2018年08月06日

健康習慣|急増中! 痛いスマホ首(ストレートネック)を改善しよう

スマートフォン(スマホ)が普及するにつれて、首の痛みを訴える方が増えています。これはスマートフォンを見るために前傾姿勢を長く続けたことによる頚椎(けいつい)の歪み、いわゆる「スマホ首(ストレートネック)」によるものです。今回はつらいスマホ首の仕組みや改善策についてご紹介します。


スマートフォン(スマホ)が普及するにつれて、首の痛みを訴える方が増えています。これはスマートフォンを見るために前傾姿勢を長く続けたことによる頚椎(けいつい)の歪み、いわゆる「スマホ首(ストレートネック)」によるものです。今回はつらいスマホ首の仕組みや改善策についてご紹介します。

 

スマホ首の原因:スマートフォンを見る姿勢が首の歪みに

スマートフォンを見るとき、人は自然とうつむきがちになり、首が前に突き出て、猫背になります。頭をりんごに、首を竹串だと思って想像してみてください。この姿勢が首に大変な負荷をかけていることがイメージできるのではないでしょうか?

本来、頸椎(首の骨)は緩やかなカーブを描いて頭を支えています。長時間、首に負担をかけたままスマートフォンを見ることで、カーブが失われてしまった(=まっすぐになる)状態を、いわゆるスマホ首・ストレートネックといいます。首の痛み・肩こり、ひどい場合には頭痛やめまい、首周りのしびれまで引き起こします。
読書やパソコン操作でも、このような姿勢を長時間続けることで、ストレートネックになりえますので注意が必要です。

スマホ首の痛みを軽減する簡単ストレッチ

スマホ首は無理な姿勢を続けたことによって起こるもの。固まってしまった筋肉をストレッチでほぐしてあげましょう。それぞれ3回~5回程度が理想ですが、無理のない程度に行ってください。

首回し、肩回し

首をゆっくりと右回し・左回し。次に、肩に指先を置いて、指が離れないようにゆっくり肩全体を内回し・外回し。呼吸をとめず、ゆっくり深呼吸しながら行ってください。

肩をぐーっと上げて、ストン!

背筋をまっすぐ伸ばして正面を向いて座ります。それから肩をまっすぐ上にぐいーっと上げて、ストン!と落とします。

目のエクササイズも

スマホは視点が固定されるので、目の周りの筋肉も疲れていきます。顔を正面に向けて、視線だけ上・下・右・左と動かした後に時計回り・半時計回り。首や顔を動かさないようにするのがポイントです。

痛みがひどいときには、ホットタオルが◎

ストレッチがつらいほどの痛みがあるときは、首と目を温めるのがおすすめです。固く絞ってレンジで温めたタオルを、目や首などつらい部分にあてがいます。やけどしないよう、あてる前に手で温度を確かめましょう。

スマホ首を予防する! スマートフォンの持ち方

 

スマホ首を予防するにはスマートフォンを見続けないことが1番ですが、そうはいってもなかなかできないのが実情。そこで、首に負担をかけにくいスマートフォンの持ち方をご紹介します。

スマートフォンの正しい持ち方手順

(1)スマートフォンの位置を、首が突き出さない・うつむかない辺りまで上げる。
(2)イラストのように、スマートフォンを持つ手のひじと体の間に、持っていないほうの手の甲を差し入れて支える。

正しい持ち方をすると、目線が上がり、首も無理のない位置におさまります。スマートフォンをもつ手の腕を、持っていないほうの手の甲で支えることで、スマートフォンの位置が下がっていくのを防いでいるのがポイントです。

とても便利なスマートフォンですが、首や目に負担をかけてしまうことも事実。無理な姿勢を続けていては、頸椎を痛めてしまい、体のさまざまな不調を招きます。正しい姿勢と休憩・ストレッチをこころがけて、便利に楽しく使っていきたいものですね。