2018年11月19日

健康習慣|ささくれ予防 手指の保湿とバランスの良い食事を

ささくれとは、主に爪の根元あたりの皮膚が部分的にめくれ上がった状態をいいます。手指にできるものをいうことが多いですが、足指にできることもあります。今回は、ささくれの原因や手指の保湿などのケア方法、バランスの良い食事など予防策についてご紹介します。


 

ささくれとは、主に爪の根元あたりの皮膚が部分的にめくれ上がった状態をいいます。手指にできるものをいうことが多いですが、足指にできることもあります。今回は、ささくれの原因やケア方法、予防策について、ご紹介します。

ささくれが起こってしまう原因って?

まずは、現代の生活でささくれが起こってしまう主な4つの原因を見ていきましょう。

原因1:長時間スマートフォンやPCの操作をする

長時間スマートフォンやパソコンの操作をし続けると、摩擦によって指先が乾燥し、手荒れのために皮膚がめくれやすくなってしまいます。

原因2:爪の過度なケア

ネイルを落とす除光液の中には、指先の水分や油分を奪うものがあり、そういったものを頻繁に使うと爪の周りが荒れて皮膚がめくれやすくなります。また、ケアの一環として甘皮を切ることもよくありますが、上手に処理できていないとささくれができる原因になります。

原因3:熱いお湯で洗いものをする、手の洗いすぎ、消毒液の使い過ぎ

熱いお湯は汚れ落ちが良くなるものの、皮膚を乾燥させ、指先が荒れる原因になります。さらに、食器用洗剤の中には、食器を洗浄する作用によって指先の油分も奪うものがあり、手荒れによって皮膚がめくれやすくなってしまいます。適切な手洗いや消毒は重要ですが、度が過ぎるとかえって手荒れや指先が荒れる原因になり、皮膚がめくれやすくなることもあります。

原因4:皮膚の栄養不足

ささくれは外からの刺激に気を取られがちですが、体の中も要注意です。皮膚のもとになるたんぱく質や、皮膚を健やかに保つためのビタミン類といった栄養が足りていないと、指先の水分や脂分が不足して乾燥しがちになり、手荒れや指先の荒れを招いてしまいます。

ささくれができたらどうケアすればいい?

できてしまったささくれは、広げたり、刺激しないようにそっと保護して治るのを待ちます。それでは、ケアのポイントを見ていきましょう。

ポイント1:手でむしらず、はさみなどで引っかけないようにカット

ささくれはかさぶたと同じように、できるとつい気になって、手で引っ張ったり、むしろうとしてしまうことがよくあります。ただし、手でむしる行為は、めくれている部分以外の皮膚を傷つけ、出血したり、細菌が入って化膿につながってしまうことも。触らないだけでも良いのですが、うっかり引っかけてしまわないように、清潔なはさみや爪切りなどで短くカットしておくと安心です。

ポイント2:刺激しないように保護する

ささくれは、手洗いや洗いものなどでうっかり濡らしたりすると、すき間から石鹸や消毒液、洗剤がしみ込んで刺激してしまいます。水をはじく絆創膏で保護したり、炊事や洗いものの際はゴム手袋を使うなど、できるだけささくれを刺激しないように意識しましょう。

ポイント3:消毒はさらなる刺激・乾燥につながる

ささくれから細菌が入るのを防ごうと考えるのは良いのですが、薬品での消毒は慎重に行いましょう。アルコール系の薬品などを使うと、ささくれを刺激したり、周囲の皮膚を乾燥させてしまう原因になります。

今日から始める!ささくれを防ぐ生活習慣

 

ささくれはできるとつい気になってしまうし、指先の見た目も損なわれるので、なるべくできる前に防ぎたいもの。日々の生活にすぐ取り入れられる、予防のポイントを見ていきましょう。

ポイント1:刺激からの保護や保湿をこまめに

ささくれの原因としてご紹介した乾燥を招く行為は、できるだけ頻度を下げるよう意識してみましょう。また、こまめにハンドクリームを塗るのもポイント。ケアの項目で紹介した、炊事や洗いものの際にゴム手袋を使う方法もおすすめです。

ポイント2:たんぱく質やビタミン類を意識してバランスの良い食事を

皮膚の栄養不足で起こるささくれには、やはりバランスの良い食事で栄養を補うことが重要です。爪や皮膚のもとになるたんぱく質である豆類や肉・魚、健やかな皮膚を作るビタミン類全般を意識して摂ると良いでしょう。

ささくれでもし指が腫れたり、傷口がただれてしまった場合は、自己判断で消毒したりせず、皮膚科を受診するようにしましょう。もちろん、普段から予防に努めることが最重要です。こまめな保湿ケアとバランスの良い食事は、ささくれ予防以外にもメリットがありますから、ぜひ続けてみてください。