うっすら汗をかきながらいただくカレーは、食欲のない夏場でも不思議と食べたくなるメニュー。具材やスパイスの調合も多彩で、さまざまなアレンジが可能です。今回はあまり知られていないカレーの効能や、夏におすすめの具材、保存方法などを紹介します。
2016年08月09日
うっすら汗をかきながらいただくカレーは、食欲のない夏場でも不思議と食べたくなるメニュー。具材やスパイスの調合も多彩で、さまざまなアレンジが可能です。今回はあまり知られていないカレーの効能や、カレーにおすすめの旬の夏野菜、保存方法などを紹介します。
うっすら汗をかきながらいただくカレーは、食欲のない夏場でも不思議と食べたくなるメニュー。具材やスパイスの調合も多彩で、さまざまなアレンジが可能です。今回はあまり知られていないカレーの効能や、夏におすすめの具材、保存方法などを紹介します。
カレーに入っているスパイスは、漢方薬として用いられているものが多く、さまざまな薬効が期待できます。例えば、カレーに用いるスパイスの代表格「ターメリック」とは「ウコン」のこと。肝臓の働きを助けるほか、ウコンに含まれるポリフェノールの一種「クルクミン」はアルツハイマー予防に効果があるとの研究報告(金沢大学大学院医学系研究科神経内科 2007年)があります。
ターメリックに限らず、カレーに入るスパイスには疲労回復、強壮、健胃、止嘔、整腸、冷え性と、身体のさまざまな器官の調子を整えてくれる効果が。しかも、タンパク質、脂質、炭水化物、野菜とバランスよく摂取できるので、カレーはまさに「医食同源」を表す健康食といえるでしょう。
バテ気味の胃腸を元気にしてくれるほかにも、食欲増進、発汗作用によって体温を下げる、身体の内側を温めて夏冷えによるだるさを改善するなど、カレーには夏にもってこいの効能が満載。夏にカレーが食べたくなるのは、身体が求めているからかもしれませんね。
一年を通しておいしく食べられるカレーだからこそ、旬の野菜を使って季節感を楽しみたいですね。夏野菜はハッキリした強い発色のものが多く、ビタミンカラーは落ちた食欲を刺激してくれます。また、水分・カリウムを多く含むため身体にこもった熱を下げる働きがあります。
お鍋ひとつで完成するカレー、多めに作って2日、3日食べ続けるという方も多いのではないでしょうか。でも、保存の仕方には要注意!作ったカレーをコンロの上に置きっぱなしにしていませんか?
カレーの常温保存はたとえ冬場であっても、食中毒などの危険があることが分かってきています。
近年では冬であっても室温はそれほど低くなく、ウェルシュ菌(食中毒を起こす微生物)が繁殖しやすい環境にあるため、常温保存は避けましょう。常温でのカレーの賞味期限は1日です。
食中毒を防ぐカレーの保存ポイントは「早めに冷ますこと」「しっかり再加熱すること」のふたつ。
余ったカレーは鍋ごと冷水につけたり、平たいお皿に小分けしたりして、早めに粗熱をとりましょう。1食分ずつ小分けして、冷蔵もしくは冷凍保存を。冷凍保存の場合は味が落ちるジャガイモは取り除きます。いただく前にはしっかりかき混ぜながら全体をまんべんなく加熱するようにしてください。
鶏肉・豚肉・牛肉とお肉を変えたり、使う野菜を変えたり……カレーはさまざまな具材をおいしく受け入れてくれる懐の深さがある料理。食が細くなる夏、夏バテ対策に栄養価の高い季節の夏野菜をたっぷり使って、「わが家のカレー」を楽しく作ってみてはいかがでしょうか。