2018年12月27日

散策|蓬萊橋(静岡県) ご利益スポットでもある世界一長い木造歩道橋

静岡県島田市にある蓬萊橋(ほうらいばし)は、世界一長い木造歩道橋として英国ギネス社から認定、ギネスブックにも登録され、島田市を代表する観光スポットとして親しまれています。また、ご利益スポットとしても有名です。橋を通行できるのは歩行者と自転車のみ。今回は、周囲の景観や時代劇の世界にタイムスリップしたかのような木造橋をご紹介いたします。


静岡県島田市にある蓬萊橋(ほうらいばし)は、世界一長い木造歩道橋として英国ギネス社から認定、ギネスブックにも登録され、島田市を代表する観光スポットとして親しまれています。橋を通行できるのは歩行者と自転車のみ。今回は、周囲の景観や時代劇の世界にタイムスリップしたかのような木造橋をご紹介いたします。

画像提供:島田市観光協会

 

蓬萊橋は、JR東海道本線の島田駅から徒歩約20分、車だと約5分で到着します。また、車で向かう場合は東名高速道路吉田ICから約15分、新東名高速道路島田金谷ICから約17分で到着します。

ギネス認定! 世界一長い木造歩道橋を渡る

大井川(おおいがわ)に架かる蓬萊橋は、明治12年(1879年)に農業用の橋として建設され、その後、住民の生活路として使われてきました。1997年に「世界一長い木造歩道橋」として英国ギネス社から認定を受けたことを機に、全国にその名を知られ、多くの観光客が訪れるようになりました。

画像提供:島田市観光協会

 

橋の全長は897.4メートルで、橋の入り口からは対岸がはっきりと見えないほどの長さです。大井川の自然を満喫しながらゆっくりと歩けば気分も爽快で、晴天時には富士山の雄姿を臨むこともできます。朝の連続ドラマや映画のロケ地としても知られ、明治時代にタイムスリップしたような雰囲気を味わえるでしょう。
また、夜には橋がライトアップされて幻想的な雰囲気に様変わり。橋の上はお茶をイメージして緑色に、橋の下は時間によって赤や紫、青などカラフルに照らし出されます。

画像提供:島田市観光協会

 

厄払い長寿のご利益、パワースポットの理由とは

蓬萊橋が人気の理由はギネスに認定されているからだけではありません。知る人ぞ知るパワースポットでもあるのです。

まずは、「長い木の橋」という言葉を声に出して読んでみましょう。「ながいきのはし(長生きの橋)」と読めますね。さらに、橋の長さ「897.4メートル」に注目してみてください。語呂合わせで「やくなし(厄無し)」と読めます。こういった点から蓬萊橋は縁起がよく、長寿や厄払いのご利益が期待できるとされているのです。

画像提供:島田市観光協会

 

御利益の願いを込めながら橋を渡ると、対岸までは徒歩約15分で、到着します。着いたらその先にある森を歩いてみてください。散策路が整備されていて、七福神像めぐりなどを楽しめます。夫婦や恋人でお祈りしたい「愛和の鐘」(画像下)や、ご利益をさらに増やす「長寿祈願の鐘」もあり、見逃せないスポットです。

画像提供:島田市観光協会

 

ちなみに、「長寿祈願の鐘」には、以下のように書かれた立て札があります。

蓬萊に 不死の仙薬
無けれども
長生き橋(長い木橋)に
あやかりて
長寿祈願の鐘 一つ打つ

「蓬萊橋897.4茶屋」でひと休み

蓬萊橋のたもとには、散策後のひと休みにぴったりな和の雰囲気が漂う茶屋「蓬萊橋897.4茶屋」もあります。
おすすめは、氷を溶かしながらじっくりと抽出するこだわりの緑茶です。蒸し方(浅・深)と火香(強・弱)の組み合わせにより4種類の味わいがあり、どのお茶が飲めるかはその日のお楽しみです。自分でお茶を淹れてみたいという方には、茶器とお茶菓子のセットもあるので、「畳の縁台に腰掛けて、蓬萊橋を眺めながら自分で淹れたお茶を楽しむ」……という、癒しの時間を過ごせます。

他にも「島田市緑茶化計画コンセプトティー」や「島田の逸品」など島田市を代表する特産品も販売しているので、おみやげも揃います。

画像提供:島田市観光協会

 

「世界一長い木造歩道橋」として知られているだけではなく、厄払いや長寿のご利益も期待できる蓬萊橋に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

蓬萊橋897.4茶屋
所在地:静岡県島田市南2丁目地先
電話番号:0547-32-9700
営業時間:9:00~16:00(10月1日~3月31日)/9:00~17:00(4月1日~9月30日)
定休日:年中無休
蓬萊橋
所在地:静岡県島田市南2丁目地先
電話番号:090-7866-1056
営業時間(渡橋時間):終日
定休日:年中無休
渡橋料:100円

※蓬萊橋は、2018年の台風24号の影響で、橋脚1対が損傷し通行止めとなっています。2018年11月現在、橋の中央までは行くことができるので、そこから折り返しましょう。
国の災害査定を受け2018年度中に着工、復旧も2018年度中の予定です。

※掲載されている情報は平成30年10月現在のものです。