京都府亀岡から嵯峨嵐山(京都市右京区)まで約16キロメートルに及ぶ峡谷美を船下りで楽しめる保津川(ほづがわ)下り。約2時間の自然とふれあう船旅は、見どころ満載です。間近に見られる大岩・奇岩怪石、激流や深渕など変化に富んだ川の流れ、愛宕山などの山並みと、四季折々に美しい景観が満喫できます。今回は、保津川下りの歴史や川下りの見どころについてご紹介していきます。
2019年03月28日
京都府亀岡から嵯峨嵐山(京都市右京区)まで約16キロメートルに及ぶ峡谷美を船下りで楽しめる保津川(ほづがわ)下り。約2時間の自然とふれあう船旅は、見どころ満載です。間近に見られる大岩・奇岩怪石、激流や深渕など変化に富んだ川の流れ、愛宕山などの山並みと、四季折々に美しい景観が満喫できます。今回は、保津川下りの歴史や川下りの見どころについてご紹介していきます。
京都府亀岡から嵯峨嵐山(京都市右京区)まで約16キロメートルに及ぶ峡谷美を船下りで楽しめる保津川(ほづがわ)下り。約2時間の自然とふれあう船旅は、見どころ満載です。間近に見られる大岩・奇岩怪石、激流や深渕など変化に富んだ川の流れ、愛宕山などの山並みと、四季折々に美しい景観が満喫できます。今回は、保津川下りの歴史や川下りの見どころについてご紹介していきます。
保津川下りの乗船場へは、JR京都駅から約20分のJR亀岡駅で下車して徒歩8分です。車の場合は、名神京都南ICから国道9号、京都縦貫道を経由、約60分の京都縦貫道篠ICで下りて約10分ほどです。
画像提供:保津川遊船企業組合
少し遠回りになりますが、JR京都駅から約12分のJR嵯峨嵐山駅に隣接した、トロッコ嵯峨駅からの嵯峨野トロッコ列車でのアクセスもすすめです。ディーゼル機関車に引かれて走る客車は窓ガラスのないオープン車両「ザ・リッチ号」などもあり、保津川沿いの自然や渓谷美をより体感できます。所要時間はトロッコ亀岡駅まで約25分です。
保津川下りの最寄り駅のトロッコ亀岡駅からは京馬車も運行していて、乗り継いでいけばより旅情がかきたてられます。パッカパッカと音をたてて歩く馬車は、バスで15分のところを25分かけて、ゆっくりと進みます。保津川の流れや周囲の田園風景がひと味違った趣で楽しめます。
画像提供:保津川遊船企業組合
保津川の水流を利用して、下流にある京都・大阪に物資を輸送した水運から始まった川下り。鉄道や陸路の整備により需要が少なくなっていきました。しかし、保津川峡谷の自然美は四季を通じてすばらしく、急峻な山あいを縫うような流れ、迫力ある巨岩、神秘をたたえた鏡のような渕など、変化に富んだ景観は、川面からの眺めに代えられるものはありませんでした。以降、明治の遊船として観光客を乗せた川下りが始まったといわれています。
今では年間を通じて約30万の観光客が訪れ、四季それぞれの自然美とスリルを満喫できます。
画像提供:保津川遊船企業組合
船上からの景観は近景も遠景もすばらしく、約2時間の船旅は目を飽きさせません。名峰・愛宕山など、川の両岸にそびえる山々、穏やかな水面や急流、深い渕などの川の流れ、すべての景観が変化に富んでいます。
春には川面に花びらを落とす桜の花、初夏の新緑や岩に咲くツツジの花、錦秋の山々、冬はお座敷暖房船になり雪の峡谷が楽しめます。
画像提供:保津川遊船企業組合
乗船場は新保津大橋の上流、着船場は渡月橋の上流になります。その間は約16キロメートル。遠景には愛宕山や牛松山を臨みます。烏帽子岩、カエル岩、びょうぶ岩、かじか岩と名が付られた多くの奇岩は自然の流れが作り上げた芸術品です。
ほかにも、保津川の中で唯一滝の名が付く小さな滝「小鮎の滝」、水深10メートルの「殿の漁場」や水深15メートルの「曲り渕」、400年余りの長い年月の間、同じ箇所に竿をさす事により窪みができた「竿の跡」など次々に見どころが現れます。
画像提供:京懐石 雅 撮影:寺田太一 (画像はイメージです)
保津川下りを楽しんだら、ぜひ訪れて欲しいのが「京懐石 雅」です。春の筍や山菜、夏の鱧、秋の松茸、冬のフグやカニなど、選びぬかれた旬の食材を用いた懐石料理は、目にも優しく、心を豊かにしてくれそうです。
1日10食の昼食メニューは感動を呼ぶ美味しさ。お作りなどの小鉢や茶碗蒸し、デザートもついています。鱧のフルコースほか、おまかせ懐石も人気なので、好みを気軽に相談してみてはいかがでしょうか。また、湯ノ花温泉にある、古民家を再生した民泊の宿「離れ にうみ」でも、雅のケータリングが可能とのこと。予算に合わせて楽しめる本格懐石で、ステキな旅の思い出に彩りを加えてください。
画像提供:京懐石 雅 撮影:寺田太一 (画像はイメージです)
画像提供:京懐石 雅 撮影:寺田太一
緩やかな流れのゆったり感と急流を下るスリル感のどちらも楽しめる京都ならではの川下りです。2時間の長旅も、その美しさにあっという間に過ぎていきます。京都の自然をいつもとは違う目線で楽しんでみてはいかがでしょうか。
※掲載されている情報は2019年2月現在のものです。
画像提供:保津川遊船企業組合