2019年11月29日
ハーブの一種として、店頭でもよく見かけるようになり、身近になったルッコラ。サラダやイタリア料理などで使われることの多い食材ですが、実は日本料理の定番であるおみそ汁に入れてもおいしくいただけるのです。今回は、ルッコラのおみそ汁のメリットや、栄養についてご紹介します。
ハーブの一種として、店頭でもよく見かけるようになったルッコラ。サラダやイタリア料理などで使われることの多い食材ですが、実は日本料理の定番であるおみそ汁に入れてもおいしくいただけるのです。今回は、ルッコラのおみそ汁のメリットや、栄養についてご紹介します。
ルッコラはアブラナ科の葉野菜で、ルーコラ、ロケットなどとも呼ばれます。ゴマのような風味と、少しピリッとする独特の辛みを持っています。この辛みはワサビや大根などにも含まれる「アリルイソチオシアネート」という成分によるもので、抗菌効果が期待できるのです。
ルッコラには若々しさを保つ働きのあるビタミンCやβカロテン、カルシウムの吸収を助けるビタミンKなどのビタミン類、血液を健やかにする葉酸やマグネシウムといったミネラル類を、種類も量も豊富に含み、葉野菜のなかでもトップレベルだといわれています。一説には、あのクレオパトラも美容のために好んで食べたといわれているのです。
若芽はベビーリーフとしてもよく食べられているルッコラ。その食べ方としては、やはりサラダが最もよく知られているようです。また、ピザやパスタなど、イタリア料理にもよく登場します。実は、ルッコラのゴマのような風味は和食の味付けとも相性良好。おみそ汁やおひたしなどでもおいしくいただけるのです。
ルッコラのおみそ汁は栄養面からもおすすめのメニューです。ルッコラに豊富に含まれるビタミンCが、味噌に多く含まれる鉄分の吸収を助け、血液を健やかにする効果が期待できます。また、ルッコラのビタミンKは、味噌のカルシウムの吸収も助け、骨を健やかにしてくれるのです。
ルッコラに多く含まれるβカロテン(ビタミンA)は、抗酸化作用で若々しさをキープしてくれる成分です。βカロテンは、油と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。具材を油で炒めてから煮込む豚汁とルッコラは、若々しさを保ちたい方にぴったりの組み合わせというわけです。ルッコラは食べる直前に入れるようにすると、緑も鮮やかですし、ピリッとした風味がアクセントになります。
ゴボウやレンコンは、豊富な食物繊維でお腹を整えてくれる野菜の代表格。実はルッコラも食物繊維豊富で、相乗効果が期待できます。ポイントは、ルッコラの辛み成分「アリルイソチオシアネート」に、消化を助ける働きがあることです。野菜のなかでも消化されにくいゴボウやレンコンも、安心して食べられます。食感の違いも楽しみながらいただきましょう。
辛みのある生野菜が苦手な方や、イタリア料理があまり得意でないという方でも、ルッコラのおみそ汁ならいつもの食卓に気軽に取り入れられるのではないでしょうか。風味の似ているゴマのトッピングもおすすめですし、同じくβカロテン豊富なニンジンを取り入れることで彩りも鮮やかです。ぜひ、わが家ならではのルッコラのおみそ汁を作ってみてくださいね。