2017年03月08日

健康メニュー|納豆×しいたけ 和食の人気者コンビで動脈硬化を防ごう!

冬は血液循環の不調が気になる季節でもあります。不調のきっかけとなりやすい動脈硬化を防ぐには、生活習慣だけでなく食生活も日々意識しておきたいもの。今回は、動脈硬化を防ぐ組み合わせとして、和食の人気者コンビでもある「納豆×しいたけ」についてご紹介します。


冬は血液循環の不調が気になる季節でもあります。不調のきっかけとなりやすい動脈硬化を防ぐには、生活習慣だけでなく食生活も日々意識しておきたいもの。今回は、動脈硬化を防ぐ組み合わせとして注目したい、「納豆×しいたけ」についてご紹介します。

 

寒い季節は動脈硬化が進みやすい

寒くなると、体は血管を収縮させることで、体温を下げすぎないよう調節します。ただ、この状態が続くと血液の流れが悪くなり、血管が硬くなったり、詰まって狭くなったりする動脈硬化が進むことに。動脈硬化の進んだ血管はもろくなってしまうため、心臓や脳に負担がかかってしまうのです。

納豆は動脈硬化に効果大!

 

この動脈硬化を防ぐ食品として注目されているのが「納豆」です。さっそく、その理由についてご紹介します。

大豆イソフラボンが悪玉コレステロールを減らす

動脈硬化を進めるのは、血管にたまってしまう悪玉コレステロール(LDLコレステロール)。改善のためには、悪玉を排除する善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やさなければなりません。そこで効果が期待できるのが大豆イソフラボン。納豆に含まれる大豆イソフラボンは“善玉”を増やし、“悪玉”を減らしてくれるのです。

大豆レシチンがコレステロールのバランスを保つ

実は悪玉コレステロールも体には必要な成分なのですが、増えすぎてしまうと問題です。
悪玉も善玉も、バランスよく作られるように調整する必要があります。その鍵を握っているのが、悪玉コレステロールを減らすといわれているレシチンです。
レシチンの量が少なくなると、悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化のリスクが高まってしまいます。レシチンは卵や大豆に含まれていますが、卵よりも大豆、つまり納豆に含まれるレシチンの方がよりいい働きをするのだそう。

ポリアミンが血管の炎症を抑える

イソフラボンやレシチンは大豆に多く含まれる成分ですが、大豆の発酵食品である納豆ならではの成分がポリアミン。もちろん、このポリアミンにも動脈硬化を抑える効果があります。
動脈硬化を防ぐには、コレステロールのバランスをとるとともに、血管内の炎症による老化を抑える必要があります。その炎症を起こす物質の増加を抑えるのが、ポリアミンなのです。体内でのポリアミン生成量は加齢とともに減少しますが、食品などで摂取すれば補うことができます。

しいたけにも動脈硬化を防ぐ「ポリアミン」が

 

納豆と同様にポリアミンを多く含み、和食の食材同士で納豆と相性がいいのが「しいたけ」です。生でも干しても食べられて調理法のバリエーションが広く、ポリアミンの他にもカルシウムやリンの吸収を助け、骨を強くするビタミンDや、血液をサラサラにしてくれるレンチオニンとグアニル酸などの成分を含んでいます。
ちなみに、マッシュルームなどしいたけ以外のきのこ類や、納豆と同じ発酵食品であるチーズ、鶏肉などもポリアミンを含んでいます。そのため、しいたけのかさの部分に納豆とチーズをのせて焼いた納豆チーズ焼きや、きのこと納豆の和風パスタ、ささみとしいたけの納豆和えなどは“動脈硬化予防”メニューとしておすすめです。

ポリアミンは加齢とともに体内で生成する量が減少してしまい、体の機能低下、つまり老化につながるとされています。逆にいえば、ポリアミンを補うことが、若々しさを保つことにもつながるというわけです。動脈硬化予防に限らない健康効果が期待できる「納豆×しいたけ」、ぜひ毎日の食卓に意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。