スナップエンドウに絹さや、グリーンピースなど、4月にはさやに入った豆類がたくさん旬を迎えます。中でもそら豆は4月~5月に多く出回り、それ以外では見ることの少ない野菜です。今回はそら豆の栄養や下ごしらえの方法、また、そら豆ごはんのレシピをご紹介します。
2020年05月15日
スナップエンドウに絹さや、グリーンピースなど、4月にはさやに入った豆類がたくさん旬を迎えます。中でもそら豆は4月~5月に多く出回り、それ以外では見ることの少ない野菜です。今回はそら豆の栄養や下ごしらえの方法、また、鮮やかな緑が春らしい「そら豆ごはん」のレシピをご紹介します。
スナップエンドウに絹さや、グリーンピースなど、4月にはさやに入った豆類がたくさん旬を迎えます。中でもそら豆は4月~5月に多く出回り、それ以外では見ることの少ない野菜です。今回はそら豆の栄養や下ごしらえの方法、また、そら豆ごはんのレシピをご紹介します。
春の代表的な豆のひとつであるそら豆は、さやが上を向いてつくために「空豆」、また、さやが蚕(かいこ)の作る繭玉に似ていることから「蚕豆(さんとう)」とも書きます。
主な栄養はたんぱく質、ビタミンB1・B2・Cなどのほか、カリウム、鉄、銅などのミネラル類も多いのが特徴です。そら豆のたんぱく質は消化に優れ、そのほかの栄養素には疲労を回復したり、余分な水分を排出してくれたりする働きがあります。
漢方では「胃腸を丈夫にし、むくみをひかせる」とされ、暑い夏に負けない体づくりのために、春のうちにしっかり食べたい食材です。
収穫しておいしいのは3日といわれるほど、そら豆はとにかく鮮度が命。買ったらすぐに食べるか、下ごしらえをして保存しましょう。
新鮮なそら豆は、さやの緑が鮮やかで、全体的にふっくらしています。外から見て、粒の大きさができるだけそろっているものを選びましょう。風味が落ちやすいので、さやから豆を取り出すのは調理の直前にします。
冷蔵・冷凍で保存する際には、ゆでておくのがおすすめです。ポイントは薄皮についている黒いツメのような部分。ここは「お歯黒」と呼ばれる部分で、黒いと熟しが進んだサイン、緑色だとまだ若い実だということが分かります。ゆでるときは黒、緑の順番で鍋に入れると同じくらいの固さにゆで上がります。ちなみに、緑のお歯黒のものは薄皮も柔らかいので、皮ごと食べられます。
スープの具にしたり、炒めものに入れたりとさまざまな使い方ができるそら豆ですが、そら豆を主役にするならそら豆ごはんがおすすめです。鮮やかな緑が白いお米に映えて、とても春らしい1品です。お好みでゆかりやたたいた梅肉を混ぜると、さらに色合いが美しくなり、酸味で食が進みます。
春にぴったりの色合いと栄養を兼ね備えたそら豆。季節の野菜が食卓にあがると、ちょっと気分が上向きになる気がしませんか。現代では季節関係なくさまざまな野菜が手に入りますが、旬の野菜にはその季節にぴったりの栄養や、次に迎える季節に合った体づくりに役立つ栄養が含まれています。たくさん出回る春のうちに、そら豆を活用してくださいね。