2020年06月15日

健康習慣|「除湿機の使い方」 正しく活用してもっと快適に

除湿機やエアコンの「除湿」機能、なんとなく使っていませんか?最適な置き方や活用法を知れば、今よりもっと効果を感じられ、快適に過ごせるはずです。今回は、梅雨の時期も爽やかに過ごせる除湿機の使い方をご紹介します。


除湿機やエアコンの「除湿」機能、なんとなく使っていませんか?最適な置き方や活用法を知れば、今よりもっと効果を感じられるはずです。今回は、梅雨の時期も爽やかに過ごせる除湿機の使い方をご紹介します。

 

置く場所で効果半減?除湿機の基本の使い方

降水量の多い梅雨に限らず、湿度の高い夏や結露が起こる冬場など、1年を通して屋内環境を快適にしてくれる除湿機。そんな期待を持って購入したのに、いまいち効果が出ていないと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしかしたら置く場所が適切ではないため、活躍できていないのかもしれません。

部屋全体をまんべんなく除湿したい時、除湿機の最適な場所は部屋の中央です。除湿機の多くは前面・裏面に空気の出入り口があります。片方を壁側にあてていると、その面の除湿効果は期待できません。もし部屋の端に設置しているならば、中央に移動させてみてください。ぐっと効果がアップします。また、湿気は低い位置に溜まる特質があるので、なるべく低い位置に、できれば床に直接置くのがおすすめです。

部屋干しに「除湿機」でスピードアップ

除湿機は洗濯物を部屋干しする際にも便利です。この場合には部屋の中央ではなく、洗濯物の近くに配置するのがおすすめです。同時に扇風機などで風を送ると、より早く乾きます。さらに、部屋干し中の部屋の扉は閉めておきましょう。除湿する範囲を狭くすることにより、その効果が高められます。使用していないバスルームで、洗濯物を干して除湿機を使うのも効果的です。

また、洗濯物干しに除湿機能を使うのは、ジメッと蒸した夏が多いと思いますが、実は冬も気温が低いため乾きにくく、除湿機能が有効です。洗濯物の乾きには気温と湿度の両方が関係しています。通年で部屋干しをされる方は、夏が終わってもしまわずに除湿機を出しておきましょう。

エアコンの「冷房」「除湿」を効果的に使う

 

人が「不快な暑さ」を感じるのは、気温と湿度の両方が関係しています。したがって同じ暑さでも、空気が乾燥していたほうが比較的快適に過ごせます。エアコンの除湿機能で涼しく感じるのはそのためです。

さて、エアコンの「冷房」と「除湿」、暑い時はどちらを選ぶのがよいのでしょうか。エアコンの除湿には、湿度を下げた冷たい空気を部屋に戻す「弱冷房除湿」と、温度を下げた空気を適度にあたためて戻す「再熱除湿」の2タイプがありますから、まずは取扱説明書などでご自宅のエアコンはどちらであるかを確認しましょう。

「弱冷房除湿」は弱い冷房と同じくらいの効果がありますから、やや暑いくらいの時には冷房よりもこちらがおすすめです。「再熱除湿」タイプのエアコンは気温を下げるのは難しいので、除湿機を使うか、エアコンの弱めの冷房と除湿機を併用するとよいでしょう。「再熱除湿」タイプは部屋の温度を下げないので、雨でちょっと寒い時や冬場の結露対策で活躍します。

気温と湿度の両方が測れる「温湿度計」を部屋に置くのもおすすめです。一般的には湿度は40~60%とされていますので、これをひとつの目安としながら、ご自身が快適と感じる数字を覚えておき、冷房・除湿のどちらにするか選んでみてください。

新しく購入するなら、長所だけでなく短所もチェックしよう

今年こそ除湿機を買う、もしくは買い替えを検討しているなら、値段やデザインだけでなく機能面をしっかりチェックしておきましょう。「除湿」と一口にいっても、どれも同じではありません。

例えば除湿のパワーを表す「適応面積」は、広ければ広いほど大きな空間に対応しますが、狭い部屋ではそのパワーを持て余します。パワーがあると電気代もそれだけかかりますから、使いたい部屋の面積に合わせて選びましょう。

そのほか、寝室で使う場合には静音タイプ、長い時間稼働させる大容量タイプ、部屋干し対策に適したコンパクトな衣類乾燥タイプ、梅雨と夏用に適した冷却方式で気温の上がらないコンプレッサー式など、今の除湿機はそれぞれに得意分野を持っています。あらかじめ使う広さや目的を明確にしておけば、量販店などで相談する際に最適なものを提案してくれます。

健やかに過ごすためには、食事や睡眠はもちろん、気温・湿度管理も大切です。暑さでも冷えでもバテてしまいますから、快適な部屋環境を整えておきたいですね。夏のカビ対策、冬の結露対策のどちらにも使えるので、この機会に除湿機の場所や使い方を再確認してみましょう。