梨の旬は品種によって少しずつ違いますが、8月下旬くらいから10月下旬といわれています。秋の味覚のひとつに入れられることが多いのですが、「夏と秋のはざまの時期」にたくさん実るフルーツです。梨は薬膳で利用されるほど、薬効の高い食べ物。今回は、梨の効能やおすすめの食べ方をご紹介します。
2019年09月11日
梨の旬は品種によって少しずつ違いますが、8月下旬くらいから10月下旬といわれています。秋の味覚のひとつに入れられることが多いのですが、「夏と秋のはざまの時期」にたくさん実るフルーツです。梨は薬膳で利用されるほど、薬効の高い食べ物で、夏バテや秋の乾燥にも効果的です。今回は梨の栄養素や、おすすめの食べ方をご紹介します。
梨の旬は品種によって少しずつ違いますが、8月下旬くらいから10月下旬といわれています。秋の味覚のひとつに入れられることが多いのですが、「夏と秋のはざまの時期」にたくさん実るフルーツです。梨は薬膳で利用されるほど、薬効の高い食べ物。今回は、梨の効能やおすすめの食べ方をご紹介します。
一般的に季節が移り変わる時期には、体調を崩しやすいといわれています。夏と秋のはざまでは、発汗・だるさ・胃腸の疲れなどの「夏バテ」症状が残っていながら、秋の「乾燥」と「冷たい空気」にさらされる、季節の移り変わりのなかでも特に不調を招きやすい時季です。
そんな過酷な時季に実る梨の効能は、薬膳では「体にこもった熱を冷ます」「肺や喉を潤す」などの効果が期待でき、夏と秋のはざまにとても適しています。乾燥による声枯れや咳のある時は特におすすめで、これらを緩和したい時には、そのまま食べるよりもすりおろしたりジュースにしたりして、喉を潤すようにゆっくり摂ると効果的です。
梨はみずみずしい果汁が特徴だけあって、90パーセント以上が水分です。そして、残りの10パーセントには、注目の栄養素がたくさん含まれています。その数30種類以上ともいわれますが、なかでも注目すべき栄養素を以下にご紹介します。
カリウムは余分な塩分を排出したり、血糖値を下げたりする働きがあり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が気になる方、塩分を多く摂りがちな方に積極的に摂ってほしい栄養素です。利尿を促進するので、むくみが気になる方にもおすすめです。
アスパラギン酸はアミノ酸のひとつで、飲食物でとった「エネルギー源」を「エネルギー」に変える働きをしています。「疲労回復を助ける」ことが期待され、夏バテ時などの体力消耗時におすすめです。栄養ドリンクに添加されていることもあります。
秋になると喉や肺の粘膜が乾いて熱を持った感じのする「喉風邪」が流行りだします。喉が痛い、イガイガする、咳が出る……そんな時にぜひ試していただきたいのが、梨の薬膳デザート。喉の炎症を冷まして、潤いを補ってくれます。
作り方も簡単、食べ終わったあとの体はほかほか、喉のイガイガは和らいでなめらかな感じがします。お皿にあふれた果汁は咳止めになりますから、残さず飲み干してください。
暑さによるバテや乾燥による喉の痛みなど、季節の変わり目は体の不調も複雑です。季節の作物は、その時季に摂っておきたい栄養や効能を持っています。梨はまさに「季節の変わり目」にふさわしい食べ物といえるでしょう。本格的な秋を健やかに迎えるため、備えとしての食養生になりますから、見かけたらぜひ手にとってみてください。