口内ケアの最も基本的なことは、「歯垢を残さない」こと。歯垢が残っていると、むし歯や歯周病を進行させてしまいます。歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間は、歯間ブラシを使って歯垢をしっかり落としましょう。今回は初めての方でも安心な、歯間ブラシの使い方や選び方をご紹介します。
2020年05月11日
口内ケアの最も基本的なことは、「歯垢を残さない」こと。歯垢が残っていると、むし歯や歯周病を進行させてしまいます。歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間は、歯間ブラシを使って歯垢をしっかり落としましょう。今回は初めての方でも安心な、歯間ブラシの使い方や選び方をご紹介します。
口内ケアの最も基本的なことは、「歯垢を残さない」こと。歯垢が残っていると、むし歯や歯周病を進行させてしまいます。歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間は、歯間ブラシを使って歯垢をしっかり落としましょう。今回は初めての方でも安心な、歯間ブラシの使い方や選び方をご紹介します。
昔はそれほどでもなかったのに、歯にものが挟まりやすくなったと感じてはいませんか?年齢を重ねて歯茎が少しずつ下がってくると、歯のすき間が広くなって食べ物が挟まりやすくなります。
この「挟まりやすさ」を感じる年齢は、だいたい30代後半からです。歯と歯のすき間ができると、そこに歯垢(プラーク)が残りがちですが、歯ブラシだけでは6割しか取り除けなかったのに対して、歯間ブラシを使えば8割まで除去できるとの報告があります。
歯垢はむし歯や歯周病の原因となりますから、それらの進行をストップさせるためには、歯垢をすっきり取り除くことが大切。歯肉が下がってきたなと感じたら、歯ブラシと歯間ブラシの併用が、健康な歯を維持するためには欠かせません。
歯間ブラシは、手で持つ部分(ハンドル)とブラシ部分がまっすぐ一直線になったI字型と、ハンドルとブラシの境目で折れているL字型があります。どちらかといえばI字型は前歯に、L字型は奥歯に使いやすい形状といえます。
歯間ブラシは、鏡を見ながら使いましょう。歯と歯のすき間にまっすぐ入れて、隣り合った歯にそれぞれ軽く当てながら、前後に数回動かします。奥歯を磨く際には、口をやや閉じ気味(大きく開けると、頬と歯のすき間が閉じてしまう)にして、ブラシを差し込みます。奥歯は前側と内側の両方から行うようにします。
磨き終わったら口をすすぎ、歯間ブラシは流水でよく洗って乾かします。
歯間の広さに合わない歯間ブラシは、歯垢がきちんと落とせなかったり、歯や歯茎を傷つけたりすることがあります。歯間に無理なく入って、きつく感じない太さの歯間ブラシを選ぶようにしましょう。歯間の広さがまちまちだという場合には、それぞれに合った太さの歯間ブラシを使い分けするのが効果的です。
歯間ブラシは細いものから太いものまでさまざまです。初めて使う方は、まずは細いタイプから試すのがおすすめです。大きすぎる歯間ブラシは、歯肉退縮(歯茎が下がること)の原因になるので、使わないようにしましょう。
次に、歯間ブラシを使用する際によくある質問に対しての回答をいくつかご紹介します。
使いはじめの頃は、少し出血することがあります。これは歯茎の炎症によるもので、1週間程度使っていると、炎症は治まり出血もなくなります。もし出血が続く、痛みがあるといった場合には、歯科医に相談しましょう。
歯間の形状や使用頻度によって変わってきますが、ブラシの毛先が乱れたら取り換えどきです。歯間ブラシによっては1回で使い捨てるタイプもあるので、説明書きを確認してみてください。
歯磨きをする度に歯間ブラシを用いるのが理想的ですが、1日1回でも毎日続けることが重要です。特に就寝中は口内の細菌が増えるので、寝る前の歯磨きと一緒に使うのがおすすめです。
健康な歯を保つには、なにはともあれ日々のセルフケアが肝心です。定期歯科検診でもブラッシング指導が受けられますから、使い方や選び方に不安が残る方は相談してみるとよいでしょう。その日の歯垢はその日のうちにしっかりと落とすことが、将来も使える健康な歯につながります。