店街にある、駄菓子屋さんのように気軽に立ち寄れるお店。全国各地から集まった小物たちは、高価な工芸品ではなく、おこづかいで買えるものばかり。郷土玩具、和小物や台所道具、日本の暮らしに関する古書など、時間を忘れてじっくりお気に入りを探してくださいね。
弦巻通りには、このほか地元で愛されるパン屋さん「赤丸ベーカリー」や、大人気カフェ「キアヅマコーヒー」「モズカフェ」、おせんべいの「小倉屋」など、どこか懐かしさを感じるステキなお店があります。風情を楽しみながらゆっくり歩きましょう。
たくさん歩いたあとは、銭湯で温まって体をほぐしましょう!「高砂湯」は昭和8年創業の歴史がある銭湯です。湯船は男女ともに座風呂(ジェットバス)、薬湯、深風呂(バイブラバス)と大変充実しています。薬湯は少しぬるめの40℃なので、熱いお湯が苦手な方もゆっくりと入れます。
鬼子母神堂のほか多くの寺社が点在し、人々の穏やかな生活が垣間見える商店街も残る雑司が谷は、歴史と生活に彩られた街です。個人商店をひとつひとつのぞくもよし、寺社を巡ってみるもよし。雑司が谷散策で、自分のお気に入りスポットを探してみてくださいね。
※掲載されている情報は平成28年12月現在のものです。