2018年08月27日

健康習慣|水虫を防ごう 高温多湿の季節は要注意!

高温多湿の季節に起こりやすいのが、足に感染する水虫。かゆみが起こったり、痛々しい見た目になるだけでなく、放っておくと他の部位に感染が広がってしまうこともあります。今回は、水虫の概要と、日頃から気をつけたい予防法をご紹介します。


 

高温多湿の季節に起こりやすいのが、足に感染する水虫。かゆみが起こったり、痛々しい見た目になるだけでなく、放っておくと他の部位に感染が広がってしまうこともあります。今回は、水虫の概要と、日頃から気をつけたい予防法をご紹介します。

かゆくないタイプも!水虫の概要と種類を知ろう

水虫は、カビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」が皮膚などに感染して起こります。足の指やかかとなどに感染するものがよく知られていますが、爪や、体の他の部位にも感染することがあります。主に足に感染するものは、次の3種類に分けられます。

趾間(しかん)型

足の指の間に発症します。皮がふやけてめくれ赤くただれて、かゆみを強く感じます。よく「ジクジク」と形容される、水虫のなかで最も多く見られるタイプです。夏によく起こり、冬は症状が治まりますが、次の夏に再発するケースも多く見られます。

小水疱(すいほう)型

足底から足のフチ、指の付け根にかけて発症します。まず小さな水ぶくれができ、破れて乾燥した後に皮がめくれ、かゆみを伴うことも。梅雨~夏によく起こり、秋冬は症状が治まります。

角質増殖型

足底に発症します。足底の皮膚、特にかかとが分厚く固い状態になり、かゆみはあまりないものの、ひび割れると痛みます。夏冬問わず、年中症状が続くのも特徴です。

今や「男性に多い」わけではない!水虫の原因は?

一昔前は、水虫といえば男性に多いものとされてきましたが、今や女性でも感染する人が増えています。なぜそうなったのか、水虫の原因から見ていきましょう。

高温・多湿の季節環境

食べものなどに生えるカビと同じように、水虫の原因である白癬菌も高温と多湿を好みます。水虫が梅雨から夏の間に多く見られるのはこのせいなのです。

足が蒸れる状態が長時間続く

 

かつて男性に水虫が多かったのは、夏場に蒸れやすい靴下と革靴の組み合わせで長時間過ごすことが多いからだとされていました。現在は、女性でもブーツを履いたり、仕事のために長時間靴を履き続けたりする機会が増え、水虫発症のリスクが高まってしまったというわけです。また、外的な要因だけでなく、足の指の間隔が狭く、蒸れやすい人もいますから要注意です。

傷がある、皮膚のバリア機能が低下している

足の指などに傷があったり、体力の低下などで皮膚のバリア機能が弱まっていると、水虫にも感染しやすくなります。

今日からできる!水虫の予防法

予防法1:足が蒸れる状態をなるべく避ける

分厚い靴下と通気性のよくない靴で外を出歩くなど、足が蒸れる状態をなるべく避けるようにしましょう。
できるだけ通気性に優れた靴下や靴を選んだり、自宅周辺や会社などではサンダルに履き替えるなどの工夫をしたいところです。難しい場合は、休憩時に靴を脱いで乾かすだけでも効果があります。

予防法2:清潔を保ち、菌と接触しないよう意識する

白癬菌が皮膚に侵入するには約1日程度かかるといわれます。毎日1回はせっけんで足を洗い、清潔を保つようにしましょう。銭湯やプール、スポーツジムの脱衣所など、多くの人が裸足で歩く場所から帰宅した際も、その都度、足を洗う習慣があると安心です。
白癬菌は体から落ちた垢などを食べて、何カ月も生き残るとされています。自宅のバスマットをよく乾燥させ、清潔にしておくのはもちろん、スリッパは家族それぞれ専用のものを用意し、床やカーペットなどもまめに掃除しておくことが肝心です。

予防法3:免疫力を高めて内側から防ぐ

皮膚のバリア機能が弱まっていると白癬菌に感染しやすくなります。そこで、免疫力を高め、皮膚のバリア機能を保つよう、食事や睡眠などに気をつけて健康的な生活を心がけましょう。

ひとたび白癬菌に感染してしまうと、症状が治まった後も菌が生き残っていて水虫が再発してしまうなど、治療も長びいてしまいます。まずは家族みんなで清潔かつ健やかな生活を心がけ、白癬菌に感染しないようケアを続けていきましょう。