2019年02月25日
独特の香りや味わいが、日本国内だけでなく海外の方にも人気の抹茶。実は抹茶は風味だけでなく、栄養面から見ても優れた食材なのです。今回は、抹茶の栄養についてご紹介します。
独特の香りや味わいが、日本国内だけでなく海外の方にも人気の抹茶。実は抹茶は風味だけでなく、栄養面から見ても優れた食材なのです。今回は、抹茶の栄養についてご紹介します。
緑茶と同じチャノキの葉で作られている抹茶には、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。まずは、抹茶が持つ健康効果について見ていきましょう。
抹茶に限らず、お茶類の栄養素といえば「茶カテキン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。茶カテキンには体内の脂肪をエネルギーに変えて燃焼させる働きがあり、体脂肪やコレステロールが気になる方に注目されています。
抹茶の元になるお茶の葉には、血液を体中に運ぶ働きをサポートする鉄分や、鉄分の吸収を助けるビタミンCに加えて、血液そのものを作る働きがあるビタミンB1などが豊富に含まれています。
お茶の葉には、骨や歯を作る働きをするカルシウム、カルシウムの働きを助けるビタミンB6なども多く含まれています。また、カルシウムには高血圧を防ぐ働きも期待できます。
お茶の葉のうま味成分であるアミノ酸のテアニンには、心や体のストレスを和らげる働きがあります。休憩などリラックスしたい時にもおすすめです。
茶葉を煎じて、いわゆる抽出液を飲む緑茶類に対し、抹茶は茶葉そのものをひいた粉を溶かして飲みます。つまり茶葉そのものを取り入れるので、緑茶類よりも栄養を効率よく取り入れることができるのです。
体にうれしい成分が多い抹茶ですが、緑茶よりも成分が濃いために逆に注意したいのが、カフェインです。抹茶小さじ1杯(2g)に含まれるカフェインの量は約64mg。この量は、コーヒー1杯※よりやや多くなります。欧州食品安全機構(EFSA)の基準ですと、健康な成人(体重約60㎏)が1日に摂取しても安全な量は342mgとされていますから、抹茶だと小さじ5杯(10g)程度ということになります。
ただし、カフェインへの感受性は個人差が大きいといわれますから、体調を見ながら自分に合う量を見つけてみてください。
※150ml、コーヒー豆10gから抽出
苦みの強い抹茶は、そのまま飲むとなると好みが分かれることも。抹茶を取り入れたお菓子なども良いのですが、ご家庭で簡単にできるアレンジ方法で、いつもの味をアレンジしてみるのもおすすめです。
抹茶ラテは、抹茶の苦みを抑えてくれる牛乳との組み合わせです。実は、抹茶も牛乳もカルシウムたっぷりということで、骨を健やかにするのにもおすすめのコンビなのです。抹茶にはカルシウムの吸収を助けるビタミンB6も含まれていますから、相乗効果も望めます。
抹茶と塩を組み合わせた抹茶塩は、風味が良く、塩の量を抑えられるということもあって、天ぷらとの組み合わせなどで人気です。抹茶の茶カテキンには体内の脂肪をエネルギーに変える働きがありますから、そういった意味でも脂っこいメニューとの相性は抜群なのです。
栄養面ではもちろん、抹茶の鮮やかな濃緑色は、見た目からもストレスを和らげてくれる感じがしませんか。ひと息つきたい時に、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。