2019年03月25日

健康習慣|今こそはじめよう、体のすみずみまでほぐす「ラジオ体操」

子どものころに誰もが一度は行ったことのある“ラジオ体操”。昭和3年に初めてラジオで放送されてから、なんと90年余の歴史を持ちます。このラジオ体操はよく考えられていて、体のすみずみまでほぐせ、大人が行ってもとてもよい運動になるのです。今回は、ラジオ体操の効果やより効果的な方法などをご紹介します。健康の維持のために、久々に試してみてはいかがでしょうか。


子どものころに誰もが一度は行ったことのある“ラジオ体操”。昭和3年に初めてラジオで放送されてから、なんと90年余の歴史を持ちます。このラジオ体操はよく考えられていて、大人が行ってもとてもよい運動になるのです。今回は、ラジオ体操の効果やより効果的な方法などをご紹介します。健康の維持のために、久々に試してみてはいかがでしょうか。

 

ラジオ体操は全身運動!

ご存じの通り、ラジオ体操には第1と第2があります。第1は老若男女を問わず、どなたでもできることをポイントに13種類の運動で構成されており、第2は第1より運動強度が強く、青壮年層を対象にした筋力強化を目的に13の種類運動で構成されています。

ラジオ体操は上半身・下半身の動きがあり、また、前屈や後屈、ひねりやそらしなど、さまざまな体の動きを網羅しています。したがって、普段あまり使わない部位も含め、すみずみまで体をほぐすのにぴったりな運動なのです。

ラジオ体操は柔軟性の向上、身体機能の改善・維持、血行増進による肩こり、腰痛の予防・回復が期待できます。もちろん運動不足の解消や、気分のリフレッシュにも役立ちますので、普段運動しない方にこそ、おすすめなのです。

丁寧に行うことで効果アップ ラジオ体操のポイント

ラジオ体操にかかる時間は、第1・第2ともに、およそ5分。その短い時間で効果を出すには、ひとつひとつの動きを丁寧に、確認しながら行うことが大切です。真剣に取り組んでみると、息があがり汗ばんでくるのが実感できます。

<ラジオ体操の効果をアップさせるポイント>

指先までしっかりと伸ばす

細部まで意識して動かすことによって、運動量がアップして血流増加を促します。

呼吸しながら行う

ラジオ体操は、マラソンと同じように呼吸しながら行う有酸素運動です。息を止めず呼吸しながら運動することにより、代謝促進やカロリー消費が効率的に行えます。

動かしている部分を意識しながら行う

「今どこに効いているのかな」と考えながら体を動かすことで、狙った部位をじゅうぶんにほぐすことができます。

ラジオ体操を視聴するには

 

ラジオ体操は、ラジオとテレビでほぼ毎日放送されています。テレビではEテレ(旧・NHK教育テレビ)、NHK総合、ラジオではNHKラジオ第1・第2です。最新の放送時間は、番組表や公式ホームページでご確認ください。また、市販のCDやDVDがあります。

より軽めの運動 「座ってのラジオ体操」や「みんなの体操」も

ラジオ体操は少しキツイなという方には、椅子に座ってできる「座ってのラジオ体操」や、新しく考案された「みんなの体操」はいかがでしょうか。

「座ってのラジオ体操」は、座ったままでラジオ体操第1・第2ができるよう考えられた体操。NHKの公式ホームページに図解がありますので、ぜひチェックしてみてください。

「みんなの体操」は「年齢、性別、障がいの有無を問わず、すべての方を対象にした体操」として、1999年に新しく考案された体操です。ラジオ体操と同じく、NHKラジオ・テレビで放送されています。ラジオ体操とくらべて大きな動きが少なく、狭い場所でも行える8種類の運動により、体の各部を効果的に動かすことができます。

大人になった今、ラジオ体操をしてみると、「こんなに体を使うものだったか」と思うほど、全身を使う構成にきっとおどろくはず。長きに渡って国民に愛され、活用され続けたことにも納得です。懐かしいあの音楽にのせて、ご自身に合わせた体操を楽しみましょう。