2020年10月05日

健康法|eスポーツってなに?

スポーツ大会の報道などと関連して、耳にすることが多くなってきた「eスポーツ」。コンピューターゲームやビデオゲームを使うようだということは何となく分かっても、具体的にどんなものかイメージできない方もいるのではないでしょうか。今回は、新しい競技分野である「eスポーツ」についてご紹介します。


 

スポーツ大会の報道などと関連して、耳にすることが多くなってきた「eスポーツ」。コンピューターゲームやビデオゲームを使うようだということは何となく分かっても、具体的にどんなものかイメージできない方もいるのではないでしょうか。今回は、新しい競技分野である「eスポーツ」についてご紹介します。

eスポーツってなに?

コンピューターゲーム、ビデオゲームでのスポーツ競技

「eスポーツ」は「エレクトロニック・スポーツ」を略した呼び方で、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えるものとされています。ゲーム上で格闘技の対戦をしたり、カーレースをしたりする様子を想像すると分かりやすいでしょうか。
競技ですから、サイコロのように偶然の要素が勝負を左右しない、つまり競技者の技能をもって競われるゲームが中心となっています。実在の運動競技を模したゲームだけでなく、広義ではチェスやビリヤード、囲碁といった「マインドスポーツ」と呼ばれる競技のコンピューターゲームなどもeスポーツに含まれるとされます。

eスポーツに取り組んでみよう

eスポーツはプロゲーマーだけのもの?

日本のメディアがeスポーツの話題を扱うことも増えてきましたが、そこでは先んじてプロ選手が活躍している海外の様子や、それに対する日本のeスポーツ事情などを伝えるケースが多く見られます。そのためかeスポーツ自体「プロ並みの上級者が集まる競技や大会」とイメージされがちです。しかし、本来はアマチュアでも、観戦だけでなく競技者として親しめる、とてもすそ野の広い分野なのです。

アマチュアeスポーツに関する取り組みの一例として、2020年7月に兵庫県神戸市が始めた「withコロナ時代におけるeスポーツによる地域課題解決に向けた連携協定」があります。この協定では、コロナ禍における活動機会の減少や、その影響による健康低下、つながりの希薄化といった問題を解決する手段として、市民がオンラインでeスポーツを楽しむことを提案しています。

eスポーツが脳トレや手先を使うトレーニングに

屋内で体を動かさずに……と、不健康なイメージの付きまとうコンピューターゲームやビデオゲームですが、実は、タイミングよく操作しようとすることで反射神経を刺激したり、ストレス対策として注目されているリズム運動を行うことができたり、細かく手先を動かすことで脳を刺激したりと、さまざまな健康効果が期待できるのです。

リズム運動について、詳しくはこちらをご覧ください。

実際に全身を動かすeスポーツも

一昔前までは、コンピューターゲーム、ビデオゲームといえば小さなボタンとレバーのついたコントローラーを握りしめて……というスタイルが多く見られましたが、今はこれも多様化しています。リモコン風のコントローラーを、時には釣り竿に、時にはテニスラケットに見立てて実際に振るったり、輪状のコントローラーを両手で動かして操作したりと、実際の運動に近い、全身を使うeスポーツが登場しています。

いろいろな楽しみ方があるeスポーツ

家族や友人と対戦したり、eスポーツ仲間を作っても

 

eスポーツの特徴として、実際の体力や運動能力に差がある競技者同士でも、ゲーム上での技能にはそれほど差が出ないので、老若男女を問わず対戦を楽しめる点があります。まずは同じゲームをプレイしている家族や友人と対戦しながら、ゲームのルールや操作に慣れていくといいでしょう。1人でもプレイできるようになってきたら、オンライン対戦などの機能を使って、ゲームをきっかけに仲間を作るのもおすすめです。

プレイする感覚を知っているとeスポーツ観戦も楽しく

eスポーツだけでなく一般的なスポーツにも共通することですが、自ら競技を経験すると、観戦もグッと楽しくなります。ルールが分かるのはもちろん、注目するべき技能や試合のキモになる部分など、知識だけで知っているよりも感覚的に理解できて、見どころがより深まるはずです。

eスポーツは近い将来、日本でももっと盛んになっていくと見られています。生身の対戦では実現できないような技や演出も、既存のスポーツにはないeスポーツならではの魅力のひとつ。そういった要素も楽しみながら、観戦や体験をしてみてはいかがでしょうか。