2018年08月15日

健康メニュー|エビを食べて丈夫な体づくり 赤い色にもヒミツが!

背をギュッと曲げたエビは、そのかたちから「腰が曲がるまで長生き」を連想させる縁起物。栄養面では、丈夫で元気な体をつくる効果が期待できます。通年食べられるエビですが、旬は6月~11月。今回はエビ全般に含まれる栄養や、期待される効果についてご紹介します。


背をギュッと曲げたエビは、そのかたちから「腰が曲がるまで長生き」を連想させる縁起物。栄養面では、丈夫で元気な体をつくる効果が期待できます。通年食べられるエビですが、旬は6月~11月。今回はエビ全般に含まれる栄養や、期待される効果についてご紹介します。

 

抗酸化作用(ビタミンE)とカルシウムで若さをサポート!

エビには甘エビ、車エビ、桜エビなど多くの種類があり、日本だけでもおよそ700種類が確認されています。タンパク質が豊富である一方、肉類と比べて低脂肪なため、効率よくタンパク質が摂取できる食材です。

エビに豊富に含まれるビタミンEは、老化・動脈硬化・免疫機能の低下などを引き起こす活性酸素の働きを抑える「抗酸化作用」があり、ビタミンAやビタミンCとならんで「抗酸化ビタミン」と呼ばれています。また、ビタミンEは女性ホルモン・男性ホルモンの生成分泌に関わっていて、ホルモンの分泌を円滑にする作用もあります。

さらに、エビはカルシウムも豊富。骨粗しょう症や高血圧の予防のほか、イライラの解消にも効果が期待できるといわれています。カルシウムは殻や尾に多く含まれているので、カルシウムをしっかり摂りたいときには、まるごと食べられる干しエビや桜エビがおすすめです。

エビの赤色色素「アスタキサンチン」にも注目!

 

目にも鮮やかなエビの赤さはアスタキサンチンによるもので、タイの皮やサケの身、カニやイクラなどにも含まれています。アスタキサンチンは眼精疲労の改善のほか、強い抗酸化作用があり、サプリメントや化粧品などに広く用いられてきました。

特に近年では、アスタキサンチンの脳機能改善効果が話題になっていて、さまざまな研究が行われています。将来的に、物忘れ改善や認知行動能力向上に、アスタキサンチンが活用される可能性も出てきています。

相性の良いアボカドをプラスして、抗酸化作用UP

 

エビは焼いて良し・揚げて良し・煮て良しと、献立面でも優秀です。なかでもおすすめは油を使ったメニューで、脂溶性(油に溶ける)ビタミンEを効率的に摂取することができます。エビフライやかき揚げも美味ですが、カロリーが心配な方にはオリーブオイルをかけた「アボカドとエビのサラダ」がおすすめ。アボカドもビタミンEが豊富なので、クリーミーで満足感のある「抗酸化作用UPサラダ」になりますよ。

エビはヘルシーなだけでなく、抗酸化作用のあるビタミンEや骨を丈夫にするカルシウムも補ってくれるうれしい食材。食卓に上がるとちょっと豪華な気分になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ぜひ今晩の食卓にエビ料理を1品、加えてみてくださいね。