2016年03月01日

散策|「昭和なつかし館」(福島県) 昭和30年代の街並みを切り取った異空間

夕暮れ時、「夕焼け小焼け」のチャイム、通りに流れる夕飯の香り……ギュッと胸をしめつけられる、昭和の思い出。あの頃にタイムスリップしてみませんか。 「昭和なつかし館」は福島県会津若松市の人気散策エリア、七日町通りにある知る人ぞ知る人気スポット。アンティークショップの階段を2階へ上がれば、そこは別世界。昭和30年代を再現した街並みが広がっています。写真撮影OKなので、ぜひカメラを持っていくことをおすすめします。


夕暮れ時、「夕焼け小焼け」のチャイム、通りに流れる夕飯の香り……ギュッと胸をしめつけられる、昭和の思い出。あの頃にタイムスリップしてみませんか。
「昭和なつかし館」は福島県会津若松市の人気散策エリア、七日町通りにある知る人ぞ知る人気スポット。アンティークショップの階段を2階へ上がれば、そこは別世界。昭和30年代を再現した街並みが広がっています。写真撮影OKなので、ぜひカメラを持っていくことをおすすめします。

画像提供:骨董倶楽部 会津さま

 

“あの頃”があふれだす! 驚きの異空間

画像提供:骨董倶楽部 会津さま

 

「貧しくても心が豊かだった昭和30年代の空間をつくりたい」という館長の想いからつくられた館内は、当時の街並みを切り取って保存したような異空間。夕暮れ時の薄暗い路地、すし屋、たばこ屋、銭湯、写真館……お店の2階とは思えない奥行きです。

昭和なつかし館の入り口には駄菓子コーナーがあります。ラムネを飲みながら館内を鑑賞できるので、入館する前にチェックしておきましょう。

お茶の間に座れば子供時代がよみがえる

画像提供:骨董倶楽部 会津さま

 

この館の注目スポットは館内中央にある「癒しの間」。天井や壁の汚れ、畳の毛羽立った感じも全て館長の手作り。白黒テレビからは力道山の試合などが流れ、ちゃぶ台の上にはご飯の用意まで。そのこだわりように感動のため息がもれます。実際に茶の間に上がって手で触れられるので、じっくりノスタルジーに浸りましょう。

細部のこだわりに思わずため息!

画像提供:骨董倶楽部 会津さま

 

柱・軒先・雨どいなどの建材には館長の自宅を解体した際の柱・畳・天井や、全国の商家の板戸をバラしたものを利用しています。看板や家電品などの展示品は当時実際に使われていたものです。

1階の「骨董倶楽部 会津」で宝探し

1階はユニークなアンティークショップ「骨董倶楽部 会津」。明治・大正・昭和を今に伝える、館長のお眼鏡にかなったものが所狭しと並んでいます。小ぶりな戸棚やちゃぶ台は部屋のインテリアにちょうどいい大きさ、人気商品の藍色の皿は豆皿なら300円とお手ごろ価格です。自宅に持ちかえって大切に使いたいですね。

七日町通りのおもてなし「6つのどうぞ」

商家町・会津若松の楽しみといえばレトロな風情の町歩き。そのなかでも七日町通りは、JR七日町駅前から東にのびる約800mの通りです。ちなみに「七日町」は所在地としては「なのかまち」と読みますが、JRの駅名は「なぬかまち」と読みます。
この周辺の店舗では、「6つのどうぞ」というサービスが実施されていて、「トイレをどうぞ」「いすをどうぞ」など6つのサービスが受けられます。該当店舗はステッカーが目印です。このサービスは七日町で行われていた「4つのどうぞ」が広がり、今では福島県全体で取り組まれているのだとか!

 

時代設定は50代・60代の方がズバリな世代ですが、当時まだ生まれていなかった人もなぜか懐かしさを感じる「昭和なつかし館」。大人は懐かしみ、子どもは驚く、家族の会話が弾みそうな場所です。堪能したら徒歩3分ほどの場所にある姉妹店のカフェ「珈琲館 藏」へ。こちらもアンティークでいっぱいのノスタルジックな空間です。

【昭和なつかし館】
住所:会津若松市大町1-1-46
電話番号:0242-27-0092
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
料金:入場料200円

※掲載されている情報は平成28年3月現在のものです。