2019年02月20日

野菜の豆知識|たけのこ 春の味覚で体を整える

春の味覚と呼ばれる食材は数ありますが、店頭に並び始めるだけで春の到来を感じさせる、春の味覚の代表格といってもよいのが、たけのこではないでしょうか。今回は、たけのこに含まれる栄養素やおすすめの食べ方、組み合わせをご紹介します。


 

春の味覚と呼ばれる食材は数ありますが、店頭に並び始めるだけで春の到来を感じさせる、春の味覚の代表格といってもよいのが、たけのこではないでしょうか。今回は、たけのこに含まれる栄養素やおすすめの食べ方、組み合わせをご紹介します。

春の味覚の代表格、たけのこ

一般的なたけのこの旬は3月~5月です。近頃は保存しやすい水煮たけのこのパックなどが年中出回るようになりましたが、地中から力強く顔を出す、春の芽吹きの象徴のような新たけのこは、やはり別格といえます。
ちなみに、生のたけのこは時間が経つごとにえぐみが増すので、手に入れた当日に食べるような場合でなければ、早いうちに皮をむき、米ぬかや米のとぎ汁を入れた水で下ゆでするのがおすすめです。

おなかを整える食物繊維や、塩分の摂り過ぎを抑えるカリウムが豊富

たけのこといえば、独特のシャキシャキとした食感を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。あのシャキシャキとした食感は、たけのこの豊富な食物繊維によるものです。また、たけのこには体内の余分な塩分を輩出する働きのあるカリウムも多く含まれています。

神経や脳の働きを助けるチロシン

たけのこといえば、うま味成分ことアミノ酸の一種であるチロシンが豊富なのも見逃せません。チロシンには神経や脳の働きをサポートする働きがあり、うつ病改善や、認知症予防などの効果も期待されています。

たけのこ+αの食べ方で健康効果アップ!

 

たけのこに含まれるビタミン類やミネラル類はさほど多くないため、野菜など他の食材と上手に組み合わせて食べるとよいといわれます。続いては、味だけでなく栄養面からも、たけのこと組み合わせたい食材や食べ方のバリエーションをご紹介します。

「たけのこ+新玉ねぎ」のサラダで脳を若々しく

玉ねぎに含まれているポリフェノールの一種、ケルセチンには認知機能の改善が期待できるという研究があります。たけのこのチロシンと合わせて食べることで、脳を若々しく保つための相乗効果が期待できます。たけのこの旬は新玉ねぎの時期でもありますから、サラダでシャキシャキとした食感を楽しむのがおすすめです。

「たけのこ+青魚の煮物」で高血圧やむくみを防ぐ

青魚に含まれる脂の一種、DHA、EPAには、血液を健やかに保ち、高血圧やむくみを防ぐ働きがあります。たけのこに豊富なカリウムは、体内の余分な塩分を輩出し高血圧を防ぐため、高血圧が気になる方におすすめの組み合わせです。うす味の煮物にすれば、汁に溶けだしたカリウムも残すことなく取り入れられます。

「たけのこ+里芋」でおなかやお肌の調子を整える

里芋のぬめり成分は食物繊維の一種で、おなかやお肌の調子を整えるのに役立ちます。同じく食物繊維が豊富なたけのこと組み合わせることで、相乗効果も望めるようになります。どちらも煮物の定番食材ですし、おみそ汁に入れてもよく合います。里芋をつぶして、たけのこを食感のアクセントにするサラダなどもユニークです。

煮物に炊き込みご飯、中華炒めとアレンジの幅が広いたけのこ。やわらかい新たけのこなら、シンプルな焼きたけのこもおいしいですね。下ゆでなどの手間はありますが、それも季節の楽しみのうち。旬の味覚を上手に取り入れて、おいしく健康に過ごしましょう。