油麩丼とは、宮城県を中心に食べられている郷土料理。肉の代わりに、油で揚げたしっとりボリューム満点な麩と、だし汁の甘辛さがほっとするカツ丼風の丼ものです。今回は、ヘルシーで腹持ちの良い油麩と、油麩丼のレシピをご紹介します。
2019年01月16日
油麩丼とは、宮城県を中心に食べられている郷土料理。肉の代わりに、油で揚げたしっとりボリューム満点な麩と、だし汁の甘辛さがほっとするカツ丼風の丼ものです。今回は、ヘルシーで腹持ちの良い油麩と、油麩丼のレシピをご紹介します。
油麩丼とは、宮城県を中心に食べられている郷土料理。肉の代わりに、油で揚げたしっとりボリューム満点な麩と、だし汁の甘辛さがほっとするカツ丼風の丼ものです。今回は、ヘルシーで腹持ちの良い油麩と、油麩丼のレシピをご紹介します。
油麩丼は、地元の旅館で考案されたとされるメニューです。宮城県仙台市や登米(とめ)市のいくつかの飲食店から、一般家庭まで広まったとされていて、お肉や硬いものが苦手な方もおいしく食べられる郷土料理です。
油麩はおみそ汁やうどん・そばの具、煮物などに使用され、どちらかというと主役を支える存在でしたが、油麩丼では主役の食材になります。甘辛いだし汁がたっぷりと染み込んだ油麩と、半熟にした卵、甘みのあるネギの組み合わせは、子どもたちにも大人気です。
油麩は宮城県登米市を中心に古くから伝わる食材で、小麦粉に含まれるタンパク質「グルテン」を棒状にして植物油で揚げた「揚げ麩」です。低カロリーでありながらタンパク質が豊富で、精進料理などで肉の代わりとして使用される貴重な栄養源でもありました。独特の豊かな風味とコクがあり、汁を含ませることでより旨味が増します。
油麩はそのおいしさはもちろんですが、使い勝手の良さも抜群です。常温で保存でき、賞味期限が3~4ヶ月と長く、価格も300円前後(2本)とお手ごろです。郷土食なので宮城県外ではあまり知られていませんが、実は常備しておきたい優秀食材でもあります。
郷土料理として一般家庭でも作られる油麩丼は、作り方も難しくありません。卵・ネギ・油麩と3つの食材でできるのも魅力です。お好みで紅生姜を添えると、彩りと味のアクセントになります。
くたくたに煮た油麩はとってもジューシーで、食欲がなくてもしっかり食べておきたい時にぴったりです。油麩は、おみそ汁に入れたり、野菜炒めに加えてみたり、幅広い料理に合う食材です。常備しておいて、油麩丼をはじめさまざまな料理に活用してみてはいかがでしょうか。
画像提供:油麩丼の会