2019年01月24日
群馬県利根郡みなかみ町には、日本百名山のひとつ「武尊山」にある大幽(おおゆう)洞窟を目指して、スノーシュー(西洋風のカンジキ・写真上)で雪原を散歩するという人気の洞窟ツアーがあります。見どころは、洞窟内で見られる逆さのつらら「氷筍(ひょうじゅん)」です。 遊歩道入口から徒歩約60分のコースで、女性の参加者も数多く、ガイドもしてもらえるので安心です。
群馬県利根郡みなかみ町には、日本百名山のひとつ「武尊山」にある大幽(おおゆう)洞窟を目指して、スノーシュー(西洋風のカンジキ・写真上)で雪原を散歩するという人気の洞窟ツアーがあります。見どころは、洞窟内で見られる逆さのつらら「氷筍(ひょうじゅん)」です(写真下)。
遊歩道入口から徒歩約60分のコースで、女性の参加者も数多く、ガイドもしてもらえるので安心です。
大幽洞窟へは、JR上越線水上駅よりバスで約30分の「上の原入口」で下車した後、徒歩約60分で到着します。
車の場合は、関越自動車道水上ICより約30分のところに駐車場があります。歩くとすぐに遊歩道入口に着きますので、そこから約60分の距離を歩いて登り、雪道散策を楽しみましょう。
冬は、吹雪の心配もある地域なので、ガイドつきツアーに参加してください。
※ツアーの集合場所は開催会社により異なります。詳しくはホームページや電話でお確かめください。
大幽洞窟の人気の秘密は氷筍です。氷筍とは、マイナス3℃程度で洞窟内に発生するつららのことで、滴り落ちた雫が瞬時に凍りついて積み重なり、筍のような形をしているため、「氷筍」と呼ばれています。厳冬の季節が生み出す自然の神秘や、地表から伸びたような氷筍と天上に咲いた霜の華は見応え十分です。(写真下)
洞窟は猟師の宿として使われていたといわれています。入口から末広がりの形をしていて、間口は約13メートル、奥行きは約21メートルと、広々とした休憩所だったことがうかがえます。
画像提供:みなかみ町観光協会
氷筍が見られる期間は、1月下旬~2月いっぱいです。コースは2種類あり、レジャースポーツタイプと、自然について解説をしてもらいながら自然に親しみ、のんびりリフレッシュできるネイチャータイプがあります。1日コース、半日コースなどのプランがあるので、みなかみ町観光協会公式サイト(みなかみパーフェクトガイド)で確認してみましょう。
画像提供:みなかみ町観光協会
大幽洞窟の帰りにおすすめなのが、みなかみ町の18にも及ぶ温泉です。日帰り、宿泊など数多くの温泉施設が点在しています。
開湯は永禄年間(1558年~1570年)とされる歴史ある温泉地で、泉質は硫酸塩泉です。切り傷、やけど、慢性皮膚病、動脈硬化症などに効果が期待できるといわれています。JR上越線水上駅から徒歩約10分という立地の良さなので、冷えた体を温めてから帰られてはいかがでしょうか。
画像提供:みなかみ町観光協会
群馬県には大幽洞窟だけではなく、ほかにもおすすめの洞窟があります。まず全長2.2キロメートルという関東一規模の大きい「不二洞」で、未だにすべての洞窟が発見されていないほど巨大です。1,200年ほど前に発見され、400年ほど前から仏教の修行の場として使われていたといわれています。
さらには高崎市観音山中腹にある「洞窟観音」も神秘的です。JR上越新幹線高崎駅から巡回バスで約20分、約400メートルにわたる洞窟内に39体もの観音像があります。人の手で作られた洞窟で、コンクリートの坑道や岩石を積んだような壁面、各所に祀られた観音様など荘厳な雰囲気があります。
群馬県には数多くの洞窟がありますが、なかでも大雪原を散策できる大幽洞窟のツアーはおすすめです。帰りは水上温泉の名湯でほっこりして、体を休めることができます。氷筍が織りなす自然の美しさを味わいに、ぜひ大幽洞窟を訪れてみてはいかがでしょうか。
※掲載されている情報は平成30年11月現在のものです。
画像提供:みなかみ町観光協会