2018年11月26日
スマホ老眼は、医師による診断名ではなく、スマートフォンの使い方が原因で、老眼のように近くが見づらくなったり、小さい文字などが読みにくくなる状態を指す現代病のひとつです。一見、スマホ老眼と聞くと老眼の一種のように思われるかもしれません。しかし、一般的な老眼とは異なり、年齢に関係なく起こるものの、適切に対処すれば予防や回復も望めるとされています。今回は、スマホ老眼の原因やケア方法、予防策について、ご紹介します。
スマホ老眼は、医師による診断名ではなく、スマートフォンの使い方が原因で、老眼のように近くが見づらくなったり、小さい文字などが読みにくくなる状態を指す現代病のひとつです。一見、スマホ老眼と聞くと老眼の一種のように思われるかもしれません。しかし、一般的な老眼とは異なり、年齢に関係なく起こるものの、適切に対処すれば予防や回復も望めるとされています。今回は、スマホ老眼の原因やケア方法、予防策について、ご紹介します。
まずは、現代の生活でスマホ老眼が起こる主な4つの原因を見ていきましょう。
スマホ老眼の主な原因は、近距離でものを見る時の、ピントを合わせるために使う目の筋肉の疲労にあるといわれます。スマホの小さい画面、文字を手元で長時間見続けると、この筋肉への負担が大きく、うまく働かなくなって、一時的に老眼のような状態になってしまうのです。
車や電車の中でスマホを見る際、目は、乗り物の揺れによって細かく動くスマホの画面に、ずっとピントを合わせ続けています。静止してスマホを見ている時よりも、もっと目が疲れ、スマホ老眼になりやすくなるというわけです。また、「歩きスマホ」も、歩行中の危険をはらんでいるだけでなく、同様に目にも大きな負担をかけていることがわかりますね。
パソコンやスマホのLEDディスプレイから発されている「ブルーライト」は、脳に「日中だ」と認識させる働きがあり、睡眠による目の疲労回復を妨げます。それだけでなく、ブルーライト自体も、目の疲れを誘発するとされているのです。寝転んでスマホを見ると不自然な姿勢になりやすいので、目とスマホの距離が近くなり過ぎたり、片方の目だけに負担がかかり過ぎるケースもあります。
涙の量が減ったり、涙の成分バランスが不安定になることで、さまざまな障害が起こる「ドライアイ」。ドライアイは目の疲れを招くため、スマホ老眼を悪化させやすいといわれています。逆に、スマホ老眼の人にはまばたきが少なく、目が乾きやすいケースが多いことから、ドライアイを悪化させることがあるのです。
乗り物・ベッドの中でのスマホをやめるのはもちろんですが、他にもぜひ気を付けたいことがあります。それでは、ケアや予防のポイントを見ていきましょう。
ブルーライトをカットするメガネや液晶保護フィルムなども販売されていますので、あらかじめそれらで対策しておくのもおすすめです。もちろんベッドでスマホを使うのは控え、目を休めるためにも睡眠をしっかりとるようにしましょう。
度の強過ぎる、見え過ぎるメガネとスマホの使い過ぎが相まって、目が疲れてしまうこともあります。特に疲れている時は、普段よりも視力が弱くなりがちですから、こういった時にメガネを作ると度が強くなりやすいのです。メガネを作る際の測定は体調の良い時に行ない、自分に合ったメガネをかけるようにしましょう。
スマホを使っている時はまばたきの回数が少なくなるといわれますから、意識してまばたきをしたり、コンタクトレンズの装用時間を短めにするなどといったことも実践してみましょう。
目薬も適切に使用すれば有効ですが、刺激の強過ぎるものなどもありますから、ドライアイ専用の目薬を選ぶようにしてくださいね。
スマホ老眼のケアや予防にはスマホの使用時間を減らすのが1番ですが、現代の生活ではなかなか難しいもの。目の休憩などを取り入れながら、上手にスマホと付き合っていくよう心がけるだけでも、目への影響は違うはずです。