口は本来水分や食物などを取り入れる器官ですが、必要な栄養だけでなくウイルスなど不要なものまで取り込み、病気のきっかけをつくってしまうリスクを抱えています。
こうしたリスクを軽減するのに有効な手段のひとつが、実は私たちが毎日習慣にしている「歯磨き」による口腔ケアなのです。
今回は、口腔ケアを意識した歯磨きと、その実践方法についてご紹介します。
2016年11月17日
口は本来水分や食物などを取り入れる器官ですが、必要な栄養だけでなくウイルスなど不要なものまで取り込み、インフルエンザなどの病気のきっかけをつくってしまうリスクを抱えています。 こうしたリスクを軽減するのに有効な手段のひとつが、実は私たちが毎日習慣にしている「歯磨き」による口腔ケアなのです。 今回は、口腔ケアを意識した歯磨きと、その実践方法についてご紹介します。
口は本来水分や食物などを取り入れる器官ですが、必要な栄養だけでなくウイルスなど不要なものまで取り込み、病気のきっかけをつくってしまうリスクを抱えています。
こうしたリスクを軽減するのに有効な手段のひとつが、実は私たちが毎日習慣にしている「歯磨き」による口腔ケアなのです。
今回は、口腔ケアを意識した歯磨きと、その実践方法についてご紹介します。
「なぜ毎日、歯磨きをするのか?」。理由を考えてみると、まずは虫歯予防や口臭予防、歯周病予防など、歯や歯ぐきに関連する目的が思い浮かぶのではないでしょうか。もちろんこれらも大事な目的ですが、歯磨きにはもうひとつ、「口の中を清潔にすることで、不要な細菌などを体内に取り込まないようにして、感染症などを防ぐ」という重要な目的もあるのです。
例えばインフルエンザ予防。インフルエンザウイルスが人の体内に侵入して増殖するには、「プロテアーゼ」という酵素が必要です。実はこのプロテアーゼをつくり、ウイルスを呼び込んでしまうのが、口腔内にある細菌なのです。
つまり、歯磨きによって口の中を清潔にしておけばプロテアーゼをつくる細菌が減り、インフルエンザにかかるリスクも低くなるというわけです。
また、寝る前に歯を磨く習慣にも口腔ケアに関連する理由があります。
だ液は口腔内の細菌が増殖するのを防いでくれますが、睡眠中はこのだ液の分泌が少なくなります。そうすると細菌が増えやすくなってしまうので、寝る前にあらかじめ口の中を清潔にして備えておくことが重要なのです。
このように、歯磨きは全身の健康に大きく関わっています。そして、ちょっとした工夫でいつもの歯磨きが口腔ケアとしてより効果的になるのです。
では次は、歯磨きでの口腔ケア方法について見ていきましょう。
口腔ケアといっても、基本はいつも通りの歯磨きと大きく変わりません。より丁寧にやさしく歯を磨き、舌や頬の内側など口の中全体を清潔にして、細菌も落としていきましょう。
歯ブラシだけでもキレイになりますが、歯と歯の隙間を磨くには市販の歯間ブラシ使うのもオススメです。歯ブラシよりも歯ぐきへの刺激がソフトになるので、歯ブラシで痛みを感じる人は試してみてください。
仕上げにうがい薬を使うようにするとより効果的です。
“ウイルスを体内に入れない”対策というと、マスクの着用や帰宅時のうがいがすぐに思い浮かびますが、毎日の歯磨きで対策になるのであれば意識しておきたいですよね。
これを機に、今までより丁寧な歯磨きを習慣にして、健やかな毎日を過ごしてくださいね!