北温泉は、約1,200年前に天狗が発見したとされる秘湯中の秘湯。そのなかでも有名な北温泉旅館は立ち寄り湯としても利用でき、簡単な昼食もいただけます。昨今の至れり尽くせりの温泉宿とは異なり不便さはありますが、昔ながらの温泉宿好きにはたまらない湯治場です。駐車場から徒歩で下り坂を10分弱歩きますので、スニーカーなど歩きやすい靴で出かけましょう。
2016年04月14日
北温泉(栃木県)は、約1,200年前に天狗が発見したとされる秘湯中の秘湯。そのなかでも有名な北温泉旅館は立ち寄り湯としても利用でき、簡単な昼食もいただけます。昨今の至れり尽くせりの温泉宿とは異なり不便さはありますが、江戸・明治・昭和の木造建築が並ぶ温泉宿は、昔ながらの温泉宿好きにはたまらない湯治場です。駐車場から徒歩で下り坂を10分弱歩きますので、スニーカーなど歩きやすい靴で出かけましょう。
北温泉は、約1,200年前に天狗が発見したとされる秘湯中の秘湯。そのなかでも有名な北温泉旅館は立ち寄り湯としても利用でき、簡単な昼食もいただけます。昨今の至れり尽くせりの温泉宿とは異なり不便さはありますが、昔ながらの温泉宿好きにはたまらない湯治場です。駐車場から徒歩で下り坂を10分弱歩きますので、スニーカーなど歩きやすい靴で出かけましょう。
駐車場から滝の脇を通り、谷底に降りるように旅館に向かうと、いかにも年代物の建物が立ち並ぶ一角が見えてきます。玄関に足を踏み入れると、そこにはレトロ感たっぷりの帳場(ちょうば)。一気に明治・大正時代にタイムスリップです。時代物の3つの木造建築は、それぞれ江戸・明治・昭和に建築されたもので、まだまだ現役。一番新しい建物でも昭和の初めごろのものというから驚きです。薄暗く複雑な階段、囲炉裏、アンティークな照明器具……長い歴史を思わせる調度品の数々が、静かに時を刻んでいます。
湯殿は7種類(※)あり、すべて源泉かけ流しの湯。肌のあたりや香りの異なる温泉めぐりを楽しめます。
※内湯4(男湯1・女湯2・混浴1)露天風呂2(男湯1・女湯1) 温泉プール1(泳ぎ場)
北温泉で最も有名な「天狗の湯」。巨大な天狗の面が湯船を見下ろす、なんとも不思議なムードのお風呂です。周りの音が一切聞こえないほど豪快にお湯が入ってくる様子は、秘湯好きなら満足すること間違いなし!天狗の湯の先の道を上がると鬼子母神があり、ここにお参りしてから天狗の湯に入ると子宝に恵まれるといわれています。
※内湯の混浴はバスタオル等で身体を隠せないので、女性には少し厳しいかもしれません。
旅館の建物前に位置する、広さ15m×10mのビックサイズの湯殿「泳ぎ湯」。水着やバスタオルを巻いての入浴です。この大きな浴槽が6時間でいっぱいになるとは、さすが湯量の多さを誇る北温泉!5m×3mの子ども用の浴槽も設置されています。
建てられた時代によって決められている、ユニークな宿泊料金。食事付きもありますが、自炊湯治も可能です。質素な造りで設備は必要最小限、お布団もセルフで敷きます。宿泊客の足音で床がきしむ音も聞こえますが、静かな夜にはそれすらなんだか味わい深い、ノスタルジックなお部屋です。湯治場らしく4連泊以上で500円~1,000円の室料割引があります。長く宿泊すれば北温泉の2匹のネコとも仲良しになれるかも?
ご紹介した湯殿のほか、打たせ湯(不動の湯)、男女別の内湯(相の湯)、女性専用の展望風呂(女の湯<めのゆ>)など、全部で7つのお風呂があります。温泉間の移動は服を着なければならない距離なので、すぐに脱ぎ着できるシンプルな服装がおすすめです。暖房なし、せっけん・シャンプーなどのアメニティもありませんが、この情緒は不便さと引き換えにしても体験する価値がありそうです。
※掲載されている情報は平成28年3月現在のものです。