2020年12月11日
年齢を重ねるとともに、鼻から頬へと毛穴の目立つ部位が広がってきたと感じている方は多いのではないでしょうか。肌の状態が変化するにつれ、肌の乾燥や過剰な皮脂など、毛穴を開かせる原因も複雑化。今までと同じスキンケアでは、毛穴の開きを悪化させかねません。毛穴の種類を見極め、それぞれにあった対策を採りましょう。今回は大人の毛穴対策をご紹介します。
年齢を重ねるとともに、鼻から頬へと毛穴の目立つ部位が広がってきたと感じている方は多いのではないでしょうか。肌の状態が変化するにつれ、毛穴を開かせる原因も複雑化。今までと同じスキンケアでは、毛穴の開きを悪化させかねません。毛穴の種類を見極め、それぞれにあった対策を採りましょう。今回は大人の毛穴対策をご紹介します。
毛穴とは、いわゆる「くぼみ」のこと。汗や皮脂などを排出する、キメとキメの間にできる肌の一部です。本来なら奥まったところにあり目立たないのですが、汚れがたまったりたるんだりすると毛穴として表面化してきます。毛穴が表面化する原因はさまざま。まずは、主に2つある毛穴のタイプを見ていきましょう。
過剰な皮脂の分泌が主な原因です。多すぎる皮脂が古い角質や汚れと混ざり合い、角栓と呼ばれるかたまりができてしまいます。角栓が毛穴に詰まった状態のことを「詰まり毛穴」といい、毛穴に長時間角栓がとどまると酸化が進み、黒ずみます。
加齢によって真皮(皮膚の内側の組織)のコラーゲンやエラスチンなどが減少して弾力やハリが失われてくると、毛穴が下へ広がってしまいます。このしずく形に垂れ下がった毛穴のことを「たるみ毛穴」や「開き毛穴」と呼びます。また、ダイエットによって急激に痩せると、顔の筋肉を支えられなくなり「たるみ毛穴」が目立つようになることもあります。
毛穴の種類を押さえたら、次はパーツ別に毛穴が目立つ原因を見ていきましょう。
加齢によって皮膚のハリが失われ、しずく型のたるみ毛穴が表面化しやすいゾーン。たるみ毛穴が進行すると、毛穴同士がつながって帯状になり、小じわのように見えてしまうこともあります。また、長年の保湿不足によって毛穴まわりの皮膚がしぼむと、さらに毛穴が目立ってしまいます。
鼻の毛穴が開く主な原因は皮脂の過剰分泌です。空気の乾燥や紫外線などによってターンオーバー(肌の新陳代謝)が乱れると肌が乾燥し、皮脂が活発に分泌。詰まり毛穴が現れやすくなります。
皮脂腺が集まっている部分で、鼻と合わせてTゾーンと呼ばれるおでこ。鼻と同じように皮脂が活発に分泌されることが原因で、詰まり毛穴が目立つパーツです。
Tゾーンに入る眉間も、皮脂の過剰分泌による詰まり毛穴が発生しやすい部位。ざらつきやすいパーツでもあるため毛穴を詰まらせないケアが必要です。
顎は皮脂腺が多い反面、汗腺が少なく肌を守るバリア機能が低下しやすいパーツ。乾燥すると、皮脂の分泌が活発になり、詰まり毛穴が表面化します。また、ホルモンの影響も受けやすく、ストレスや睡眠不足により肌が不安定な状態が続くと潤いが不足し、毛穴が目立ってきます。
最後に毛穴の開きを予防するスキンケアをご紹介します。
まずはきれいに洗った手で、メイクを落とします。乾燥予防のため、クレンジングは1分以内に終わらせましょう。洗顔は洗顔料を十分に泡立てて、たっぷりの泡で肌を包み込むように優しく丁寧に洗います。洗い終わったらぬるま湯で流すのがポイント。水で流すと洗い残しやすく、熱いお湯だと皮脂を取りすぎるので、肌荒れにつながってしまいます。
洗顔だけでは汚れがなかなか落ちにくいという詰まり毛穴のケアにおすすめなのが、蒸しタオルを利用する方法です。水で濡らし軽く絞ったタオルを、電子レンジで1分ほど温め顔にのせましょう。肌を温めるとスチーム効果で毛穴が開き、汚れや古い角質が落ちやすくなります。
洗顔後の肌はデリケートな状態。たっぷりの化粧水で、すばやく肌の水分を補いましょう。化粧水をチャージしたら乳液やクリームを塗り、油分で肌表面に膜をつくって肌を守ります。加齢が原因のたるみ毛穴の対策には、化粧液のあとにコラーゲンの生成を促すレチノールやビタミンCなどの成分が入った美容液を取り入れるのもおすすめです。
スキンケアについては、以下の記事も参考にしてみてください。
年齢を重ねるとじわじわ気になってくる毛穴の開き。洗顔や保湿といった日々のスキンケアを大切にして、毛穴が目立たない健やかで若々しい肌を目指しましょう。