2015年12月21日
日本の食卓に欠かせない野菜である「トマト」。 丸く赤い可愛らしい見た目と、さっぱりとした甘みから多くの人に愛されています。 生はもちろん、煮たり焼いたりとさまざまな食べ方で楽しむことができますよね。 そんなトマトですが、故郷や美味しく食べられる旬はご存知ですか?さらに、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とは……?
日本の食卓に欠かせない野菜である「トマト」。 丸く赤い可愛らしい見た目と、さっぱりとした甘みから多くの人に愛されています。 生はもちろん、煮たり焼いたりとさまざまな食べ方で楽しむことができますよね。 そんなトマトですが、故郷や美味しく食べられる旬はご存知ですか?さらに、「トマトが赤くなると医者が青くなる」とは……?
今回は、改めて知るトマトの知識をご紹介したいと思います。
今や世界中でポピュラーな野菜であるトマトですが、トマトの故郷はご存じですか?
トマトの原産地は南米ペルーのアンデス高原地帯だといわれています。その後、メキシコに運ばれて栽培がはじまり、ヨーロッパ・アメリカと世界中に広がりました。
日本にやってきたのは江戸時代で、“唐柿(とうがき)”とか、“赤茄子(あかなす)”といった名前で呼ばれていたそうです。当時は、赤い見た目が珍しく毒があると思われたことから、食べることに抵抗があったようで、しばらくは観賞用として楽しまれていたそうです。食用として普及したのは昭和ごろから。今でこそ日本の食卓には欠かせない野菜ですが、意外と食用の歴史は浅いようです。
トマトは1年中食べられますが、旬というと夏のイメージではないでしょうか?本来トマトは高温多湿を嫌う性質があるので、実は夏が旬というわけではないようです。トマトの本当の旬は春から初夏と秋。この時期は比較的乾燥した気候なので、たくさんの日光を浴びたトマトが糖度を上げて甘くなり、栄養価も最も高くなります。
トマトの栄養を十分に摂りながら美味しくに食べるには、春から初夏の時期や秋がベストのようですね。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざはご存知でしょうか?
これは、トマトが赤く熟す頃になると、医者の出番が減ってしまい顔色が青くなる、つまり、トマトを食べると健康体になり、病院に行く必要がなくなってしまうので、医者の稼ぎがなくなってしまうという意味だそうです。
そんなトマトには健康に役立つ栄養素も、豊富に含まれています。
まず代表的なのは、トマトの赤みの成分である「リコピン」です。リコピンは、多くの病気の原因となる「活性酸素」を除去する働きがあります。しかも、これらの作用は、緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上にもなります!
さらに、ビタミンA、C、H、Pといったビタミン類も多く含んでおり、これらの相乗効果で血管を丈夫にしたり、コラーゲンを作ったりするので、女性には嬉しいお肌をつやつやにする働きがあります。
こんなに多くの栄養素が含まれているなんて、まさに、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざの通りの野菜ですね!
「リコピン」の効果的な食べ方をご紹介します。
そもそも、日本ではトマトは生で食べられることが多いですが、生のままだと全てのリコピンを吸収することが難しいそうです。では、リコピンをより多く取るためにはどうしたらいいでしょうか?
その答えは、加熱することです。
リコピンは加熱することで吸収しやすくなります。さらに加熱料理はカサも減るので、生で食べるよりも多くの量を摂取することができます。
また、成分が濃縮されているトマトケチャップやトマトジュース、トマト缶を使うと簡単に摂取できます。栄養満点に食べられるようにひと工夫してみてください。また、リコピンは油に溶けやすいので、生サラダで食べる際は、ドレッシングをかけてみてくださいね!
健康野菜のトマト。皆さんの実りある生活のために、美味しく栄養たっぷりに食べていただけたらと思います。