2022年06月23日
毎年初夏を迎える頃には、梅仕事が楽しみだという方も多いのではないでしょうか。時間はかかりますが、自宅で漬けた梅の味は格別ですよね。また梅には、疲労回復によいとされる栄養素も詰まっています。今回は、梅のエキスを抽出する梅シロップの栄養や作り方についてご紹介します。1日1杯の梅ドリンクで、早めの夏バテ対策に役立てましょう。
毎年初夏を迎える頃には、梅仕事が楽しみだという方も多いのではないでしょうか。時間はかかりますが、自宅で漬けた梅の味は格別ですよね。また梅には、疲労回復によいとされる栄養素も詰まっています。今回は、梅のエキスを抽出する梅シロップの栄養や作り方についてご紹介します。
梅には多くの栄養素が含まれていますが、特によく知られているのが疲労回復効果のあるクエン酸です。クエン酸には、乳酸(筋肉の疲れのもととなる成分)を分解する働きがあります。また、胃の粘膜を健やかにする働きや、唾液の分泌を促して、口内の雑菌繁殖を抑える効果も期待できます。独特の酸味が食欲をそそるのには、こういったことも関連しているのですね。
梅はビタミンEも豊富に含んでいます。ビタミンEはうなぎにも多く含まれる疲労回復成分で、血液の流れを促し、疲労物質を体内から運び去る働きを持っています。
それでは、梅シロップの簡単な作り方をご紹介しましょう。ここでは殺菌効果や疲労回復効果のあるはちみつを使っていますが、定番の氷砂糖や黒糖などでもおいしく作れます。
※1歳未満の乳児に対し、はちみつは強い食中毒を起こすリスクがあります。少量でも与えないようご注意ください。
青梅または完熟梅:お好みの量
※青梅はエキスが出やすく扱いも比較的簡単、完熟梅は香りがよいもののエキスが出にくく、発酵しやすいといわれています。
はちみつ(氷砂糖や黒糖などでも):梅と同量
耐熱性の密閉容器(梅とはちみつ全量が入る容量のもの)
冷凍対応の保存用袋、竹串
できあがった梅シロップは、薄めて飲むとちょうどよい程度の味になっているはずです。お好みで、氷や水、炭酸などを入れて薄めながら飲みましょう。体を冷やしたくない方は、お湯で割ってもおいしくいただけます。
梅シロップをお酒で割る飲み方や、甲類焼酎で梅を漬ける梅酒にも栄養面でのメリットはありますが、アルコールには睡眠を妨げるなどのデメリットもありますから、飲む量やタイミングには気をつけたいところです。1日1杯の梅ドリンクで、早めの夏バテ対策に役立てましょう。