2016年08月10日

健康習慣|「冷房病対策」 暑い季節でも冷えには要注意!

暑さの厳しい日中、屋外から冷房の効いた室内へ入ると、涼しく心地よいものですね。夏は、外からのお客さまを迎えるために強く冷房を効かせている店舗やオフィスなども多いようです。一方、冷房の効いた場所に長時間滞在すると、冷え過ぎで体調を崩してしまうことも。こうした「冷房病」とその対策について、ご紹介いたします。


暑さの厳しい日中、屋外から冷房の効いた室内へ入ると、涼しく心地よいものですね。夏は、外からのお客さまを迎えるために強く冷房を効かせている店舗やオフィスなども多いようです。一方、冷房の効いた場所に長時間滞在すると、冷え過ぎで体調を崩してしまうことも。こうした「冷房病」とその対策について、ご紹介いたします。

現代ならではの症状、「冷房病」とは

 

人間の体温調節をつかさどる自律神経は、5℃以上の急な気温差があると変化に対処しきれなくなるといわれています。長時間冷房で冷え切った店舗やオフィスにいた後、急に暑い外へ出て……といったことが繰り返されると、自律神経がうまく働かなくなります。汗が出にくくなったり、手足、肩や腰、おなかと徐々に冷えを感じる場所が広がっていったり、疲れやすくなるなどの症状が出始めるのです。「冷房病」とはこうした経緯から名付けられた通称で、正式な病名ではなく、いわゆる冷え性の一種と考えられています。比較的軽い不調として扱われがちですが、ひどくなると冷房を使うことすらできなくなったり、日常生活に差し支えるほどの体調不良につながることもあるので、注意が必要です。

冷やし過ぎない環境・身体づくりを

身体を冷やし過ぎることで起こる不調ですから、大切なのはやはり冷やし過ぎないこと。自律神経に影響しないように「室内と室外との気温差を少なくする環境づくり」を心がけたり、自分の身の回りを調整して「身体そのものを冷えから守る」などの対策が必要になってきます。主な対策方法をご紹介しますので、それぞれの生活に合う方法を見つけてぜひ試してみてください。

今日からできる!冷房病対策

 

1. エアコンの設定温度を上げる、風が直接当たらないようにする

エアコンの調整ができる環境であれば、設定温度を上げて外との気温差を少なくするのが一番手軽な対策法です。しかし、オフィスなどではそう簡単にいかないもの。その場合は、エアコンの風が直接当たらないように、デスクの場所や風向きなどを調整するだけでも身体に与える影響は違ってきます。

2. 冷たい飲食物を控え、温かい飲食物を積極的にとる

氷でキンキンに冷やされた飲み物やアイスクリームなどは、暑い季節ならではの楽しみ。でも、身体は余計に冷えてしまいますし、内臓にも負担がかかります。できれば温かい飲食物をとるようにしましょう。特に生姜の入った紅茶など、内側から身体を温める働きのあるものがおすすめです。

3. 羽織りものやひざ掛け、カイロで身体を温める

羽織りものやストールで首・肩が冷気にあたらないようにしたり、ひざ掛けで足元が冷えるのを防ぎましょう。お腹や腰が冷える人は、洋服の中にカイロを忍ばせましょう。マスクをして、冷えた空気を直接吸い込まないようにするのもおすすめです。

4. お風呂をシャワーだけで済ませず、湯船につかる習慣をつける

こちらは普段の生活で冷えにくい身体をつくる方法。夏場はついシャワーだけで済ませがちですが、38~40℃のぬるめのお湯をため、20~30分かけて湯船にゆっくりとつかってみましょう。身体を温めることで自律神経のバランスが整えられ、体内の体温調整機能が改善されます。

5. 毎日軽い運動をする習慣をつける

これも冷えにくい身体づくりのポイントです。運動することで血行を促し、自律神経を刺激して体温調整の機能を整えます。ジムやプールに通って身体を動かすのもよいですが、そこまで本格的な運動でなくても大丈夫。近所をウォーキングしたり、お風呂上がりにストレッチをしたり、10分程度でいいので毎日続けることを心がけましょう。

温かい飲食物や運動の習慣は、冷房病対策だけでなく、冬場の冷え性対策や季節を問わない健康法として一年中実践したいところ。冷えにくい身体を目指すこと=健康な身体を目指すことでもありますから、ぜひ生活に取り入れてみてください。