2019年11月01日

健康習慣|楽器を始めて若々しく

「ちょっと弾いてみてよ」といわれて、さりげなくピアノやギターを披露する……なんてシチュエーションや、仲間と楽しく楽器演奏を楽しむひとときには、誰しも憧れるものです。さらに楽器演奏には、脳や体を健やかにする効果も期待されています。今回は、楽器演奏のメリットや、未経験の方でも始めやすい楽器についてご紹介します。


 

「ちょっと弾いてみてよ」といわれて、さりげなくピアノやギターを披露する……なんてシチュエーションや、仲間と楽しく楽器演奏を楽しむひとときには、誰しも憧れるものです。さらに楽器演奏には、脳や体を健やかにする効果も期待されています。今回は、楽器演奏のメリットや、未経験の方でも始めやすい楽器についてご紹介します。

大人の趣味でも「楽器」は大人気

楽器を演奏してみたい大人の男性は約9割!教室に関心のある方も4割以上

大人の男性を対象にしたある調査では、楽器を演奏することに関心のある方が約9割にものぼり、大人向けの音楽教室に関心を持っている方も4割以上になるという結果が出ています。

「大人の音楽教室」は全国に約1,400教室もある

実際に、アフター5や定年退職後の趣味として、楽器演奏は多くの方に人気があるようです。大手音楽教室でも大人を対象にした音楽教室は徐々に人気が高まっていて、全国に約1,400教室もあるといわれます。個人経営の教室や趣味のサークルなども含めると、非常に多くの方が楽器演奏を楽しんでいるのではないでしょうか。

ギターやピアノは認知機能向上、管楽器は喉を鍛えられる

 

ピアノやギターは楽譜を読み、曲を覚えて指先を動かす動作が脳トレに

音楽を演奏するのはそれだけで楽しいものですが、実は脳や体にも良い効果が期待できるといわれています。例えば、ピアノやギターでは楽譜を読むことや、読めない方でも曲を覚えて、指先を指示どおりに動かす動作は、確かに脳にも体にも多くの刺激が与えられます。実際に、脳梗塞や脳卒中による麻痺のリハビリとして、楽器を演奏することもあります。

管楽器は腹式呼吸の習慣づけや、喉の筋肉を鍛えることにも

サックスなどの管楽器では、演奏時は楽器に息を吹き込む動作が加わりますので、上達するほどに腹式呼吸が身についてきます。また、安定した音で吹こうとすることで喉の筋肉も鍛えられ、将来的な誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の予防などにもつながります。
また楽器によらず、うまく演奏したいと練習に励んだり、楽しく演奏したいと仲間を求めたりすることは、心理面でも良い影響があると考えられます。

高価な楽器を買わなくても気軽に取り組める

安価な楽器やおもちゃの楽器でも、まず触ることが大事

ピアノやギター、サックスなどは、何万円もする楽器でなければ、こうした楽器演奏による効果が得られないということはありません。例えば、子どものお古の電子キーボードや、孫が使わなくなったおもちゃの楽器でも、まずは触って、楽しんでみることが大事です。
ちなみに、教育用楽器のイメージが強い鍵盤ハーモニカやプラスチック製の管楽器などにも、独特の音色の魅力に取りつかれた、大人の愛好家がたくさんいます。

レンタルサービスや、中古品も充実しているのでおすすめ

もし、具体的にやってみたい楽器があるのであれば、新品購入以外の方法で挑戦してみてはいかがでしょうか。音楽教室や楽器店などによる楽器レンタルサービスも、近年は充実してきています。また、ネットオークションやリサイクルショップなどで安く手に入れた中古楽器でも、最初の1台としては十分かもしれません。練習して楽器の善しあしや自分の好みがわかるようになったところで、長く使える楽器を改めて購入するのもおすすめです。

楽器演奏というと、良い楽器をそろえて、ちゃんとした先生に習って……と、自らどんどんハードルを上げてしまう方も多いもの。まずは「最低限演奏できて、自分が楽しめればOK」というくらいの気楽な気持ちで、楽器に触れてみてはいかがでしょうか。教えてくれる方も、案外近くで見つかるかもしれませんよ。