DIC川村記念美術館は、印刷インキ事業などを手掛けるDIC株式会社が運営する美術館です。1990年にオープンし、DIC株式会社が関連会社とともに収集した美術品を展示しています。建築や季節によって変化が楽しめる庭園の散策もおすすめです。
2019年02月21日
DIC川村記念美術館(千葉県)は、印刷インキ事業などを手掛けるDIC株式会社が運営する美術館です。1990年にオープンし、DIC株式会社が関連会社とともに収集した美術品を展示しており、世界に4つしかない「ロスコ・ルーム・」も必見です。また、季節によって変化が楽しめる庭園の散策もおすすめです。
DIC川村記念美術館は、印刷インキ事業などを手掛けるDIC株式会社が運営する美術館です。1990年にオープンし、DIC株式会社が関連会社とともに収集した美術品を展示しています。建築や季節によって変化が楽しめる庭園の散策もおすすめです。
DIC川村記念美術館へは、JR総武快速線佐倉駅または京成佐倉駅から無料送迎バスに乗り、約20~30分で到着します。
また東京駅八重洲北口から徒歩約5分の京成バス3番乗り場より、直通の「マイタウン・ダイレクトバス」に乗って、約1時間で向かうこともできます。車の場合は東関東自動車道佐倉ICから約10分です。
トゥオンブリー・ルーム 画像提供:DIC川村記念美術館
17世紀オランダを代表するレンブラント・ファン・レインによる肖像画をはじめ、クロード・モネ、パブロ・ピカソ、マルク・シャガールなどの印象派やエコール・ド・パリから、ジャクソン・ポロック、アンディ・ウォーホルなどの第2次世界大戦以降の欧米美術まで幅広いコレクションを楽しむことができます。
日本では唯一、世界に4カ所しかない「ロスコ・ルーム」も必見です。抽象表現主義の代表的な画家マーク・ロスコの作品のみを展示する部屋で、シーグラム壁画と呼ばれるシリーズの7点を展示しています。この7点の作品のためだけに設計された一部屋は作品のみならず、その空間全体でロスコの世界を感じることができます。
画像提供:DIC川村記念美術館
DIC川村記念美術館のもうひとつの魅力が自然散策路です。約30ヘクタール(9万坪)の敷地内に、樹木200種、草花500種が季節ごとに彩ります。野鳥や昆虫も数多く生息し、木立のなかを数百メートルにわたって続く散策路を歩けば、四季の移ろいを間近で感じながら、ゆっくり観賞することができます。
春にはカタクリやユキワリソウ、ハクモクレン、10種250本の桜、夏にはアジサイ、オオガハス、ヤマユリ、秋にはハギ、ジュウガツザクラ、リンドウ、冬にはサザンカ、フクジュソウ、ユキワリソウなど山麓・低山に咲くものから高山植物まで、さまざまな環境に育つ花を観賞できます。
画像提供:DIC川村記念美術館
茶席 画像提供:DIC川村記念美術館
敷地内にはイタリアンレストランの「ベルヴェデーレ」もあり、ランチにおすすめです。
地元千葉産の良質食材を積極的に取り入れ、健康・安全にこだわった料理が味わえます。館内の茶席では、抹茶と季節の上生菓子でひと休みすることができます。レストラン、茶席とも窓越しに庭園の景色を望めることができ、心地よいひとときを過ごせそうです。
また、ミュージアムショップやギフトショップも併設しており、おみやげ選びも楽しめます。DIC川村記念美術館のオリジナルグッズをはじめ、展覧会カタログと関連グッズ、絵はがき、ポスターなどが購入できます。ギフトショップでは国内外のちょっと珍しい飲み物やスナック類、デザインの美しい文房具やおもちゃ、インテリア雑貨、キッチンウエアなどを扱っています。
DIC川村記念美術館は、個性豊かで見どころ満載なので、庭園散策やカフェで休憩するなど、ゆったり1日かけて楽しみたいですね。首都圏からのアクセスもよく、充実したコレクションが楽しめます。絵画だけでなく美しい草花などの自然も満喫することができるので、休日の憩いを求め、訪れてみてはいかがでしょう。
画像提供:佐倉市立美術館
DIC川村記念美術館で絵画や四季折々の草花を満喫したら、立ち寄りたいのが佐倉市立美術館です。美術館のエントランスホールは、大正時代に建てられた旧川崎銀行佐倉支店を保存活用したもので、千葉県の有形文化財にも指定されています。
館内にはコルビジェやリートフェルトなどの名作椅子が配置されており、優雅な休憩時間が過ごせます。展示物は佐倉、房総ゆかりの作家の日本画、洋画、工芸、版画などを収蔵しているほか、市民ギャラリーとしても使われており、親しみやすい作品を見ることができます。常設展示はありませんが収蔵作品展や企画展も随時行われているので、佐倉市立美術館ホームページで確認してみましょう。
また佐倉市は江戸時代、城下町として栄えていたため、周辺には旧佐倉順天堂や武家屋敷ほか貴重な歴史的史跡もあるので、散策もおすすめです。
左「ジグ・ザグ」 右「レッド・アンド・ブルー」(リートフェルト) 中央「スリング・チェア」(コルビジェ) 画像提供:佐倉市立美術館
※掲載されている情報は2018年12月現在のものです。
画像提供:DIC川村記念美術館