あらゆる和風メニューのアクセントとして利用されているので、何気なく口にすることが多い紫蘇。実は、栄養価がとても高く、夏バテ対策の食材としても優秀だということをご存じでしょうか?今回は紫蘇のすごさと、おすすめの食べ方をご紹介します。
2016年08月22日
爽やかな香りと味で、あらゆる和風メニューのアクセントとして利用されているため、何気なく口にすることが多い紫蘇(シソ)。実は栄養価がとても高く、夏バテ対策の食材としても優秀だということをご存じでしょうか?今回は紫蘇のすごさと、おすすめの食べ方をご紹介します。
あらゆる和風メニューのアクセントとして利用されているので、何気なく口にすることが多い紫蘇。実は、栄養価がとても高く、夏バテ対策の食材としても優秀だということをご存じでしょうか?今回は紫蘇のすごさと、おすすめの食べ方をご紹介します。
紫蘇は中国から日本へ渡ってきた植物で、縄文時代から食されていたといわれます。食中毒で命の危機にさらされた少年が紫蘇の葉で蘇ったことから、「蘇る草」が名前の由来になっているという説があり、日本でも葉や実が漢方薬として使われてきました。
紫蘇には、免疫力向上によいとされるベータカロテンをはじめとするビタミン類、骨を健やかに保つカルシウム、腸の運動を促す不溶性食物繊維や、必須ミネラルである鉄、マグネシウム、亜鉛、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
独特の香りの成分ペリルアルデヒドには、夏の時期に特に気になる食欲増進や食中毒予防の効果がありますから、夏バテ対策におすすめの野菜なのです。
「紫蘇と大葉ってなにが違うの?」と思ったことのある方も多いのではないでしょうか。
紫蘇には多くの品種がありますが、一般的に食用とされる紫蘇は、赤紫蘇と青紫蘇の2種類。実は、「大葉」は青紫蘇の別名なのです。
栄養面でいうと、赤紫蘇にはその鮮やかな色の元であり、抗酸化作用で知られるポリフェノールの一種であるシソニン、また花粉症対策で注目されているロズマリン酸が含まれています。一方の青紫蘇は、ベータカロテンの含有量が赤紫蘇よりも多く、このことから「赤紫蘇は薬効成分が多く、青紫蘇は栄養価が高い」と言われています。赤紫蘇、青紫蘇とも初夏から夏のあいだが旬の時期。
夏バテ対策として、旬の時期には毎日の食卓に登場させたいですね。
刻んだり、巻いたり、敷いたり、時には煮出したりと色々な食べ方が楽しめる紫蘇。傷ませずおいしく残しておけるように、保存方法や調理の仕方など「紫蘇の豆知識」をいくつかご紹介しましょう。
青紫蘇を保存するときは、瓶など縦長の容器に茎を下にして立てて入れ、茎の先だけがひたるくらいの水を注いでふたかラップをしましょう。数日に一度ずつ水を換えることで、2~3週間ほどシャキッとした状態を保てます。赤紫蘇は時間がたつと色や香りが出にくくなるので、新鮮なうちに食べるか、ふりかけなどの保存食にしてしまうのがおすすめです。
刺身のつま代わりに紫蘇を敷いたり、大根おろしの下に紫蘇を敷いて盛りつけたりと、彩りとして紫蘇を取り入れるのも定番の食べ方です。
生ものや傷みやすい食品に紫蘇を添える理由は、先に紹介した香り成分・ペリルアルデヒド。殺菌力が強く、防腐効果による食中毒予防が期待できます。紫蘇が添えられていたら、残さず一緒に食べるのがおすすめです。
サッパリとした香りで食欲の衰えがちな夏の食卓をサポートしてくれる紫蘇。どんな味にも合わせやすいため、今年の夏バテ対策として、紫蘇を毎日の食事に取り入れてみませんか?