2018年12月05日

野菜の豆知識|にんじん 定番野菜の旬は10~12月

昔から、栄養価の高い野菜として知られている「にんじん」。最近は年中いつでも食べられるので、本来の旬はいつなのか、知らない方も多いのではないでしょうか。実は「にんじん」の旬はの旬は10~12月なのです。今回は、にんじんに含まれる栄養素やおすすめの食べ方、組み合わせをご紹介します。


 

昔から、栄養価の高い野菜として知られている「にんじん」。最近は年中いつでも食べられるので、本来の旬はいつなのか、知らない方も多いのではないでしょうか。今回は、にんじんに含まれる栄養素やおすすめの食べ方、組み合わせをご紹介します。

にんじんの旬は10~12月、栄養も甘みもアップ

1年中お店で見かけるにんじんですが、本来の旬は10月~12月で、秋の野菜なのです。他の野菜と同様に、にんじんも旬の時期に甘みが増して、栄養価も高まります。ちなみに雪の多い地域では、あえて秋ににんじんを収穫せず、雪の下で冬を越させることで、さらに甘みを凝縮させる、といった栽培方法も見られます。

にんじんに含まれるβカロテンは、1本で1日分

にんじんには「βカロテン」がたっぷり含まれており、1本で1日の必要摂取量を満たせるともいわれます。
βカロテンは、体内でビタミンAに変換されて体の成長を促したり、視力や目の角膜を健やかに保ってくれます。また、βカロテン自体の働きとしても、体の酸化を防いで老化を予防する抗酸化作用や、免疫力を高める力などを持っています。風邪やインフルエンザが流行する時期にはうれしい野菜ですね。
また、若々しさを保つ「ビタミンE」や、体内の余分な塩分を排出する「カリウム」が豊富なのも見逃せません。

皮や葉の部分にも栄養が

βカロテンは、にんじんの皮に近い部分に多く含まれています。そのため栄養を効率的に摂取するには、皮ごと調理するか、むいた皮も炒め物などに活かすのがおすすめです。
またにんじんの葉にも、βカロテンやビタミンE、貧血を防ぐ働きがある葉酸が豊富に含まれています。葉付きにんじんが手に入ったら、ぜひまるごと食べましょう。βカロテンは油と一緒に取ることで体に吸収されやすくなるので、揚げ物や炒め物などのメニューがおすすめです。

にんじん+αの食べ方で、栄養をより効果的に摂取

 

にんじんは1年中食べられているだけあって、アレンジ方法も組み合わせも幅広いです。続いては、味だけでなく栄養面からも、にんじんと組み合わせたい食材や食べ方のバリエーションをご紹介しましょう。

「にんじん+ごま」で若々しく

にんじんには、体の老化を防ぎ若々しさを保つ栄養素が豊富です。同じく若々しさを保つビタミンEが豊富なごまと組み合わせれば、相乗効果が期待できます。例えば、きんぴらやごま和えなど、食卓でおなじみのメニューが多いのもうれしいポイントです。

「にんじん+しらす」で高血圧予防

しらすといえばカルシウムが豊富な食材ですが、実は、カルシウムには骨を健やかにするだけでなく、高血圧を防ぐ働きもあるのです。にんじんには、血圧を下げる役割であるカリウムが豊富なので、しらすとの組み合わせで、高血圧予防の効果が高まります。また、にんじんもしらすもビタミンEが豊富な食材なので、若々しさを保つ効果も期待できます。炒め物や煮物、サラダなど幅広いメニューで楽しめる組み合わせです。

「にんじん+乳製品」で目の疲れを回復

視力や目の角膜を健やかに保つβカロテンですが、乳製品にはその吸収を助ける働きがあります。また、目の充血を解消したり、疲労回復に役立つビタミンB2も豊富ですので、目の疲れを回復するにはぴったりというわけです。クリームシチューやにんじんのチーズ焼きなど、お子さんも食べやすいメニューはいかがでしょうか。

「にんじん+トマト」にひと手間で美肌効果をキープ

栄養たっぷりのにんじんですが、実は、お肌を健やかに保つビタミンCの吸収を妨げる酵素も含まれています。酵素の働きを止め、ビタミンCも効率よく吸収するには、酢と合わせるか、加熱しましょう。トマトなどビタミンCの豊富な食材と組み合わせる際には、マリネや温かいメニューがおすすめですよ。

料理のバリエーションが広いだけでなく、お菓子やジュースなどさまざまな食べ方ができるにんじん。旬の甘みを存分に味わいながら、栄養も効率よく摂れるよう、食べ方を工夫してみてはいかがでしょうか。