2020年12月14日

健康習慣:「触らない工夫」で感染予防

ウイルスによる感染症を防ぐため、公共施設やオフィス、クリニックなどで、エレベーターの押しボタンやドアノブなどを「触らない」工夫が広がっています。ここでは、感染症予防でもある「触らない」ための、すぐに取り組める対策を紹介します。世田谷自然食品がお届けする健やかで楽しい人生を応援するライフスタイル情報サイト。


 

ウイルスによる感染症を防ぐため、公共施設やオフィス、クリニックなどで、エレベーターの押しボタンやドアノブなどを「触らない」工夫が広がっています。ここでは、触らないためにすぐに取り組める対策を紹介します。

感染症予防には「触らない」こともポイントに

不特定多数の人が触れるものからウイルスが広がる

厚生労働省では、ウイルスの感染経路として、飛沫感染と共に「接触感染」を挙げています。これは、ウイルスの付いたものに触れ、消毒しないまま目・鼻・口などにも触れてしまうといった状況から感染するもので、不特定多数の人が触れる公共の設備などでは、特に注意が必要です。

手袋着用は感染リスクを高めてしまう可能性も

公共の設備などに直接触れないよう、ゴム手袋を着用する対策も広まっています。ただ、着用者は感染を防げても、手袋に付いたウイルスを他の場所へ付けてしまい、媒介する可能性は残っています。
手袋をしたままのアルコール消毒は素手より効果が低く、また、手袋に見えない穴を空けてしまう可能性もあります。手袋を外す際にも外側に付いたウイルスに触ってしまう可能性があるため、外した手袋には触れず、すぐ手洗いをするなど、慎重に扱わなければなりません。

手指の消毒に加えて「直接触らない」ことも意識したい

触った後、手指を消毒するのは最も有効な対策ですが、消毒液や手洗いの設備がないところでも実践できる対策があります。それは不特定多数の人が触れるものには「なるべく直接触らない」よう意識し、習慣づけることです。続いては「触らない」ためのアイデアを見ていきましょう。

「触らない」ためのアイデア6つ

棒状のものを利用してボタンを押す

エレベーターのボタン、自動ドアのボタン、照明のボタン、呼び鈴のボタンなどは、無意識に指先で押してしまいがちです。小さなボタンでも、鍵やキーホルダー、筆記具など、細長い棒状のものを利用すれば指先を使わずに押すことができます。ただし、ボタンにキズや汚れを付けてしまわないよう、とがったものやペン先などは使わないように気を付けたいところです。

フック状のものを利用してドアなどを開ける、つり革を使う

レバー式のドアや、ハンドル付のドアは、S字フックや外出先用のバッグハンガーなど、フック状のものを使えば手で触らずに開けることができます。電車やバスのつり革に引っ掛ければ、直接つかまずに安定した姿勢を保つこともできます。

シリコンオープナー(瓶ふた開け)や鍋つかみでドアノブをつかむ

シリコン素材でできたマット状のオープナーやシリコン素材の鍋つかみを使えば、引っ掛ける部分がない握り玉式のドアノブも、オープナー・鍋つかみ越しに握って開けられます。オープナーはドアノブに触れた面をうっかり手で触らないよう、目印を付けたり、しまい方を決めるなどしておくとよいでしょう。

指先を使わないように意識する

手指の代わりに使える道具がないという場合でも、無意識に目・鼻・口に触れてしまいがちな指先を使うのは避けたいところです。ボタンやレバーを操作する際は指の関節の外側(上の画像)、肘の外側など、比較的あちこちに触れにくい部分を使うように意識しましょう。

現金・カードのやり取りはトレーを使って

店舗レジでは、現金・カードのやり取りでお互いの手が触れることのないよう、トレーを使う動きも広がっています。代金を渡したり、おつりを受け取ったりする際はつい手を出してしまいがちですが、トレーが用意されている店舗ではトレーを積極的に使うようにしましょう。

 

セルフレジの利用や、カードなどを自分で操作するよう促された場合も、接触機会を減らせるチャンスだと思ってぜひ挑戦してみてください。ただし、タッチパネルや数字キーなどをうっかり指先で触ってしまわないよう、意識しておきたいところです。

今回は身近なものでできる「触らない工夫」をご紹介しましたが、最近は「触らない対策」に特化した「ドアオープナー」などの商品も登場しているようです。自分に合ったものを選んで、無理なく触らない工夫を取り入れてみてくださいね。