2018年10月25日

散策|猿島(神奈川県) 都心から約1時間! 東京湾に浮かぶ無人島

猿島(さるしま)は東京湾に浮かぶ無人島。旧日本軍の要塞島でしたが、今では、貴重な歴史遺産をめぐることができたり、海岸でバーベキューや釣りを楽しめるスポットとして親しまれています。今回は、都心からおよそ1時間程度で行ける、魅力いっぱいの猿島をご紹介します。


 

猿島(さるしま)は東京湾に浮かぶ無人島。旧日本軍の要塞島でしたが、今では、貴重な歴史遺産をめぐることができたり、海岸でバーベキューや釣りを楽しめるスポットとして親しまれています。今回は、都心からおよそ1時間程度で行ける、魅力いっぱいの猿島をご紹介します。

猿島ってどんな島?

 

東京湾唯一の無人島である猿島は、周囲約1.6キロメートル、広さは約55,500平方メートルと、東京ドームよりもひとまわり大きいサイズの島。かつては一般人の立ち入りが制限されていたため、豊富な自然や歴史遺産が残されています。

猿島という名称は、日蓮上人(にちれんしょうにん)の伝説が由来。日蓮が東京湾内で濃霧に見舞われた際、どこからともなく現れた白猿が導いてくれたのがこの島だったからとされています。

猿島へのアクセス

京浜急行電鉄「横須賀中央駅」より徒歩約15分、三笠桟橋より船で約10分。
もしくは、JR横須賀線「横須賀駅」よりバスで「大滝町バス停」にて下車し徒歩で約15分、三笠桟橋より船で約10分。
乗船料
乗船料:大人1,300円、小学生650円
※猿島航路乗船料とは別に、「猿島公園入園料」(15歳以上(中学生を除く)200円、小・中学生100円)が、かかります。
運航実施について
3月~11月は毎日運航、12月~2月は土日祝日のみ運航。
※運航時刻は、気象・海象等の都合で変更する場合があります。
※時刻表は、公式ホームページをご確認ください。

歴史的遺産をめぐる散策へ

猿島は旧陸・海軍の要塞として使用され、明治14年から昭和20年までは民間人が立ち入れなかった特別な場所です。海岸からわずか5分歩けば、そこはもう要塞エリア。島の自然のなかに突如現れる兵舎や砲台、レンガ造りのトンネル…その雰囲気に圧倒されてしまいそうです。これらの貴重な歴史的遺産は、近代軍事施設として初めて「国史跡」に指定されました。

 

猿島のレンガ造りのトンネル内には、旧軍の司令部や弾薬庫が設置されていました。すべての要塞施設は画像のように岩壁を掘って作られており、上空から見てもここに要塞があると気づかれないようになっています。

 

弾薬庫跡(上画像)などのレンガの建造物は“フランス積み”という方式で作られており、国内では現存数の少ない貴重なものです。

桟橋から島を一周する散策路をたどれば、60分程度で猿島のメインスポットをぐるりと周れます。島内の「オーシャンズキッチン」で軽食を購入して、桟橋の先にあるボードデッキで波の音を聞きながら食事…というのもおすすめです。「オーシャンズキッチン」の営業期間は、公式ホームページで確認してみてくださいね。

開放感バツグン 無人島でバーベキュー

 

「無人島でバーベキュー!」なんて、想像するだけでワクワクしませんか? 猿島ではバーベキューに必要な機材はすべてレンタルショップで借りられます。機材を洗わずに返却できるのも、見逃せないお手軽ポイント。コンロや炭などの火気類は、島内持ち込み禁止となっているのでご注意ください。

島内では、食材の販売は行っていないので、島に渡る前に材料を確保しておきましょう。ゴミステーションがあるので、ゴミは持ち帰らなくても大丈夫です。毎年7月中旬~8月末には海水浴場もオープン。更衣室やシャワールームも完備されています。

手ぶらでOK 猿島は島全体が釣りポイント

 

猿島は周辺一帯が浅瀬になっていて、島全体が釣りポイント。島内レンタルショップでは釣り竿やしかけ各種、釣りエサなど釣り道具一式がそろっているので手ぶらで行うことができます。初心者の方には桟橋すぐの砂浜でできる投げ釣りがおすすめ。投げ釣りでカレイやキス、メゴチが狙えますし、秋にはスズキ・イナダ・サバの回遊が見られることも。無人島で豪快に投げ釣り、気分爽快です。

猿島は無人島なので宿泊はできませんが、海軍港として発展した横須賀港にもほど近く、横浜や都心へのアクセスも良いため、観光とも組み合わせることができます。自然のなかに佇む歴史的遺産はもちろん、アウトドアレジャーも楽しめるのが猿島の魅力。思い思いの過ごし方で、島の空気を満喫しましょう。

※掲載されている情報は平成30年10月現在のものです。