2019年11月15日

野菜の豆知識|なめこ みそ汁や和え物、麺類に添えて

なめこおろしやなめこ汁といったメニューで、秋冬を中心に食べられているなめこ。独特のぬめりがあるなど、他のきのことは違う特徴があり、食べ方や調理法に戸惑う方もいらっしゃるかと思いますが、みそ汁や和え物、麺類に添えても美味しくいただけます。今回は、なめこの栄養や調理法、保存方法についてご紹介します。


 

なめこおろしやなめこ汁といったメニューで、秋冬を中心に食べられているなめこ。独特のぬめりがあるなど、他のきのことは違う特徴があり、食べ方や調理法に戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、なめこの栄養や扱い方、保存方法についてご紹介します。

食物繊維だけじゃない!なめこの栄養

骨を健やかにするカルシウムが多い

なめこをはじめとするきのこ類は食物繊維が豊富なことで知られていますが、なめこは他にもさまざまな栄養を含んでいます。意外なところだと、骨を健やかにするカルシウムの含有量は、きのこ類のなかでも多いのです。同じくカルシウム豊富な小松菜と和えたり、おみそ汁へ一緒に入れたりするのもおすすめです。

独特のぬめりは血糖値の急な上昇を抑える

なめこの独特のぬめり成分は、オクラなどのいわゆるねばねば野菜と同じように、糖分の吸収をおだやかにし、血糖値の急な上昇を抑えてくれます。

もちろんお腹を整える食物繊維も豊富

他のきのこ類と同様に、なめこももちろん食物繊維が豊富。腸内で善玉菌のエサになる水溶性食物繊維と、お通じを整える不溶性食物繊維の両方をバランスよく含んでいるのもうれしいポイントです。

なめこは調理前に洗うべき?

 

なめこに限らず、きのこ類は洗わなくても食べられる

きのこ類は水気を嫌うといわれ、洗いすぎると香りやうま味が逃げてしまいます。汚れが気になる場合、他のきのこ類はふきんやペーパータオルで軽く拭いて使うこともありますが、ぬめりがあるなめこはそれも難しいでしょう。サッと水洗いするか、加熱も兼ねて湯通しするのが良いでしょう。

ぬめりが落ちるほど洗うのは栄養的におすすめできない

サッと水洗いするか湯通しに、というのにも理由があります。あまりしっかりと洗ってしまうと、栄養に富んだぬめり成分まで洗い落としてしまうからです。レシピなどによっては、食感のためにぬめりを洗い落とすとされていることもありますが、栄養を逃がさず食べるためには、おすすめできません。

なめこの生食は避けて

マッシュルーム以外のきのこ類は基本的に生食できないといわれますが、なめこもそのなかのひとつです。生食すると食中毒を引き起こすこともありますから、必ず湯通しなどで加熱するようにしましょう。ちなみに、缶詰のなめこの場合は水煮で封入されているのが一般的ですので、洗わず加熱もなしでそのまま使えます。

なめこの日持ちは?保存方法は?

生のなめこは3日ほどで傷みはじめる

袋やパックに入った、生のなめこの一般的な日持ちは冷蔵保存で3日ほど。真空パックだと1週間程度まで日持ちすることもあります。傷んでしまったなめこは酸味の匂いがする、形が崩れる、色が黒ずむ、本来と違うぬめりが出るなどの状態が見られます。

冷凍すれば1ヵ月は食べられる!

なめこは生のまま冷凍保存することもできます。袋やパック入りのものはほぐして、真空パックのものはパックごと冷凍してしまいましょう。洗う必要がなければ、解凍せず調理に使って構いません。おみそ汁の具など、そのまま鍋に入れられてとても便利な保存法なのです。

おみそ汁や和え物、お蕎麦以外のメニューでも食べたいなめこ。和風パスタに入れたり、あんかけの具にしたり、炒り卵や炒飯の具にして食べてもおいしくいただけます。ぬめりをうまく生かせば体も温まりますから、いろいろ工夫して食べてみてくださいね。